- 加藤 タカ
- ポケットの中のビビビ
内容(「BOOK」データベースより)
番組が終わっても、テレビのスイッチが切れないそんな夜、ビビビは、不思議な宝物をみせてくれる。秘密の力をもつリボン、最高で最悪のカード、見えないタマゴ、背中のゼンマイ、ジャングルのタネ、ちいさな海、魔法の唐辛子…たとえば、そんな宝物…。
ポケットに入っているもの。
叩くと増えるビスケット。
切り抜きのJet'aime、映画や美術館、遊園地のチケットの半券。
キャンディ、もしくは溶けかけのチョコレート。
秘密の手紙。
煮るとダイヤモンドになるビー玉。
……私のポケットに入っているもの。
ハンカチとティッシュ、最近は専ら携帯電話。
一番多いのはゴミ。出先でゴミ箱がなくてポケットに押し込んだティッシュやレシート、チラシや割引券。
稀に、外したまますっかり忘れて失くしたと思い込んでたネックレスや指輪の類。
壊れてどこかに落としたと思ってた携帯ストラップの小さな飾り。
時々、人に貰ったキャンディの残り。
ほんの時たま、猫の玩具のネズミ。
ハンカチやティッシュ、携帯電話は日常的すぎて、むしろ入っているのが当たり前。
嬉しいのは、空腹時のキャンディ。がっかりしてたネックレスや指輪。
携帯ストラップの小さな飾りも、修理可能なので嬉しい。
猫の玩具は……、早く家に帰りたくなります(笑)
映画や美術館、遊園地の半券も嬉しいものです。楽しかった思い出が甦るから。出来れば、古いものが良いですね。あまり着てなくて、クリーニングに出し忘れたコートのポケットとか、時々眠っていそうです。
学校の制服には何時も、友だちからの手紙が入ってました。先生の目を盗んで回す、他愛もない内容の。
今、手元にあったら、きっと笑ってしまうんだろうなぁ。
子供の頃のポケットには、草花なんかも入っていました。綺麗だと思って摘み取って、持ち帰るつもりで仕舞ったのに、そのまま忘れてしおれてしまった花。
女の子なら、友達同士で交換した可愛いプリントのあるティッシュ。
綺麗な模様のおはじきやビー玉。それはだたのガラスじゃなくて、光にかざすと別世界への扉が開いたり、魔法使いが出てきたり、不思議の国のお姫様の証拠品だったり、3度だけ願いを叶えてくれるアイテムだったりするのです。
「ポケットの中のビビビ」
私の懐かしいポケットを教えてくれたみたいです。
もう現実にはない、思い出の、空想の、手には触れられないポケット。
明日の出掛け、コートのポケットに両手を突っ込んで、最初に手に触れるものが何なのか。ハンカチかティッシュか、ゴミか綿埃か。
それがゴミで、どうしようもなくつまらないものでも、楽しみな気がしてきました。




















