母の読書本の中で最近読んで
印象に残った本
中川李枝子先生の
「子どもはみんな問題児。」
17年間保育士をされて
その間に作品を作られてきた
中川李枝子先生。
「子ども」の世界をずっと
見つめてきた中川先生の
視点がユニークで面白い
先生の思う子育てにおいての
警鐘的な視点もあって。
でもその根底には本当に
子ども達への深い深い愛情を
感じます。
保育士時代の子ども達との
真剣勝負ともいえる、先生の
奮闘のお話も面白いです
この本でも色々気付かされる
こと、自分なりに考える時間にも
なりました
・・・・・・・・・・・
はじめに
子どもへの最高の褒め言葉は、
「子どもらしい子ね」では
ないでしょうか。
「よい子」でも「賢い子」でも
「聞き分けのいい子」でもない、
「子どもらしい子ども」。
では「子どもらしい子ども」とは、
どんな子どもなのでしょう。
子どもらしい子は全身
エネルギーのかたまりで、
ねとねと、べたべたした
あつい両手両足で好きな人に
飛びつき、からみつき、
ほっぺたをくっつけて抱きつきます。
・
・
・
子どもらしい子どもは、
ひとりひとり個性がはっきり
していて、自分丸出しで堂々と
毎日を生きています。
それで大人から見ると、世間の
予想をはみ出す問題児かも
しれません。
だからこそ、かわいいのです。
・・・・・・・・・・・
(「子どもはみんな問題児。」
はじめに 引用)
子どもらしい子は全身
エネルギーのかたまりで、
ねとねと、べたべたした
あつい両手両足で好きな人に
飛びつき、からみつき、
ほっぺたをくっつけて抱きつきます。
息子くんも泥や砂だらけに
なっていることも多いし、
汗もかいて、色々なものを触って
ねとねと、べたべた
まだまだからみついてきて、
ほっぺもすりすりしてきます。
3年生ですけどね…苦笑
大人からしたら、綺麗に
保っておきたくなっちゃうし
私も「もう汚いってー」
と言ってしまっていることも
多いな…と逆に気付かされました。
子どもらしい、の視点を
変えてみたら、息子くんも
子どもらしく過ごせている
ということなんだな。
と何だか気も楽になりました
あまり「綺麗に」「いい子に」を
押し付けすぎないようにしよう。
目次のごく一部ですが。
1 お母さんが知らない、
保育園での子どもたち
・どの子もみんなすばらしい問題児
・子どもはたいてい臭いものです
・子どもは自分丸出しで
生きています
・私はもう一回、子どもになりたい
とは思いません
2 「りえこせんせい」が子どもに
教わったこと
・子どもはお母さんの鏡です
・子どもは見れば見るほどかわいい
・遊びは本分、生活であり学習です
3 子育ては「抱いて」
「降ろして」「ほっといて」
・子どもをうちに閉じ込めないで
・二四時間、一緒にいることは
ないのよ
・心を傷つけたら、
すぐ手当をしてほしい
・わが子にもにくたらしい
ところがありました
・ケガや命にかかわる危険は
叩いてでも教える
4 本は子どもと一緒に読むもの
・「読み聞かせ」ではなく、
子どもと一緒に読む
・くだらないものを読むのは
時間の無駄です
・安心の場から子どもの読書は
始まります
・本を読むにはエネルギーが
必要です
・がみがみ言いたい気持ちを
本で解消
5 いいお母さんって、
どんなお母さん?
