ピナ・コラーダ飲みたい。。 -25ページ目

雨の日は…

今日は一日中雨でした。水滴ごしの外は、新緑の濃いグリーンが白くけむって見えて違う景色のようです。


雨の日はきらいじゃない、昔から。雨のふる前の匂い好きだし。ただし、湿気さえなければ…。


そうなんです、私の髪の毛はすごいくせ毛!この季節ははっきりいってゆううつ。そしてくせがあるのに量も多い二重苦。この髪の毛で湿度まで分かるくらい。


筋金入りのくせ毛歴をばく進中の私。小学生からブローなしでは外に出られないため、その腕はよく美容師さんにほめられます。「プロ並み」だそうで。だってブローしないと連獅子みたいなんだもん。


でもね、暑くなってきたのにブローなんてはっきりいって拷問。そこで一昨年から矯正ストレートパーマを一年に一度、梅雨の時期だけかけています。いつもお願いしてるのはAlex (ふだんは違うサロンなんだけど…)ここはストレートと同時に毛先だけワンカール程度のパーマもかけられる「ナチュラルシャイン」というメニューがあります。


いわゆる矯正ストパーは、まっすぐになるけど、髪は巻くもの、という私にとって巻きが取れやすい難点が。そのジレンマを解消してくれるありがたーいメニューがこれ。5時間以上かかるので、家から2分なのもありがたい。


すごく扱いやすくなってブローからも解放されますが、髪はボリューム感があるほうが好きなのでいつもこの時期は悩みます。今年はなしで行こうかなって。でも雨が降ると、もーダメ!我慢できない!来週予約決定。。。


それまでだましだまし、何とか毎日をやり過ごすための必須アイテムがこのカーラー。

ビナール

くせ毛だと痛みやすいんですが、巻きをいれないと格好がつかない厄介な私の髪。そんな時、いきつけの芦屋のサロンで紹介されたのが「ビナールモイスチャーカーラー」 。普通のホットカーラーと違ってスチームでカーラーを温めるもので、この湿熱によって水分を髪に与えながらカールをつけてくれるスグレもの!一個しか暖めるところがないので、初め見たとき「使えない…」と思ったけど、10秒もかからずにあったまるので、巻いていくときに次々さすだけでOK。


これまでナショナルのカーラーや、クレイツのイオンカーラーなどカーラーに関しては結構使ってきたけど、(コテは乾燥がひどくなりすぎて全然ダメだった)これはダントツ。少し湿っているので髪も巻き込みやすく、クリップで止めるだけなので簡単。かなり惚れ込んでます。何より痛みがだいぶマシに!もうこれなくしては生きていけないかも。


オレオ・ウルティム

このケラスターゼのウルティムオレオリラックス(ソワン…よりは少ししっとり)もあわせて使ってて、何とか大人しくしてもらってますが、それでも、限界なんだよね。。。ちなみにこれもずっとリピート使いしてますが、洗い流さないトリートメント系でいいのご存知の方いらっしゃらないでしょうか?(切実…もっとしっとりして欲しいの。。。)


しかしこの髪のせいで、人生の時間をだいぶ無駄に使ってる気がする。ブローなしで海で濡れてもサラサラーみたいに生まれ変わりたいよーーー。

感性と才能

田辺作品 


RMKのサイト をチェックしようと久しぶりにのぞいて興奮!私の大好きな田辺ヒロシのインタビューが載っているじゃありませんか。


彼はすごく好きなイラストレーター。バーニーズの広告や、アナスイ、グッチの広告などで目にされた方も多いと思います。数年前情熱大陸にも取り上げられたことがあるけど、最近日本での露出度が減っていたので気になっていました。拠点がNYなので、向こうのメディアにはよく取り上げられているみたいですが。


RMKとは何度かコラボしているのは知っていたけど、今年の限定の夏ポーチに彼のイラストが採用されているようです。


blue mode


リラックスしたい時、つい手にとってしまう本の一つが彼の作品集「blue mode」。表紙は白一色で、フロッキー加工でタイトルと女性が浮き上がっています。どこかのインテリアショップで偶然手にしたこの本は、残念ながら出版元の倒産によりもう手に入らないと最近知りました。ファッションと密接なつながりを感じさせるモードなイラストレーションは、はじめてみた時そりゃあ衝撃を受けましたね。


