どこまでシリーズとして続けられるか分からないが、「胴体深部を動かすために必要なこと」を、これまで経験を元に徐々にまとめてメモしていく。
自分が、また元に戻ってしまった時のために軽く整理する。
重心力トレーニング(北京原人理論)を枠組みとする。つまり、重心力トレーニングを通して、どのようなことに気を付ければ胴体深部がより効率よく動き始めるかを書く。
自分の経験を思い出しながら、あーだった、こーだったと気楽に随筆調(回想?)でゆるーく書いていく。
●胴体深部から動くために必要なこと①
―【自分が胴体深部から動いていないことを認める】―
意外と超えられない壁である。特に、運動経験者にはハードルが高い。プロを目指していたなら尚更である。
自分もそうだった。
自分ではそんなに運動神経は悪くないと思っていた。これが、逆に苦しむ要因となっていた。
重心力トレーニングでは、特に胴体深部が動かない人の「正しい姿勢」は次の写真のようになるとしている。
もう一回見てほしい。
自分の第一印象は、「いやいや、無いでしょう~。こんなんウソウソ」だった。
3回は通り過ぎている(笑)
手刀チェックをしてみる。。。。よく分からん。。。
今思えば、それぐらい胴体深部が動かなかった。
それから、次の体操をやってみる。
(映像提供:本のセンセさん)
確かに、やった方の肩が下がる。しかし、「肩が下がる=胴体深部が活性化した」、ということになるのか。
ただただ疑心暗鬼であった。
もちろん、胴体深部が動くということを認知できない状態ではさっぱり分からないのは当然である。自分の運動経験上、分からないわけがないという思い込みや変なプライドが邪魔をしていたのだ。
さらに言えば、ストレッチやいわゆる体幹トレーニングと何が違うさえもさっぱり分からなかった。
何故、では重心力トレーニングを続けたかと言うと、「最低なんとなく分かるまで3~6ヶ月は必要」と「検証する人はまずいない」と書かれていたからだ。
ネットに出ている情報はわずかで、ただただ「やってみれば分かる」しかほぼ主張しておらず、この感じが自分の「まずやってみる」姿勢に火をつけた。
1年半ぐらい経ってからだろうか、胴体深部が動くということを多少なりとも自信をもって自覚できたのは。
ただ、まだまだ、「これかな~」というのはあった。
なんせ内部感覚であるため、判断が難しいのである。体操の前後の格差は小さくなっていくが、これがそうなのか。胴体深部から動き始めても、体操後はやはり体はさらに軽くなる。これはおそらく生涯続くと思われる。
しかし、しばらくして、自分が「胴体深部が動いている住人である」ということを自覚させられる。(参考記事:胴体が動く住人と動かない住人)
それは、「胴体深部が動いていないと思われる住人」の動きや説明に違和感を覚え始めたのだ。
もちろんまだまだなので全てが全て分かるというわけではないが、参考例を挙げておく。
・参考動画①(トレーニング②③も参照)
上記の動画があくまで「胴体深部の動き」を再現したとした場合(これは大事な点。上記のトレーニングの目的がそうでない場合もあるので)、直観であれ?と思う。
あくまで私見だが、言語化すると次のようなことが観えてきた。
胴体深部から動く場合は、伸びは内部から押し出されるように、縮む場合は内部が内部で収縮し表層が縮む感じになる。
上記の動画は全て、表層で引っ張ったり縮めたりしているので、力みがある。
深層部から動いていないので、上半身と下半身の連動性が非常に乏しい。上半身か下半身のどちらかだけをクネクネしている感じがする。
さらに、特に③で顕著なのだが、深部が活性・連動していないために、身体がフラフラしている。股関節の捉えが弱いともいえる。故に、動作がオーバーアクションで力みがあり、「見える動き」になってしまっている。原因は、表層筋優位で速く動こうとしているからである。速く動こうとして、力んで表層優位になっているともいえそう。
胴体深部から動き出せば全て解決される。
とか、云々。
ど素人ながら(故に合っているかはわからんが)、色々観えてきてしまった。
全員に当てはまるかは定かではないが、基準として、上記の参考動画を観て違和感を覚えないとなると、おそらくまだ胴体深部から身体は動いていない。理屈ではなくあくまで直観で。
まとめると、自分の胴体深部が動いているかどうかを判断し、まず自分の身体の状態を把握するが非常に大事。そして、それを受け入れること。現状を受け入れない状態では、何もできない。
★判断基準①
以下の動画集をすべてやってみる。身体が軽くなれば、胴体深部からまだまだ動いていない。(動いている人でも軽くなるので判断が難しいが、その場合は基準②へ)
★判断基準②
上記の参考動画①②③を観てみる。
何も感じなければ、まだ胴体深部が動いていない。
胴体レベルと観るレベルは比例するということも覚えておきたい。経験上、後者はけっこう後になって、つまり前者が上がってしばらくしてから、アップするようである。
自分は当時、「まったく胴体深部が動いていなかった」。しかもかなりひどい状態であったことが振り返ると分かる。