・子どもがドンとぶつかってきて、
よろめくようではだめ
・お母さんの得意とするものが
ひとつでもあれば十分
・いろんなお母さんがいて、
いろんな良いところがある
・子どもの心を無視する親が
問題です
・子どもとつきあうには
石頭ではだめ
先生の保育士時代に絵本や
物語が嫌い子は一人も
いなかったそうです。
子どもはもともと絵本や
物語が大好きで、もし嫌いな子が
いたとしたらそれは子どもの
せいではない。
大人の与え方が下手だったのでしょう。
と言われていて、なるほどと思いました。
さすが作家さんというところで
本、読書との向き合い方についての
章は参考になることが多かったです
子どもを「品行方正」にし過ぎない
私も息子くんが小さい頃から
お行儀よくすること、マナー的な
ことをちゃんとさせなきゃ、と
思っていたことがありました。
でも数年前、とある人と
お話した際。
「息子くんはもっと自由に、
子どもらしくさせてあげた方が
いいですよ。」
という言葉を言われました。
(これは自分から話を聞きに
行った機会なので、周囲からの
余計なお世話という類のお話には
該当しません。)
その時には、ちゃんとマナー的な
ことを教育していかなきゃ…と
思いながらも。
自分としては実際にはそんなに
できていない…とも思っていました
ですが、この言葉を言われた時に
もしかしたら無自覚に
息子くんを「品行方正な子」に
しようとしている自分が
いたのかも?と、ちょっと
思うようになりました。
もちろん、社会生活においての
ルールや挨拶をはじめとする
礼儀、最低限のマナーを
伝えていくことは大切なことです。
ですが、まさに「よい子」、
「賢い子」、「聞き分けのいい子」
にしていこうとしてしまって
いたのかもしれない。
自分を振り返ってみるとそう
感じる部分も出てきて
その言葉はずっと覚えていて、
自分なりに考えて、息子くんとの
日々の生活の様々なシーンでも
少し俯瞰して見るように
意識するようになりました。
とりあえず息子くんが言う、
しようとする、大人から見たら
「何てしょうもない」
「何でそんなことわざわざするの?」
と思ってしまうあらゆること
その時に、自分が今まさにそう
思ってしまったことをまず意識する。
やろうとしていることが
危険を伴う、迷惑をかける
ということでない限りは
なるべくその言動をしようとする
息子くんの興味心に意識を
向けるようにしました。
(これも親側からしたら本当に
忍耐を要すること!)
もちろん全てを許容できる
わけではもちろん無かったですが。
それでもそういう接し方を
していくようにしたおかげも
あるのかないのか。
本当に今でももう子供らしく、
くだらないことを沢山する
お調子者な部分もあり、
素直な部分もあり。
でもちゃんと成長していく
部分があるからこそ
大人びたことも言うし、
空気も読んだりするように
なってきたし笑
自我が強くもなるし。
制し過ぎないこと、
沢山の人と触れ合わせて
いくこと。
守り過ぎないこと。
そういうことの大切さを
中川先生の本を読んで
改めて感じました。
でも個人的にすごく気になって
しまう部分もあるんですよね…。
今回の本に限らずなのですが。
何でも「お母さん」。
子育て関連、教育関連…等々。
発信されるものが「お母さん」に
向けてなものが多過ぎて、
何かこれ全部お母さんがしないと
だめですかね…??
とか思ってしまう自分もいるのです
もちろん、「母親」という部分が
担わないといけない絶対的なことが
実務も精神的なこともあるのは
分かってはいます。
母親しか感じられない喜びの領域が
あるのは自分でも感じます。
でも母親の状態によっては
これらによって何かよけいに
追い詰められる雰囲気を
感じずにはいられない。
母親も無意識にそれらをしないと
いけないと思い込む。
となる感覚を色々な本や
発信を見て結構思っています…
なんてことも思いました。
久しぶりに読みたくなる
先生が保育士として子ども達と
接してきた中で生まれた、
「ぐりとぐら」や「いやいやえん」。
この頃に初めて読んだのが
懐かしい
息子くんとも沢山お世話に
なってきた中川先生作品。
我が家にある絵本。
他作品も図書館で沢山借りて
読んできたなぁ
今回の本を読んで、誕生の経緯を
知るとまた違う気持ちも生まれて
久しぶりに読みたいなぁと
感じてきました
そして本の中には作品の挿絵が
沢山載っていて可愛い
乳幼児を子育て中のお母さん、
お父さんにベストな本に
感じますが、子育ての日常で
忘れがちになりそうな気持ちを
改めて感じさせられることを
思えば子どもがいくつだとしても
読める本だと感じます
読みやすくて気軽に読める本なので
ぜひおすすめです
注文していて届いたパイナップル
「トゲトゲ痛くないけど?」の
顔で持てることを披露してる…
母親が子どもの成長に振り回され
ながらも見守れる精神安定に
大切なこと。
子どもも親も「幸福」を少しでも
多く感じられる時間を作るために
大切にしたいことが色々あります。
家庭でできる小さなことから
始めてみませんか?
ご家庭ごとに合わせて
取り組める改善ポイントを
一緒に考えてご提案させて
頂きます