力強い、それでいて繊細な線、キャンバスになる紙の色・質感、そしてそれに重ねられる色たちの取り合わせ、描かれている女性たち、まとっている服…どれをとってもその感性には脱帽もの。だいたい画像のような影絵っぽい、顔の表情があまりないイラストが多いのですが、十分ストーリーを感じられるというか、背景を想像したくなるんです。TVでやっていた時に、作品を描くときは大音量で音楽を聞きながらだったせいもあるのかもしれないけど、「ビート」が絵から伝わってくるような気がする。


久々に彼の記事を読んで、作品集の2作目が出ていることを知り、早速注文したくなりました。あー、才能ってすごいなあ、久しぶりに彼の絵を見て、月並みだけど本当にそう思います。

日焼けの代償

黒日傘    


初日傘、買っちゃいました。。。黒で晴雨両用のものです。変わった波のような形(マイセンの食器を思わせます)と、白い皮巻の細い持ち手、タッセル使いなどディティールがお気に入り。ふちにぐるっと一周したスワロのラインストーンも日差しにキラキラして、ただの地味ーな黒傘とは一味違います♪


これは、友達の知り合いが作ってるんです。OLでありながら趣味で作ってて、口コミで少しずつ広がっているそう。


今まで日傘には縁がなくって。妹や母がさしてるのを見てもまったく興味ありませんでした。この歳にして大きな声ではいえませんが、ちょっとは…焼けてほしいなーなんて思ってたから。。。


実は、日焼け大好き♪なんです。さすがにもうやりませんが、学生時代は暇さえあれば焼こうとするくらい。というのも当時の私の目標は「イタリアン・マダム」。


雑誌などで見る彼女たちにあこがれていました。今思うと格好から入る単純さがお恥ずかしいですが、マダムたちはみんなそろって「テラコッタ肌」。浅黒い肌に大ぶりのゴールド・ジュエリー、辛い色の仕立ての良いジャケットを胸元を開けて着る…そんなイメージですね。


お気楽大学生の身分を存分に利用して、アルバイトをしてはハワイだのバリだのとビーチにお出かけしてた私(とその仲間)は、海外の強い日差しを浴びる前に「家焼き」「プール焼き」までして肌を慣らす念の入れよう。SPF24くらいから始まって4、5段階かけてSPF2のオイルまでSPF値を落としながら、炎症を起こすことなくディープに日焼けしていたのです。こんなことに一生懸命だったなんて、ほんとバカだなあ。。。


ランカウイ  


どれくらいかというと…真ん中が当時の私。熱帯雨林にとけこみそうな勢いです。一年中、見事に真っ黒黒でした。紫外線ってこわいってことは知りながら、若いし大丈夫ー♪なんて思ってたんですね。


しかし、やっぱりそのツケは来るもので。日焼けすることもなくなり、白くはなった私の肌。肌が変調して大荒れしたのをきっかけにスキンケアに本気で取り組んだため、まだマシだとは言われますが、やっぱりしみが出現ーーー。


対して10代から日傘、ボディまで日焼け止めが当たり前の妹なんかはやっぱりしみがほとんどない。妹に「もうやめとき、とりかえしつかないよ」と言われてきたのを、いまさらながら聞いとけばよかった、なんて後悔。


そこで遅ればせながら、美しい40代のため日傘でも持とうかなーと。もう遅いかな?気休めでもないよりいいかなと思いつつ、日傘をさすと、なんだかとってもエレガントな気分。淑女な気分が味わえて、所作も少しはおしとやかになるような…ってそれこそただの気休めかな。。

よ、成田屋!

