捉え後の世界(捉え暦):8ヵ月3日

原始体操開始から:8ヵ月24日

検証理論:北京原人理論(重心力トレーニング)

 

歩きと大腰筋の関係ってこうかな?と思ったのでメモする。

 

●前提条件

次の動作が出来ないと、行ってもタダ外見を真似ているだけになるので注意が必要である。

 

・股関節に乗れる。

・股関節の感覚が自覚できている。

・大腰筋が伸びる感覚が自覚できている。

・鳩尾の深層筋の伸びが自覚できている。

・「反る」が正確にできる。「反り返り」にならない。

 

つまり、胴体が動かない人はおそらく難しい。狙った動作や反応はまだ出ない可能性はかなりある。真似する方あくまで自己責任で。

 

●体操①

こちらの記事にある、腸腰筋の最大伸張の下の写真の肥田春充師と同じ姿勢を以下の点に気を付けてとる。

 

後ろ足の股関節に乗る。

・その状態で「反る」動きをする。

・決して「反り返り」になってはいけない。足を前後に開いているので腰が反りやすくなっているので注意が必要。伸びる部分は股関節―鳩尾ラインの紛れもない大腰筋である。

・最大限反る。

・姿勢を戻す。

・これを何度か繰り返す。

・左右の足を変えて、同じことをする。

 

あることに気づくと思う。後ろ足の股関節に乗っていた重心が反ってから戻ると、前の足の股関節に乗りやすくなる

 

後ろ足股関節―鳩尾ラインから、前の足股関節―鳩尾ラインにスムーズにスイッチングできる。

 

●体操②

体操①のことは忘れて、この記事1年8ヶ月13日【重心移動と股関節】で紹介した歩き方を復習する。

 

大事な点は以下の通り。

 

・まず片脚の股関節に重心を乗せる。

・もう片方の脚に浮遊感が出たら、その足を前に出す。

・何度か足を変えて動きを確認する。

 

●体操③

体操①と体操②を組み合わせる。

 

右足を後ろ足、左足を前の足として説明する。

 

・右足の股関節に重心を移動する。

・左足の浮遊感が出たら、左足を前に出す。

・この時、重心は右足股関節に極力乗せながら、左足が前に出て接地しても右足の股関節に重心はある状態にする踵は絶対に浮かさない

・体操①の動作をする。つまり、右足股関節重心のまま「反る」動きをしする。

・「反り」終わって、姿勢を元に戻すタイミングで、右足(後ろ足)股関節―鳩尾ラインから、左足(前の足)股関節―鳩尾ラインにスムーズにスイッチングする。

・重心が左足に乗るので、今度は右足に浮遊感が出る。

・元の姿勢に戻り、今度は反対の足で行う。

 

片足ずつだけで、できるようになったら、今度は実際歩くようにして、歩を進める。一回一回反るのでバカみたいな恰好になるがやってみる。

 

感覚がわかったら、オーバーアクションになっている「反る」動きを身体内部で処理する。外見に現われなくても、内部でしっかりと一回一回大腰筋が伸ばされて歩ける。

 

●考察

まず、肋骨と骨盤が引き離されていないといけないかの一つ答えになったと思う。ここが引き離されていないと十分大腰筋が使えないからである。これには鳩尾深層筋の柔軟性もかなり必要になってくる。大腰筋が伸ばされる際に、鳩尾が硬いと下に引っ張られて胸郭が下がってしまい十分な大腰筋の伸びが得られない。一回一回大腰筋に引っ張られて胸郭が下がっていたらスムーズに歩けない。

 

鳩尾・胸郭は細分化されて浮いている状態がおそらく理想である。ある程度高い位置(骨盤から離れた位置)に保てないと大腰筋をフルに使って歩けない。つまり、肋骨と骨盤が引き離れて大腰筋・鳩尾が十分に活性化していないと、巷でいう体幹ウォーキングというものはできないし、上半身で走るとか、足を使うスポーツで上半身をもっと使う、とかそういったものはほぼ無理。

 

では、何をすれば胸郭を高い位置(骨盤から離れた位置)に保てるようになるか。鳩尾の深層筋の癒着を取って、ぷにゅぷにゅにするのである。そうなったころには「勝手に」胸郭は浮いて、いわゆる鳩尾アイスフロート状態になっている。

 

繰り返すが、初期北京原人姿勢をとって生活していれば嫌でも胸郭は骨盤から離れた位置になる。

 

また、おそらくこの感覚がいわゆる「鳩尾から脚」という感覚を生む。鳩尾―股関節ラインの切り替えになるので、確かにミゾオチから脚といっても間違いでは無さそうである。

 

しかし、鳩尾が足の付け根というのは多少語弊がある。なぜなら、地面を捉えるのあくまで股関節であり、地面を捉えた股関節のちょうどいい上の部分に鳩尾・胸郭を含めた上半身が乗るからである。鳩尾で地面を捉えたとしても絶対に股関節を徹して捉えている。鳩尾―股関節ラインで地面を捉えると言ってもいいかもしれない。

 

だから巷にある「鳩尾から脚が生えている」ように歩きなさいは、下手したら怪我する。腰(股関節)抜けになってしまうから。「鳩尾から脚」には、かなり股関節の捉えの鋭さが必要である。

 

現段階では、鳩尾より上は、たまに調整が必要だが、ほぼ常時、風船みたいに何をしなくても浮いているので、前にも書いたように、股関節に乗り放題だし、大腰筋も伸び放題。肋骨は十分に骨盤から離れているのと鳩尾はかなり柔らかいので別に下に引っ張られてことものない。故に、上半身はブレない。実際、別に大股で歩いているわけではないので、最大限伸びているわけではないが、小股でも十分に大腰筋を使った歩き(歩きに必要な推進力を大腰筋から得た歩き)にはなっていると思う。

 

以上、嘘か本当か身体内部からの報告でした。

 

始まりはいつも北京原人から。