1分間の日記で夢は必ずかなう!/フォレスト出版

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 皆さんこんばんは~。
最近寒い日が続きますが今日はなんだか暖かかったですね。
管理人は涼しくなったのを良いことに会社帰りにウォーキングをしています。電車2駅分くらい。その分の交通費をコツコツ貯金して、XBOXを買いたいと思っています。

 XBOX360が最安値で25,000円くらいだから、交通費220円で割ると114……114回も歩いて帰らなきゃいけないのかい……?む、無理だな……普通に買おうかな……。

さて、本日の本は今村暁さん『1分間の日記で夢は必ずかなう!』です。
管理人は本来あまりこういう自己啓発というか、ライフハックというか……こういう本は苦手なんです。なんだか成功者の綺麗事を聞かされてもね、管理人のような心底のクズには効果がない気がして。でもこの本は憧れのブロガー様が絶賛していたので手にとってみた次第であります。

 作者曰く、わくわくすること減ったよね~?と。
それは面白がる心(作者は感性という言葉を使っていますが、私はセンスオブワンダーのことかなと解釈して読みました)が鈍磨してしまっているからなのだと。
皆さん毎日「○○したい!!」ってどれくらい思ってますか?「○○しなきゃ」「○○すべき」って思うことが圧倒的に多くないですか??そのmustやshouldが人をワクワクさせるwantの気持ちを殺してしまっているということなんですね。

 そんな人から押し付けられたmustやshouldの気持ちなんて楽しくない!!自分の人生は自分のもの!下らなくてもいいから心からのwantを見つけよう!というのがこの日記の趣旨なんです。

 方法はいたって簡単!5つの項目を書くだけ!

①夢・目標(長期・短期)
②やりたいこと
③今日の出来事
④今日の感謝
⑤今日の成功法則・学びの言葉

①と②はその日の朝にぱぱっと書いちゃいましょう。

 ①を書くときのポイントは、具体的に書くこと。お金持ちになりた~いじゃダメ!本当にお金がほしいなら、どういう方法で、どんな仕事でお金を稼ぐのか。いつまでに稼ぐのか具体的に書かなければダメだそうです。「積極的に生きる」じゃなくて「毎日笑顔で挨拶」とか「週に1度はスキルアップのスクールに通う」とか具体的に決めるべし。

 ②はなんでもいいからやりたいこと。「ケンタッキー食べたい」とかアホみたいなことでもなんでもいいからとにかく書く。そうすると、そのうちの7割が今すぐできることなのに気づく。やりたいことは意外とすぐにやれるのである。

③、④、⑤は夜に書きましょう。

 ③は出来事と同時にそのときの感情も書くと良いです。そうすることで、自分はどういう感情のパターンを持っているのか客観視できるようです。でも暗いことやネガティブなことを書きすぎてしまうとその感情のまま寝ることになってしまうので、人にほめられたことなどいいことを書き残すといいらしいです。

 ④の感謝。周囲に感謝している人は、幸福度が高いそうです。感謝を忘れずに記しておきましょう。

 ⑤自分だけの成功法則。言葉。野球選手のイチローは試合の前は毎日カレーだそうです。成功の法則がもはやルーチンと化しているわけですね。自分だけの成功法則を見つけていきましょう。

たったこれだけ!!

 本当にこんなんで叶うの……?とお考えのあなた!実はですね、私は②のやりたいことを去年からノートに書いているんです。「死ぬまでにかなえたいことリスト」みたいなものです。いくつか夢を書いたんですけども、「これは到底叶わないな~」と思うようなことがですね、実際にいくつか叶っているんです!!

 例えば海外にダイビングに行ったこと。今年の初めにノートに「2014年に沖縄でダイビングする」と書いたんですが、沖縄どころか海外に行くことができました。他には「掃除がいつの間にか快感に変わっている」っていのも叶ってます。去年までは足の踏み場もないくらい汚い部屋に住んでいたのですが、今は毎日掃除機をかけるくらい綺麗好きになってきました。

 管理人のしょっぼい成功体験では信じられないかもしれませんが、夢は持つと結構叶いますよ!これは声を大にしていえます。なにより、夢があると毎日楽しいですよ!!ちょっと嫌なことがあっても聞き流せるようになりました。

 奇特な当ブログの読者様方が自分の夢を見つけて、かなえられますように!!

