先日、「funk ojisan」(旧小岩funk)のYoutubeチャンネルで、RW/RP(逆巻き・逆磁極)のピックアップはストラトキャスターの音を悪くしている。というお話がありました。非常に興味深いお話なので紹介したいと思います。
 

  1.RW/RP(逆巻き・逆磁極)とは?

 RW/RP(逆巻き・逆磁極)とは、簡単に言うとハーフトーン時のノイズ軽減(ハムキャンセル効果)を狙ったセンターピックアップの仕様のことです。これがなんで音を悪くするのかというと、動画では「磁極の異なるマグネットが弦を引っ張ることで、より弦振動を妨げてしまうのではないか?」と考察していました。そのため、RW/RP仕様のセンターピックアップを使わない場合は、高さを下げておいたほうが良いというものです。

 

  2.試してみた

 ということで、私もRW/RPの影響を検証すべく、センターピックアップをピックガードと面一まで下げてみて、フロントとリアの音の違いを確認してみました。

 

■RW/RPのセンターを下げた時のフロント、リアの音質変化

 ・相対的にミッドの倍音量が増え、ふくよかなトーンになった。

 ・高音のギャリっとした感じが治まり、ナチュラルに響く。

 

 おおむね、ピックアップ高を下げた時の変化と同じですね。当ブログではピックアップ高の考察記事も書いておりますので、ご参考ください。

 

 

 

 まぁでも、これが手放しに喜んで良いかと言われるとちょっと微妙かもしれません。私の場合は量感が増えすぎて、輪郭がぼやけたような感じになってしまったので元に戻しました。結局は好みの話だと思います。また、単にRW/RPが弦振動を邪魔しているのであれば、減衰が早くなって低音やサステインが失われるはずなので若干解せないところです。

 

 私のギターは、ピックアップを下げ気味設定、アルニコ2マグネットで磁力が弱いということから、変化は少ない方だと思うんですが、想像していたよりも結構変わりました。なんとなくですが、RW/RP以外の要因も絡んできいるような気もします。リアの音が硬くて悩んでいる方には、ひとつ選択肢として使えそうな調整に思います。

 

 

おしまい☆

 

 

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