『エイリアン:コヴェナント』はリドリー・スコット監督が現代へ警鐘を鳴らす、今こそ観るべき映画!! | 【映画とアイドル】

【映画とアイドル】

『007』『スター・ウォーズ』『エヴァンゲリオン』
『魔法にかけられて』

カラフルスクリームゆうか【ミスiD2021CHEERZ賞】
叶星のぞみ(五代目KONAMON)
菅原未結(KRD8)

ALIEN COVENANT (2017)

 

 

リドリー・スコット監督が一作目以来三十年以上ぶりに

『エイリアン』シリーズでメガホンをとった

『エイリアン』の前日譚『プロメテウス』の続編で

スコット自身がまた監督を務めているのが最大のミソの本作。

 

もう、タイトルに“ALIEN”と付いてる時点で最高です^^

 

 

「絶望の、産声」という日本のキャッチコピーは上手いと思う。

 

 

 

 

前作『プロメテウス』のブログ✑⤵

 

 

 

 

本作も当然映画館で観て前作以上に好きやったから

そこそこ前からDVD持ってたんですが、

どうせ観るなら『プロメテウス』を復習してからの方がええやろうと思ってたら、

なかなか観れずwやっと観れました(^^;

 

でも、やはり続けて観て正解でしたね。

 

ラストのオチにまでは触れませんが、

それ以外は【完全ネタバレ】で振り返ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オープニングから前作で登場したアンドロイドのデヴィッドが登場しますが、

本作はこのデヴィッドが主役と言ってもいいようなストーリーになっていたのが

初見時の最大の驚きやった記憶があります。

 

一作目から重要な役を担ってきた本シリーズにおけるアンドロイド。

そのアンドロイドが遂に物語を動かす存在にまでなった本作を今観ると、

AIが人類を脅かす存在にまでなってきた現代にこそ観られるべき作品である気がしました。

 

 

 

地球人が居住可能なオリエガ6という惑星を目指している植民船コヴェナント号↓

この冒頭のシーンからSF映画としてのワクワク感があります♫

 

 

 

主役のジャネットを演じるキャサリン・ウォーターストンは地味な女優さんで

人類移住計画の責任者にも見えません。

冒頭に恋人を亡くしてしまうので 辛気臭い出だしになるのもいただけませんが、

そこは本題ではなく、演技はしっかりしてる女優さんなので

ほどなくして気にならなくなります。

 

 

 

このカルメン・イジョゴという女優さんがイイ感じやったんですが、

007に出てたジェフリー・ライトと結婚してたことがあったと今になって知りました(^^ゞ

 

 

 

 

 

謎の惑星からの信号を傍受したコヴェナント号の乗組員たちが

その惑星に行くことによって悲劇が始まるのは一作目と同じような展開と言えます。

 

 

大気の成分を確認したとはいえ、未知の惑星でヘルメットも付けないことは

前作でもけっこうツッコまれてたのでw

ここはもうスコット監督は確信犯ですね。

スコット監督がとにかくエイリアンを描きたかったということはほどなくして分かるので、

とにかくエイリアンが観たい ボクみたいなシリーズのファンも楽しめるはずです。

 

エイリアンがいかなる生物なのか?

今回が一番明確に描かれるのが見どころですが、

恐ろし過ぎるというか、

まさに他の生態系を滅ぼすための生物にしか見えません。

 

こんな粒子状のものがあんな恐ろしい化け物になるなんて怖すぎやろ‥。

ヘルメットしてないから案の定‥(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前作のラストでショウ博士は人類の起源であった巨人の星に向かったから

ここが巨人の星であることが分かります。

 

 

 

 

 

 

さっきの粒子が体に入っただけでこうなるなんて、もう防ぎようがない。

 

生まれたばかりでもドアのガラスを軽くブチ破る強力過ぎる赤ちゃん(;'∀')

 

 

 

 

船が爆発することでいったん退路を断たれるのが一作目と違うところですが、

恐ろしい生物がいる惑星に足止めされる恐怖もなかなかです。

『2』の展開に近いとも言えるかな。

 