淋しい狩人 (新潮文庫)/新潮社

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みなさんこんにちは。

 また来ているようですね。台風。
わざわざ週末に来なくても……西日本の皆様は警戒を強めてまいりましょうね。近所の人たちと普段から挨拶をしておくと、もしものときに意思疎通がとれていいと思いますよ。

 管理人も普段から近所の人には明るく挨拶をするようにしています。
何せ管理人、いまだフルタイムで働けない引きこもりニートなのでもしも犯罪など犯そうものなら「あー、お隣さんはなんだかいつも家にこもっていて昼間からぶらぶら出歩いていて……」と『罪を犯しそうな人でした』とテレビ局にコメントされそうなのです。ですので、挨拶をすることで「え!○○さんが!?いつも元気に挨拶してくれるいい子なんですけどねぇ……」と『そんな人に見えませんでした』コメントをしてほしいのですよね。無駄な努力。

 さて、本日の本は宮部みゆきさん『寂しい狩人』です。

 この本は連作短編のミステリー小説で、東京下町にある田辺書店という昔ながらの古本屋が舞台です。そこの店主のおじいちゃん、イワさんが一応探偵役。こう聞くとビブリア古書堂を思い出してしまいますが、日常のほのぼのミステリーというわけではありません。結構事件自体はひどいものが多いです。

以下ネタばれ感想

①六月は名ばかりの月
 最近結婚式を挙げた奥様の事件。奥さんはある男からストーカー被害にあっており、その男が姉を殺したのではないかという疑いを持っている。結婚式の引き出物のひとつからはあ『歯と爪』という謎の文字が浮かび上がり、前日にその男が結婚式会場に電話をしたことも分かっている。いよいよ犯人かと思われたが……?
 『歯と爪』は苦労する、という意味のことわざだそうですね。これはバリンジャーという人の小説が元ネタになっています。管理人も前に読んでおります。この本も面白いので是非読んでみてくださいね。感想はこちら

②黙って逝った
 一人暮らしをしていた老人がなくなった。その部屋には『旗振りおじさんの日記』という本ばかりがずらりと並んでいる本棚があった。いったい彼はどうしてその本をあつめていたのだろうか。
 ご老人の、「謎のほうが面白いから謎にしておく」という意図で作られた謎はあまり好きではないなぁ……。もちろんそこにいたるプロセスが面白いんだけれど。

③詫びない年月
 古い家に住む老婆が、「家に幽霊が出る」とノイローゼ気味になっているらしい。調べてみたところその家の地中には戦時中に作られた防空壕があり、そこには焼け焦げた遺骨が残っていた。
 おそらくその老婆はその遺骨と生前に顔を合わせており、二人の死になんらかの責任を負っていたものと思われる。しかし誰も彼女を責めることはできない。罪の意識を背負うというのはこういうことなのだという話。

④うそつき喇叭
 イワさんの書店で少年が万引きをした。本のタイトルは『うそつき喇叭』、うそつきの喇叭が周りの楽器や人をだまして甘い汁を吸うという寓意を含んだ大人向けの絵本である。いったいなぜ少年はそのような本を万引きしたのか。
 実は少年は誰かから虐待を受けていた。本を盗んで警察に捕まればそのことが公に露見することを見込んで万引きをはたらいたんですね。頭のいい少年だぜ……。犯人は学校の先生なんだけれども、その理由がまたちょっと分かるんだよなぁ。自分は苦労して英語の勉強をしたのに機会に恵まれずに教師としてくすぶっているのに、このガキは何の苦労もせずに……って思っちゃうっていうね。もちろんそう思っても虐待なんてしたら教師としても人間としても二流なのでしょうけど……。

