電線被覆の色と用途の対応については、廃止済ですが JIS C6003:(小形無線機器回路の色別)があり、小学生時代の私も並三ラジオの製作から一応従ってきました。工作初心者の私には電線の手持ちは当然ほとんどないので、「各色10m」のような切売りセットを買って製作記事の通りに使っただけですが、その識別は例えばヒーターが青、プレート電源が赤、アースが黒。白はその他色々でワイルドカードのような扱いでした。トリオ9R-59D受信機キットにはカラー印刷の実体配線図が付属してきましたが、割にこれに従っていたと思います。しかし一般にはメーカー製品は無線機といいオーディオといい独自の社内規定があり、JIS通りの使い方もありますが、むしろ「先入観に騙されないように」の類です。
さて、強電の話になりますが、一般家屋でも商用交流の配線に使われるVVVF電線の2芯タイプの外皮を剥くと、出て来るのは黒と白の被覆の2本です。ここで極めて大事なこと、それは「白を接地側」として使う決まりなのです。当然、ホット側が黒になりますからラジオの感覚とは逆ですね。
この習慣が災いして、強電分野の人が弱電の直流でも接地極のマイナス側を白にしてしまう事があり、確か大きな事故の原因になった実例がありました。我々ハムは資格の問題もあり、電気工事士の領域にはあまり関わらないとは思いますが、その逆は警戒しなくてはならないのでしょう。
次はステレオ音声の左右の事ですが、最も多用されるRCAコネクタではジャックも、またプラグの方も紅白で識別されているのが普通です。これは昔々、Right のR でRed、と覚えたそのままで今も通じますね。
ところで今のPCのマザーボードでは、音声は3.5Φのステレオミニジャックが標準です。先日、その付属ケーブルをハンダ付けしようと切ったところ、中から紅白2本の芯線が出て来たので、当然赤が右と思ったら何と逆でした。これは間違いなのか? PC用はそういうものなのか? そもそも色分類の習慣がないのか? まだ起こったばかりなので分かりません。ともあれ、先の強電の話と同様に思い込みは大敵という教訓です。