 

 

R15指定でとにかくグチャグチャなのがいいです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで前作のアンドロイドであるデヴィッドに助けられることで

ここからはデヴィッドが主役になっていくのがミソ。

 

 

 

コヴェナント号に乗っていたデヴィッドと見た目は同じの

アンドロイドであるウォルターとの二役をマイケル・ファスベンダーが相変わらず見事な演技で見せてくれます。

 

いわゆる‘AIの暴走’を防ぐために、新しいウォルターの方が思考を単純化され

人間により忠実に作られているのがポイント。

 

つまりデヴィッドは自身の意思で暴走した危険なアンドロイドということになって、

ここから本作はエイリアンの映画から

まるでアンドロイドの映画にシフトしていく感じになります。

 

本作と同時期に、スコットがプロデューサーとして『ブレードランナー』35年ぶりの続編を作ったことを合わせて考えると、

実はスコット監督はエイリアンよりアンドロイドを描くことの方に主眼があったように思えてなりません。

 

 

人類の起源と思われた巨人を滅ぼし

エイリアンの惑星と化したこの地のまるで王様になったかのようなデヴィッド。

 

 

 

デヴィッドはアンドロイドだからエイリアンに寄生されないし、

エイリアンは見た目だけでは敵を判断しないということなんでしょう。

 

人類に作られたアンドロイドが人類の起源を滅ぼし、

人類を滅ぼしうるエイリアンの研究に勤しむ。

まさに“悪魔の仕事場”と言える不気味さです。

序盤に出てきた胞子もデヴィッドが作ってたら怖すぎる。

しかし、思い返してみたら

エイリアンのもとになる液体は巨人が作ってたように見えたし、

そうなると巨人は自らが作った生命体によって絶滅したことにもなる。

そして人類は自らが作ったアンドロイドによって滅ぼされようとしているなんて、

巨人も人類も自らのテクノロジーによって繁栄どころか滅亡への道を辿るわけで、

これはまさにAIの進化の危険性に気づきはじめた人類への強烈なメッセージになっていると思います。

 

劇場公開から6年経ちましたが、

今の方がよりメッセージが伝わる作品やと思いますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビリー・クラダップが演じていたからまだよかったんですが、

船長が間抜け過ぎて、そりゃこうなりますw

 

 

 

 

 

 

自分を作った人類を自分より下に見ているデヴィッドが

完全な生命体ともいえるエイリアンに可能性を見い出すのは自然な展開に見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

後半は完全にアンドロイドが主役になりながらも

もちろんエイリアンの見せ場もきっちり描いてくれるのがスコット監督!

飛んでる船の上でのバトルとか、なかなかハチャメチャなシーンで楽しませてくれますw^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここなんか一作目を思い出しますね~! 昔コレ↑持ってたわ(笑)

 

 

 

 

 

 

予告編で見た時からワクワクしてたシーン↓♫

シャワー室でラブラブのカップルをエイリアンが襲うなんてw

まるで80年代のスプラッタームービーみたいなこのシーン!!

(スコット監督はこういうのが撮りたかったんやな!!)

ニヤニヤして観てしまいますww

もう このシーンだけで満足(!!)と言ってもいいくらい(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

エイリアンの視点というか視界は『3』でもあったような気がしますが、

スコット監督が描写したのは初めてな気がしました。

 

 

 

 

 

もちろんクライマックスもエイリアンとの見せ場をきっちり見せてくれるので、

エイリアンを観たいファンとしては『プロメテウス』より満足度高いです!

 

いやもう、

アンドロイドの方を主役に据えた作りとはいえ

タイトルにALIENを冠し、

もはや映画界の重鎮といっていい、もはや巨匠のスコット監督が

いい意味でベタなエイリアン映画に仕上げてくれているのが最高です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スコット監督には本作の続きの構想があったみたいなので

観たいなぁ~~!(^^ゞ