三日目の続き。
ヴァチカン美術館を締め出され、茫然自失のままテヴェレ川沿いをとぼとぼと。
『ローマ最終日の明日にでももう一度来よう』と嫁に話したが、『明日は日曜日だよ』と嫁。
なるほど安息日は美術館といえども働いては駄目なのな。
ということは、もう一度ローマを訪れない限りは、僕らはシスティーナ礼拝堂に描かれた荘厳なるミケランジェロの大作を拝むことが出来ないのだ、にゅにゅにゅう。
そもそもヴァチカン美術館の閉館時間が15:30というのが紛らわしい。入場締め切りが12:30のくせに、にゅにゅにゅう。
しかし、ここで気落ちしてしまったら、残る二都市訪問が楽しくなくってしまう。
気を取り直して、そのままサン・タンジェロ城へ永井豪。
もともとここサン・タンジェロ城は、ローマ教皇の非常事態に備えた避難場所だった。
が、澁澤ファンの僕とすれば、かの有名な錬金術師カリオストロが幽閉されていた場所であることのほうが、意味があったりする。
サン・タンジェロ城からは、眼前にテヴェレ川、そしてサンピエトロ寺院が望める。
サン・タンジェロ城から観るサンピエトロ寺院
サン・タンジェロ城の最上階には、barがあり、これがなんともいい雰囲気。
歴史的建築物で、ビールなんて、まったくもってイタリア的。
ここは隠れた実に気持ちのいいbarだ。
サン・タンジェロ城を辞して、テヴェレ川を渡り、歩くこと20分。
ナボーナ広場に。
7月のイタリアは、日差しが半端でない。
20分もあるくと頭がジリジリと焼かれる。
ローマについてから、もう何十本ミネラルウォータを飲んだことやら。
それにしても、このミネラルウォータ、同じ商品なのに、買う店買う店で値段がまったく違う。
1ユーロの店もあれば、3ユーロとる店もあり。
日本円に換算すると、300円以上も店によって差があることになる。
日本でたとえば、150円のボルヴィックが、450円で売られていることは、まずないといっていいだろう。
それがここでは当たり前のようにある。超テキトー。
しかしそれがイタリアなのだ。
ナボーナ広場にてしばし休憩。
黄色リュックの俺
オベリスクと四大河の噴水
ここには、中央にオベリスクがあり、ベルニーニを代表する三つの噴水がある。
ベルニーニは、これまで説明を省いていたが、ローマに存在するバロック彫刻・建築のほとんど(といって差し支えはないだろう)を手がけた人物。
ローマを歩けば、そこかしこにベルニーニに出会う。
ベルニーニの手によるものはローマには山ほどあるので、興味のある方はローマを訪れる際は一度ベルニーニの作品を中心に巡ってみては。
そうすれば必然的に旅行ガイドに載っているような立派なローマ観光になる。
バロック様式は少々くどいので個人的にあまりお口合わないが、この広場はこの噴水で有名なので紹介したい。
オベリスクとともに中央に位置するのがもっとも荘厳な『四大河の噴水』、北側にあるのは『ネプチューヌスの噴水』、そして南に位置するのが通称『ムーア人の噴水』である。
四大河とは、ダニューブ、インダス、ナイル、ラプラタのことらしい。
四大河で思い出したことがある。
かつて酔った勢いから、同僚のアライやBooらと集団立ちションする際に、それぞれのオシッコを路地の一箇所に集中させ、流れを合流させたのちに、そのひとつになったアルコールくさいオシッコがちょろちょろと流れるのを見ながら、
『俺の流れがチグリス』
『なら俺のはユーフラテス』
『流れが合流して、チグリス・ユーフラテス!やったー文明が生まれたねー!』
などと自分たちの黄ばんだ小水を大河に見立てて、大騒ぎしたことが何度かあった。
酔っ払ってるから、こんなことでも大そう面白かったが、今考えると路地にオシッコしまくるただの迷惑者でしかない。
三茶の在住の方々、ごめんなさい。
ナボーナ広場を辞して、バスに乗り『真実の口』で有名なサンタ・マリア・イン・コスメディン教会に。
映画の影響で、真実の口のほうが有名になってしまったが、ここは教会の鐘楼が見物である。
それにしても真実の口で記念撮影するだけで、20分近くも待つ。
しかもほとんどが日本人とくるから、自国民ながらそのミーハーぶりには辟易する。
って、ぼくちんも並んどるよー。
まあハネムーンなので、、、、許してということで。
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会を辞して、そのままチルコ・マッシモへ。
チルコ・マッシモは、古代ローマ時代のスタジアム跡。
かの『ベン・ハー』の競技場のイメージの元になったことでも有名。
ちょうどこの日は、明日のW杯決勝のためオーロラビジョンを備え付けていた。
ローマでアズーリを応援している人々の映像をご覧になった方もいると思うが、それがこの場所である。
チルコ・マッシモから歩くこと20分、カラカラ帝の大浴場跡地へ。
嫁は、この時点でもう疲労困憊で、そこに行くことに嫌気をあらわにしていたが、半ば強引に連れて行く。
カラカラ帝の浴場跡は、モザイクがよく残っており、また当時の姿が想像に難くない程度に建物が残っていたので、今までみた遺跡群にない印象をもつ。
もしかするとフォロ・ロマーノよりも、姿がしっかり残っているので面白いかもしれない。
壁画も残っていた浴場の壁
色彩が鮮明にのこるモザイク
浴場に来たつもりで、リラックスしてみた。
このカラカラ帝の浴場跡には、猫が遺跡のブロックで寝ており、体を好きなように観光客に触らせていた。
猫といえば、我が嫁!というほどの猫キチである嫁は、その姿を見るや、すぐに飛びつき、彼(?)と一緒にじゃらじゃらしていた。
ここに来るのを嫌がって、ブウブウ言っていたのがウソのように、打って変わって一気に機嫌が良くなった。
よしよし。
お見せできないが、彼女、満面の笑みである。
カラカラ帝の浴場を辞して、晩餐を楽しむためにレストランテに向かうことに。
木陰にそってふらふら帰っていたら、突然頭上の木が、メキメキメキっと大きな音をたてて倒れてきた。
あと5メートル後ろを歩いていたら、大怪我をしていたところであった。
しかしなぜ急に木が倒れる???しっかりした若木なのに???
車の持ち主はかわいそうな。
さてさて今夜の夕食だ。
今夜は、昨日のような失敗チョイスをしないよう、イタリア語のメニューしか置いていない本場のレストランテに行くことに。
ここはピツァが旨いとのことだが、どうだろうか。
一口食べる。。。。。。。。。
うっまー、ボーノボーノ!!!
マンマ、ボーノボーノ!!!
生殖以外の目的で性行為をするチンパンジーは、ボノボ!!!!
ローマに着いて初めて旨い食事を楽しんだ。
(店の名前を忘れてしまったのが残念)
ホテルに戻り、日焼けで火照った体をクールダウンさせると、急に睡魔が襲ってきた。
パンツ一丁で、そのまま即身成仏。
明日はフィレンツェへの移動日。
そしてW杯決勝でもある。
フォルツァ アッズーリ!
三日目終了。