⑤歪んだ鏡
 由紀子という女性が、電車の網棚の上に忘れられていた『赤ひげ診療譚』という小説を見つけます。本には、昭島司郎という人物の名刺が挟まっていました。その小説を何気なく読んだ彼女はその話に感銘を受け、彼に会ってみたいと思います。
 しかし、その名刺はこの本が好きだからという理由で挟まれたものでもなんでもなく、ただの会社の宣伝のためにはさまれたものでした。なんでも、知人の女がその本を好きだったんだとか。
 そしてその男は会社の同僚と心中して死んでしまいます。せっかく共感できる人を見つけられたと思ったのに……とあきらめかけた由紀子はあることに気づきます。もしかしたら、この本を好きだった知人の女が心中の相手だったのかも。そしてイワさんは自分の店の『赤ひげ診療譚』を、その女性が読んだのかも知れないと思いました。果たして、そこにはその女の名刺が一枚はさまれていました。


あれっ、ここから記事が消えてる……。本は返却してしまったし……。中途半端な感想になっちゃった……。
これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝―なぜ生まれ、どう使われてきたのか/メディアパル

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みなさんこんにちは。

 先日の台風で金木犀がすべて散ってしまいました。
このブログを読んでくださっている奇特な方々は被害にあわれませんでしたでしょうか。台風で休ませてもらえない会社も多いそうですね。災害に慣れっこになってしまっている部分があるんでしょうか……。

 さて、本日の本は『これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝』です。

 管理人はいわゆるスチームパンクと呼ばれる文化?が大好きでして、昔感想を書いたジュール・ヴェルヌなんかはまさしくスチームパンキッシュな作家さんなんですよ。
 スチームパンクっていったいどんな文化なんだよといわれれば端的に申し上げるのは難しいのですが、シャーロック・ホームズやフランケンシュタイン、ジキルとハイドがいた時代、蒸気機関、メイドさん、大正浪漫……こんなワードがよく出てくるでしょうか。日本でいうと『天空の城ラピュタ』の文化だと思っていただけると分かり易いかもしれないですね。

 その文化の元になっているのがヴィクトリア朝時代。管理人はこの時代にもうめちゃめちゃあこがれておりまして(もちろんひどい貧富の差やスラムの人々の苦しい暮らし、環境汚染のことも忘れてはいけませんが……)ちょっとずつ勉強中であります。

 この本はアンティークの観点からヴィクトリア朝の暮らしを読み解いています。ヴィクトリア朝時代の室内装飾は言ってみれば何でもあり。ちょうど産業革命で安く大量に物が手に入る&大航海時代でいろんな文化のものが流入してくることもあって、いい意味でごちゃごちゃした時代だったようです。また、産業で一発当てた成金が貴族の暮らしをしようと、涙ぐましい努力をしていた時代でもあったようです。

 個人的に気になったのは当時の夫人の暮らし。管理人もいつかね……結婚してね……憧れのマダムになりたいとかいう希望をもっているんですけどね……。当時のミドルクラスのご夫人のイメージとしては「メイドが何でもやってくれて、綺麗なお洋服を着てアフタヌーンティー飲んで、パーティしてたまには裁縫とかやって贅沢な暮らししてたんだろ!!」という感じだったのですが、いやいやいや当時だって女性は忙しかったようです。
 メイドに逐一仕事を命令し、家庭を清潔に保ち、有力な家の夫人を招いては娘の結婚相手を探し、家に訪問してくる他のマダムにお茶を提供し……とやることがいっぱいあったようです。そのための教本のようなものが当時大人気だったとか。(『ビートン夫人の家政読本』)

 他にも殿方のスチームパンカー向けに男のダンディズムであったり、当時の旅行事情であったり、アーツ&クラフツ運動によるジャポニズムの隆盛であったり、気になる記事が目白押しでございます。

特にジャポニズムに関しましては今ちょうど京都市美術館で展示をやっているようです。(クロード・モネの『ラ・ジャポネーズ』が来ているようですよ!)本書を読んでから行かれるとさらに楽しめると思いますよ!


個人的に今後読んでみたい本。見たい映画ピックアップ。
『不思議の国のアリス』
『バベットの晩餐会』
『ミス・ポター』
『ビートン夫人の家政読本』
『メアリー・ポピンズ』
『幸福な王子』(オスカー・ワイルド全般)
『若草物語』
『ドラキュラ』
『陰影礼賛』