香りの効用 | ピナ・コラーダ飲みたい。。

香りの効用

香炉

 

昨日から頭がドレスでいっぱい。。。 なのでcalm down しようとお香を焚いてみることにしました。

 

アロマキャンドルや、ランプベルジェなども好きですが、今は和のお香の気分。上の画像はそのセットとしてベッド近くに置いているもの。トレイは、和風ですが本当はインドネシア製で、バリ系インテリアショップの店じまいで200円!左下の丸いわっかはシェル細工。月みたいに見えませんか?


和系のお香は京都の松栄堂山田松香木店 が好き。どちらも御所の近くにお店があります。


大学を出てすぐくらいの頃、一人でブライトンホテルに泊まりに行ったことがありました。初めての一人ステイ、ちょっとした現実逃避で行き先はどこでもよかった。あれは寒い2月のことでした。


荷物をホテルに預け外に出て歩くこと数分、偶然、松栄堂をみつけたんです。ビルの1階なのに瓦屋根と木が印象的なすっきりしたたたずまいの店構えは、一見、和菓子屋さんのよう。思わず近づいてみると、さっと開いたとびらから、ふんわり漂ういい香り。


誘われるまま中に入ってそこがお香屋さんだと気づきました。常連らしき上品な老紳士がお店の人と談笑しています。少し、敷居が高いところかも…などと思いながら商品棚を見ていて見つけたのがスティック型の「季節の風」というお香たち。春待月、梅見月…と季節の移り変わりを表現したというこのシリーズは、どれも単純でなく、奥の深い複雑な香り。中でも「時雨月」という名のものがとても気に行った私。後はかわいらしい匂い袋なども一緒に早速ホテルに持ち帰ることにしました。


ホテルに戻って、「時雨月」を灰皿の上で焚いてみると、上品な、どこかなつかしい香りが部屋中に広がりました。少し甘く、和三盆を思い出させるようなその香りにつつまれていると、その時ささくれ立っていた自分の心がとても癒され、慰められたのを今でも覚えています。京都と言う土地でその香りに出会えたこと…京都にきてよかったなあ、としみじみ思いました。


それから、ここの香りは私にとってかかせないものになりました。京都に行くたび、ここと、この近くの山田松香木店によって香りものをストックしてしまうんです。山田松香木店のお手紙に入れたりできる「文香」もとってもかわいいんですよ。。


日本人だからか、アロマの香りも素敵だけど、こういう和のお香には瞬時に心を落ち着かせる何かがあるような気がします。私の混乱したり、興奮した気持ちを静めるには即効の威力!香炉のふたのつまみにちょこんと止まっているかえるでも眺めながら、お茶でも飲もうかな…ってすでに眠くなってきちゃった。。。