最中


夙川に行ったので寄り道して最中を買いました。

ここ成田家さん の最中は、画像左上の「三升もなか」が有名。三升とは言わずと知れた歌舞伎「成田屋」の家紋です。海老蔵さんのお披露目公演のときも三升をあしらった衣装がとても印象的でした。ちなみに分かりにくいですが、「三升」というのは大中小、3つのますを入れ子にした図柄です。


ここの最中はもちろん市川家と由来があります。何でも昭和31年の大阪公演のとき、名優市川団十郎がこの「三升」の紋をいれて贔屓筋に配ったところ好評だったので、愛用されたよう。


小さめサイズで、ピンクや白など色もカラフル。あんは白あんに栗、定番小倉あん、ゆずあんなどバリエーションも豊かで甘すぎず、砂糖のしゃりっとした食感もおいしい!三升だけでなく、他にも梅や貝などの形もあり、すごくかわいらしいんです。私は特に梅が好きかな。


最中・箱


箱もなかなかいいでしょ?歌舞伎役者の顔とオレンジの三升、格子柄の箱の地模様とのとりあわせが粋です。(確かこの格子柄も「三筋格子」で由来の柄だと思われます)


私が行ったときもちょうどお店の人が忙しそうにたくさんの最中の包装をしていました。のしをみると「快気祝・市川団十郎」。へー、やっぱり使ってるんだなあと変に感心してしまいました。


しかし、自分の家紋が最中なんておしゃれですねー。特にこの三升は、モダンでシンプル、かつ力強いいい紋様だと思います。現代でも十分通用するし。私も家紋とは別に自分の「紋」を何か考えようかな。。。

新大阪

運転中


23時48分着、最終ののぞみに乗って彼が2週間ぶりに東京から帰ってきます。私は昨日のブルーな気持ち をまだ少し引きずっていました。


「今日、今から帰るから」東京駅からのコールに、「気をつけて帰ってきてね」と電話を切りました。久しぶりに聞く声。平日ほとんど電話をしない私たちなので彼の声を聞くのは6日ぶり。


とたんに気持ちが抑えられなくなりました。今日、どうしても、会いたい…。


時間を見計らって、私は家を出ました。彼を新大阪まで迎えにいくためです。1時間と少しはかかる道のりを、一人の時間が欲しくてあえて高速に乗らずに行くことにしました。


駅に着くと5分前。いつもは車の中で待っているけど、早く会いたくて改札まで走る。あと、4分、3分、2分…掲示板の文字はそののぞみだけ「到着」の表示がありません。


やがてアナウンスの声がかすかに聞こえました。重い荷物をかかえたビジネスマンで構内はみるみるいっぱいに。彼の姿を探す私。


向こうに小さく、彼が見えました。何度も見慣れているはずなのになぜか緊張してしまいます。久しぶりに会うからなのか、彼が私を認めるまでの短い間、なんのアクションも起こせませんでした。


彼が私に気づいて、ようやくその緊張が解けました。ほっとしたのと同時に、なんとも言いがたく嬉しかった。その感覚がとても新鮮で、素直に雑念もなく「よかった」と思いました。


無事帰ってきてくれてよかったなあ、顔が見られてよかったなあ…そんな気持ちだったのかもしれません。顔を見たとたん、昨日までのブルーな気持ちはどこかに行ってしまいました。


とにかく一緒にいられることがただ嬉しかったんです。それだけでいいと、少なくともあの瞬間は思いました。


こんな気持ちをどうかこれからも忘れずにいたいな。新大阪まで行ってよかった。。。だけど、スーツだとばかり思っていた彼がジーンズにサングラスをかけ、明らかに周りから浮いていたことに、少し冷静になってから気づきました。おい、出張帰りなんだからもうちょっとそれらしくしてよね。周りはみんな疲れてはいるけど、今週の仕事を終えて充実感を漂わせたビジネスマンばっかりだったんだから。。。

クリスタル・ダイス

クリスタル・ダイス

今日は能天気な私もさすがに疲れました。朝から2本のミーティング、合間にPCに向かっての地道な作業…私にとってミーティングは1時間が限界だというのに。。。長い会議はとても神経を使います。


目の奥のキンキンした痛みをこらえつつ、運転しながらの帰り道、なんだか気持ちが沈んでくるのがわかりました。疲れていることもあって一人の運転タイムはどんどんブルーな考えに支配されていきます。


それは…やっぱり結婚してからのこと。「今までのように、親元にいるときのような気楽な気持ちではいけない、もっとしっかりしなきゃ」、「はたして私は旦那様を支えていけるんだろうか」、「子供をもし授かったら、仕事はどうなるんだろう…」、「仕事を一度辞めたら、また復帰することなんてできるんだろうか」…環境の変化が目前に迫った今、みんなからよく聞く「この人でよかったんだろうか」と言う不安はないものの、将来に対する不安が津波のように押し寄せてきました。


