少し前のこと。
いつものように買い物に立ち寄ったスーパーで
「お勤め品」になっているアマリリスを買いました。
立派な葉がたくさん伸びているけど
まだ花はこれから、なのに
すでにお勤め品になっていたのです。
「お勤め品」とシールを貼られて
本来の陳列棚ではなく
お弁当類やサンドイッチの棚の上に
(もはや陳列棚でもない)
無造作に置かれているアマリリスの鉢植えをみて
なんとなく「買おうかな・・・」と
思ってしまったのです。
いくつかあるうちの
一番小さくて背丈の低い物を選びました。
だって抱えて帰るわけですから
あんまり大きいとお買い物袋に入りませんし。
帰宅後、
付属の簡単な世話の仕方カードを見ながら
少しお水をあげてリビングの窓辺に置いておきました。
そしたら
2日もしないうちに勢いづいてきて
あっという間に花の蕾があがり
とても美しい赤い花を咲かせてくれたのです。
グレムリン(ガチャガチャうるさい)と
ギズモ(歌は上手)がいるから
賑やかな私のリビング。
2羽とも色合いもきれいなのですよ。
でも
お花の艷やかな色合いとは違います。
園芸に興味のない私も
お花っていいなあと思わずにはいられませんでした。
で、これに味をしめた。
次には同じくお勤め品になってた
白い小さな胡蝶蘭を買ってきました。
もともと白い花が好きなのですが
この鉢もカートにいっぱい載せられて
セールになっていたのです。
さすがに蘭の花だからか
沢山の人が興味を示して取り巻いていました。
でも小さい鉢で色も白だからか
みんな見るけど買ってはいかない。
だから私にもチャンスがあったのですね。
ここでも持ち帰りやすそうな手頃なサイズをみてゲット。
ちょっとしおれ気味かな、いつまで持つかな
と思ったけど
リビングの窓際で活き活きと花を咲かせてくれます。
しかも
ちょっとしおれ気味?と思った花びらも
アイロンをかけてきました!!みたいにピンピンしてます。
おお〜と思って
この小さな胡蝶蘭の盛も少し過ぎた頃に
今度はミニスイセンを買いました。
ひょろひょろとした葉っぱばかりのようでもあったのに
買って翌日にはいきなり
葉っぱと思った先が黄色の蕾になり
レモン色の花が次々と咲いています。
この鉢植えたち、
売り場にあったときには
どうかな〜すぐダメになっちゃうかな〜って感じなのに
持ち帰って窓辺に置くと
驚くほど元気になるのです。
もうこうなると
スーパーに行くたびに
いつも素通りしていた鉢植えの見切り品コーナー見ちゃう。
最近
カーテンの開け締めのときに眺めながら
お花も何か感じるのかなと思ったりするのです。
生産農園から運ばれて
お店に並べられて
自分はさあこれから、と思うのに
いつの間にか「見切り品」とシールを貼られ
後からきた新しい鉢植えに場所を譲るため
隅っこの方に置かれる。
なんで、と思いながらもがっかりして
元気がなくなる。
でもそんな鉢植えも誰かが自宅に持ち帰り
家に飾ると
ほら、やっぱりきれいな花でしょ、と自信を取り戻す??
今は「自分は愛されて当然」のグレムリンも
実は私の前にお迎えした人がいたけど
返品されたんじゃないか、疑惑があるのですよね。
私が「なかなかの歌手だ」と思っているギズモも
十把一絡げ組でした。
誰かが選ばなかったおかげで
私にチャンスがあって巡り合うことができたわけです。
「待っててくれてありがとう」と思う年末。