「内緒にすべき話題」終段管のことなど | アマチュア無線の裏側で

アマチュア無線の裏側で

1970から1980年代の忘れがたい記憶から

これは前回投稿の「八重洲無線の終段管」の続きでもあります。

私は純粋にアマチュアですし、電子工作のノウハウについて秘密は「基本的に」ありません。ただし、例外的に他言を避けている分類は3つほどあります。

 

■買い占めにつながる部品情報

例えば、八重洲の終段管であった6JS6や6KD6は米国製が幾らでもありましたし、真空管ショップも特に区別せず「八重洲の無線機に」などと言って販売していたので誰も供給を心配していませんでした。ところが元社員だった箱崎順之氏が、これらは八重洲の特注品で輸入品は全く特性が異なり故障の原因になる、とメンテナンス・ガイドなどで公にした頃から一気に国産品は買い占められてしまいました。今ではメンテ業者も手待ちがありません。秋葉原で6KD6は一本\17,000の値が出たところまでは知っていますが、その後どこまで行ったのでしょうか。この点、S2001代替の6146/6146Bが今でも入手できるトリオの選択の方が正解だった、という結果論が成り立っています。

小さなところでは数限りありません。ブラグイン・コイルのボビンとか、オーディオ記事に取り上げられた半導体とか、ロッシェル塩のイヤホンとか、ニキシー管とか、他にも知っている例は色々とあります。

 

■既製品の改造や修理方法

初心者が興味を持ちやすく、しかし実際には意外と簡単でないものは失敗品がオークションに流される危惧が大です。失敗した本人のくせに「動作未チェック」という説明でね。そのようなケースに該当しそうに思えばどこにも書きません。


■秘匿を条件に教えられた情報

秘匿を求める理由は人それぞれでしょう。「苦労した結果を見返りもなく広く知られたくない」、が多いように思いますが、中には「(教え手自身が)秘匿を条件に教わったから」、という掟破りの横流しもあります。そういう場合、私も聞いたからには秘密は厳守の上で利用させて頂いておりますが。