私の彼は今、平日は東京でお仕事をしていて、週末になると関西の自宅に帰ってくるという生活。でも遠距離の感覚がないのは毎週帰ってきてくれるからなのかも。私たちは結婚してもしばらくこの週末婚を続けることになりそうです。新婚なのに、単身赴任状態です。


二人で話し合って決めたことなのに本当にそれでいいのか、彼の側にいたい、でも仕事も辞められない…そんなジレンマもより心を重くさせる原因でした。いつもはドライブは気分転換になるのに家につく頃にはかなりぐったり。


重い体を引きずるようにして自分の部屋の机の前に座ると、前の棚に置いてあったクリスタルのダイスにふと目が留まりました。


これはパリに行ったとき、バカラの本店で手に入れたもの。店員さんがついて回って、店内のものをひとしきり案内してくれたとき、買う予定だったもの以外でどうしても欲しくなってしまったのがこれでした。


ダイスの目っていつも足して7になりますよね?1の反対は6、3の反対は4…いい目が出ても、そのまうらは7からそれを引いた数で、決して7を超えることはない…。6が出ても、その反対の1が次には出るかもしれない、それがクリスタルだと透けて見えて、とてもよく分かるんです。


人生は、ダイスの目にたとえられたりすることがあります。このクリスタルのダイスも、いつも人生にいい目が出るようにとの願いを込めて、自分の側におきたくて買いました。でも、考えてみたらいつも同じ目なんて出ない、いつも6が出続けたりなんかしない。


どんな目だって出る可能性がある、だけど次出る目は分からない。そう思うと、これから先のことを憂いてもしょうがないんじゃないか、という気持ちになってきました。もちろん、未来のこと考えてそれに備えるのも大事だけど、まだ見ぬ未来に対しておびえても意味がないんじゃないのか、と。


ぼんやり、これを見ながらそんなことを考えました。おかげで少しは前向きな気持ちになれたような気がします。でもダイスは変わらず、どこまでも透明で、硬く鋭く光っているだけだったけれど。

効果は一目瞭然?

鏡を見るのが怖い夕方…。でも今日は、肌がくすんでないー♪昨日、仕事終わってから行ったエステのおかげです。

 

私は吹き出物に悩まされてからというもの、すごいエステ を皮切りにいくつかエステに通ってきました。エステにはいくつかあるけど、ここはメディカル系。結果をすぐに出すには、これ系が一番だというのが私の印象なので、最近定期的にまじめに通うようにしています。居留地のフェラガモのビルの上にある皮膚科の併設エステ。

 

はじめはこの皮膚科に、ほおにできたしみが気になってたずねたんですね。先生ががとても一つ一つ皮膚の構造からしみのしくみまで説明し、疑問にも答えてくれて信頼できそうだと思ったので、ためしにエステにも通うことに。診察料はちょっと高めだったけど、エステの内容を見ると他と比べてまあまあゆるせる価格設定だったこともありました。

 

私に勧められたのはCETというコース。CETというのは高周波温熱療法のことで、インディバとも呼ばれています。身体の深部から熱を発生させて(体温まで3~5度上がるらしい)、血液の循環や新陳代謝をよくし、細胞・組織を活性化させるそう。もともとは癌の治療のものだったとか。脂肪燃焼とか、痩身にも使われるものなので、たるみ防止とか小顔効果もあり、細胞を活性化させるためかしわ・くすみ・にきびあとなどにも効くんだって。これを受けた後、プラセンタ&ビタミンCのイオン導入をしてくれるなかなか至れり尽くせりの内容です。


メディカル系でありながら、クレンジングなどの技術もしっかりしてる。CETは、クリームを塗ってすべりをよくした上からまいたけを逆さにしたみたいな形の棒(?)でぐりぐりマッサージするんですが、肌の上をすべるとあったかくなって、それだけでほわーっとしてきます。。。あごの下から首筋、顔中、まぶたの下、上、くまなくマッサージされると気持ちよくっていつも寝ちゃうほど。


