前回に引き続き、FUJIGENのNCST-M10Mネックジョイントプレートを交換していきます。

  1.パーツの選定

今回は以下のパーツを選定しました。

・FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH Tone Shift Plate 2mm(ブラス製)

 

・KTS Titanium Neck Joint Plate 2.5mm(チタン製)

 

  2.レビュー

(1)FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH Tone Shift Plate 2mm(ブラス製)

商品パッケージの裏にはこんなバロメータが記載されています。こういうのは購入者にとって分かり易くていいですね。

 

 とてもパワフルです。明らかに音量が違います。ただ、サスティンや立ちあがり速さの向上は感じられませんでした。サウンドハウスにもレビューにもありましたが、「金属的な響き」。これが強く出ており好みが分かれると思います。ギターの全てのハードウェア(金属部分)の音をよりダイレクトに拾っているような印象です。ただ、取付け1日目はそのイメージが強く感じられましたが、2日目以降はあまり感じられませんでした。

 

 また、チタンサドルとの相性が悪いのか、倍音の出方がゴチャゴチャしており汚いです。このギター、この時点ででハードウェア部分はスティール、チタン、ブラスと3種類の素材が混在しています。ギターのパーツは素材によって出音(特に倍音)の特性が異なります。多くの素材を使うと賑やかにな音になる反面、ゴチャゴチャになりやすいのかもしれません。あと、この時点で言っちゃいますがこの回で一番自然に馴染んで聴こえるのは元々ついているスティールプレートでした。

 

(2)KTS Titanium Neck Joint Plate 2.5mm(チタン製)

 ・音が少し明瞭になった
 ・キンキン、チリチリする弦の暴れが少なくなった
 ・サスティンが伸びた


 チタン製サドルに交換した時に感じた同じような特性ですがその時に感じられなかったサスティンの伸びを感じます。パワフルさだけで言えばブラス製に軍配がありますが、今回は特に欠点のないチタン製をチョイスします。

 

  3.改造途中経過

 今回まで、サドル、トレモロスプリング、ネックジョイントプレートを交換しましたが、この時点で枯れは失せ、かなりモダンな音になっています。しかし、フロントピックアップが少々ブーミーです。速弾きに限って言えばプレーン弦であっても鈍いローミッドが次の音符にかぶってしまい、聴感上の明瞭感がありません。また、巻弦もエッジが無くヂクヂク、ビシビシ刻む感じではなくボコボコ叩いている打楽器的で音程感に欠ける感じです。

 

おしまい☆

 

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