先日、以下のような記事を上げました。RW/RPのセンターピックアップが弦振動の抑制に作用するため、センターピックアップは下げたほうが良いというお話です。私の場合はセンターピックアップをを下げた結果、量感が増えすぎて音圧感が減って微妙な出音になって元に戻したという顛末です。

 

 元に戻した後にふと気づいたんですけど、エレキギターにおいてベストな状態というのは、それ以上もそれ以下もない”均衡”が保たれた状態を指します。つまり、今の状態がベストな状態であるとすれば、どこかいじればバランスが崩れるのは当然のことなんですね。

 

 そして、今まで理想を求めて改造とか、調整とかやってきたわけです。それが「試してみたけど気に食わないな~。元に戻そ~。やっぱ人それぞれっすね~」と宣うのは浅はか過ぎるだろうと、お前は今まで何を学んできたんだと。反省しました。特に今回、以下の二点を考慮すればセンターピックアップは下げてもいいように調整するべきなのです。

 

・センターピックアップを殆ど使っていないこと

・センターピックアップが弦振動を抑制していること

 

  トレモロスプリングを変えてみる

 量感が増えすぎてトーンが散漫になってしまった時の解決法の一つとして、「トレモロスプリングを張力の高いものに交換する」というものがあります。これにより音圧が上がり、輪郭を確保することが可能です。私は通常のスプリングよりも張力の低いESP type-1のスプリングを使用してるので、今回はこれを標準的な張力のスプリングに戻します。ハード面での調整で生じた音質的な問題はハード面で解決するというのが鉄則となっています。

 

■BEFORE

 

■AFTER

 

 BEFOREのスプリングは何故こんなかけ方しているのか、気になった方は以下の記事を参照ください。

 

 

  トレモロスプリング交換後のレビュー

 ・ロー~ローミッドまでの倍音が増え、音圧感が増した。

 ・雑味が減り、芯のある音になった。

 ・弦のテンション感が上がり、チョーキングが少しきつくなった。

 

 この状態でセンターピックアップを下げても、音の輪郭を損ねることなく量感を増やすことが出来ました。センターピックアップを上げると量感が減って気持ちスッキリします。が、これが特段悪いかと言われるとそうでもありません。やはり好みのような気もします。それにしても、せっかく改造しまくったギターがどんどん改造前に戻っています。そのうちオリジナルの状態に戻るかもしれませんね。

 

おしまい☆

 

■関連記事