この後プラセンタ&ビタミンCのイオン導入ですが、これも丁寧に色素沈着しがちな唇の端までやってくれちゃいます。全部で1時間ほどの行程かな。


初めて施術してもらった日は夕方で、暗かったのでろくに自分の顔を見もせずこそこそと帰ったのですが(すっぴんだったので。。)、家に戻ったら母の第一声が「うわー、すごい!」


「顔の色がちがう」というので鏡を見ると、肌の色むらがほとんど消えて、てかりでない、つや肌になっていました。つるつる卵ちゃん状態!私の肌は普段は決して「卵ちゃん」ではないんですが、帰ってきた後はいつも卵肌になれます♪次の日、朝起きたときもこれは持続。肌のハリが全然違うんです。(ってだんだん怪しい化粧品の宣伝みたいになってきた、でもほんとなの!)


今まで感じたことのない即効性にびっくり。式の前には集中で行きたいなあ。。。自分に合わせたコースを組んでくれるそうなので、背中のケアとかもしたいし。


ちなみにこのCET、ボディにも効くらしいので、それやってみたいんだよなー。こんなに即効性あるなら、二の腕とか引き締まりそう…つやつやにもなるかな?式直前の神頼みならぬエステ頼みはここかも…とひそかに野望を抱いちゃう。若いとそれだけでもうぴちぴちしてるけど、悲しいかな30過ぎたらちょっとは手を入れないとね…(><)普段は地道におうちでセルフケア派ですが、ここはやっぱりプロの手をお借りしても…いいですよね?!

ただ今、思案中

香りの効用

香炉

 

昨日から頭がドレスでいっぱい。。。 なのでcalm down しようとお香を焚いてみることにしました。

 

アロマキャンドルや、ランプベルジェなども好きですが、今は和のお香の気分。上の画像はそのセットとしてベッド近くに置いているもの。トレイは、和風ですが本当はインドネシア製で、バリ系インテリアショップの店じまいで200円!左下の丸いわっかはシェル細工。月みたいに見えませんか?


和系のお香は京都の松栄堂山田松香木店 が好き。どちらも御所の近くにお店があります。


大学を出てすぐくらいの頃、一人でブライトンホテルに泊まりに行ったことがありました。初めての一人ステイ、ちょっとした現実逃避で行き先はどこでもよかった。あれは寒い2月のことでした。


荷物をホテルに預け外に出て歩くこと数分、偶然、松栄堂をみつけたんです。ビルの1階なのに瓦屋根と木が印象的なすっきりしたたたずまいの店構えは、一見、和菓子屋さんのよう。思わず近づいてみると、さっと開いたとびらから、ふんわり漂ういい香り。


誘われるまま中に入ってそこがお香屋さんだと気づきました。常連らしき上品な老紳士がお店の人と談笑しています。少し、敷居が高いところかも…などと思いながら商品棚を見ていて見つけたのがスティック型の「季節の風」というお香たち。春待月、梅見月…と季節の移り変わりを表現したというこのシリーズは、どれも単純でなく、奥の深い複雑な香り。中でも「時雨月」という名のものがとても気に行った私。後はかわいらしい匂い袋なども一緒に早速ホテルに持ち帰ることにしました。


ホテルに戻って、「時雨月」を灰皿の上で焚いてみると、上品な、どこかなつかしい香りが部屋中に広がりました。少し甘く、和三盆を思い出させるようなその香りにつつまれていると、その時ささくれ立っていた自分の心がとても癒され、慰められたのを今でも覚えています。京都と言う土地でその香りに出会えたこと…京都にきてよかったなあ、としみじみ思いました。


それから、ここの香りは私にとってかかせないものになりました。京都に行くたび、ここと、この近くの山田松香木店によって香りものをストックしてしまうんです。山田松香木店のお手紙に入れたりできる「文香」もとってもかわいいんですよ。。


日本人だからか、アロマの香りも素敵だけど、こういう和のお香には瞬時に心を落ち着かせる何かがあるような気がします。私の混乱したり、興奮した気持ちを静めるには即効の威力!香炉のふたのつまみにちょこんと止まっているかえるでも眺めながら、お茶でも飲もうかな…ってすでに眠くなってきちゃった。。。

難しい選択