怪我を負わないと誰も心配してくれない。
血反吐を吐かなきゃ誰も頑張ってると認めてくれない。

こうやって他人の評価ばかり求めてしまう。
誰かに常に必要とされていたいからなおさらに。

だってありのままの私なんて誰も愛してくれない。
その人にとって、「使える」人間じゃないとだれも必要としてくれない。
あなただってそうでしょう?

「その姿こそ、君のありのままの姿だよ」
そんな科白、ああ、なんて滑稽。

もういいの。
期待なんてしない。
私を認められるのは私自身。
だからいらない、もういらない。

この手をそっと離すから。

その手で私を突き落として。
誰よりも人間嫌い。
そんな自分が好きになれた君に僕は想いを伝える事が出来ない。
君を失う事が何よりも怖いんだ。
君の隣にいたいが為に、未来を捨てる。そんな臆病者の僕を、誰かどうか笑ってくれよ。
自分が息をしていい場所。

それを今日も探しに歩いて行く。

自分が息をしていい場所。

「ここではないどこか」へ。

一人で歩いていく。

「生きて、ごめん」と泣きながら。

君の骨の上を歩く。

その頭蓋を砕きながら、

私の骨を落とす場所を探している。

ああ、早く、誰かにこの頭蓋を。

差し出したい。

自分が息を止める場所。

それを今日も探しに歩いて行く。
目障り、
耳障り。
それだけでさえ我慢ならないのに。

安易に触れてくるその手をへし折りたい。
踏み荒らされる心が悲鳴をあげる。

私はなにひとつ悪くないのに。
なぜ私の方が壊れるの?

無関心でいさせて欲しい。
心を殺したままでいさせて。

生きた心は
あなたの心音を止めたいと囁くから。

この心に触らないで。
自分が人よりも上に立つと大層気持ちがいいらしい。
下から見上げるこちらとしては不快感しかないというのに。
上にいる人間は考えもしないんだろう。
この目線が「殺したい」と訴えているのを。
この手が小さく戦慄く事を。
見なくていい。
気付かなくていい。
このどす黒い感情を。

ああ、早く落ちてきて。
それ以上、上に行けないように足を引っ張ってあげるから。
笑顔でその腕を引いてあげるから。

早く。
早くそこから。

地球の重力に微塵の抵抗も見せずに涙が流れた。
引っ張られる。
出したくもない涙がただ漏れになる。

こんな重力、無くていいのに。
僕にはもう君に謝る事ぐらいしか出来ないけれど。
君の目が、
それすらいらないと訴えてくる。

ねえ。

僕は君に許しを乞いたい。
「生きてもいい?」と許しを乞いたい。

こんなにも無駄に毎日を生きているのに。
震える携帯を投げ捨てる。

こんなものいらない。

機械ごしじゃない熱が欲しい。

誰か私を欲しいと言って。

「代わりなんて吐いて捨てる程いるもの」

そんな目で、そんな残酷な事を言うなら

最初から私なんて選ばないで。

最初から亡きものにしてくれて良かったのに。

ねえ、

誰か私を欲しいと言って。
それはもう鎖のように。

途切れる事なく続いていく。

負の連鎖だなんて、

よく言ったものだ。
この人と一生、歩みを進めていく。
この人を一生、支える存在になりたい。

そう思えるのは本当に幸せだ。
あたたかくなるのは心臓。
繋いだ手。