話の始まり↓
しあ楽1.
途中に
読みきりシリーズとして
★なな潤や
★さと輪のお話が入ったりします
なな潤&さと輪シリーズは
ちょこちょことしあ楽シリーズの中に
挟まれているので
良かったら読んでみてね☆
おさらい↓
しあ楽570お話の本筋へ一度もどる?
・・・・
.しあ楽571 二章
「 それにしてもさ、あの人にはいつも驚かされるね 」
すっかり温かくなり
リビングへと戻って来た雅紀
汐と廻は今まで騒いでいて
来客にも疲れたのか、自分の部屋へ戻り
遊んでいるうちに眠りそうな様子だった
「 雅紀、風呂は? 」
「 大丈夫、温かいって感じだったから汗ってよりも心地よかったからさ 」
そうと
何か飲み物をと
考える前に
戻りテーブル席に座った隣へ行くと
その手に触れて肌の温度を確かめた
すると雅紀の言う通り
手の平は、ほんのり温かくて
軽く指をにぎればすぐに冷えそうな体温も
じんわりと暖をとったせいで
持続されたままで、多分雅紀自身も
身体の芯から温かいみたいだ
「 ほんとだ柔らかいな、じゃあ常温の水でも飲む? 」
「 うん、それが良い。ありがとう翔ちゃん 」
うちには潤がいつ来ても良いように
キッチン裏側の納戸に
麻布に包まれたボトルが
何本か保温してある
普段は温かい飲み物が多く
それほど冷たい物を飲まない事が多いが
身体を冷やさず
無理に温めない
それには常温水が良いみたいだ
ほんの少しそれにレモン汁を数滴しぼり
グラスに入れて雅紀の前へ置いておく
旅の疲れもあるだろう
それに久しぶりに会ったオレ達や
輪と居ることで安心したんだろうか
全く奥の部屋から戻らず
中の明かりも灯さぬままで
ほんのわずかだが寝息が聞こえて来る気がした
「 輪と相性が良いね、ほんと 」
この頃、またニノに似て来た雰囲気の輪
オレから見ても、
若かりし頃に
共に時間を過ごした
その時を思い出す輪の姿
色白で線が細く
食べてるんだろうけど
無駄に肉が付かないのは遺伝だろうか
この家の子供たちには
それぞれを懐かしむような
恥ずかしい気持ちになる事もあるが
自分たちに似ている容姿を全員が持ち寄り
間もなく生まれる
新しい子は、どんな姿をしているんだろうかと
それも楽しみにしていた
ななが生まれてすぐには
髪色はストレートで黒髪に近かったが
いつしか栗色に近いような
ふんわりとした髪質に変わり雅紀に似て来た気がする
「 それにしてもリーダーって、時々バックパッカーみたいだよね 」
「 それほんと、金だって十分に持ってるだろうし。誰かに言えばラクに来れただろうに 」
そんなの一緒に居た時から変わらない
別に服に金をかけたり
持っている物なんか
どうでも良いって顔をしてるのに
月に何十万もかかるような
製作用のアトリエな倉庫を借りたり
使う絵具類なども
一つ数万以上ともなる
そんなのを値段も確かめずに
買っているみたいだったし
雅紀とニノが
智の話をしているのを聞きながら
オレは窓の外を
ふと、眺める
いつしか外は暗くなり始めていて
朝から雨が降ったり、
雪に変わったり
そのせいか時間の経過が
あまりに実感できずにいた
子供達も雪のせいで
朝から学校や園には行かず
家で過ごしていたから
急かす必要もなかった
「 飯、またパンケーキ? 」
オレはふと呟いてみる
考えれば、あの二人が持って来た粉から
寒いってなり
外のサウナの製作が始まったんだよなぁ
オレとニノが入って
それで全身雨具の智くんが現れて
「 そうだ!! 」
忘れてた
家の外に、それを放置していた
それに大切な荷物も置きっぱじゃん!!
オレは玄関ドアへ向かうと
ほんの数歩でも長靴に履き替え
風は治まった暗くなる外へ
ポーチへ荷物を探しに行く
あの人はほんと・・
自分のことには無頓着だよなぁ
吊られたサウナと
家の壁の隙間に荷物は置かれたままになっており
手持ちの部分を持つと
触れた部分に粉っぽい感触を覚え
そっと手のひらを開けば
紫色に近い薄いピンクの粉が
黒板に文字を描いたように手に残り色を見せていた
・・・つづく
おはようございます
一応本篇は
549話ぐらいからの
振り返りかな
貼ったけど
もっと前
マリーとカァナが
パンケーキミックスを
持って来てくれたところ
少し前にさとちゃんが来て
サウナに入って
ふたりが5人のDVDを持ち帰っちゃう
そこで
アルネのお話に
入って行ったから
ほんとは雪が強くて
子供たちの学校が遠隔授業になって
静かに過ごしてたらゲストと
ひさしぶりのさとちゃんが
やって来た
季節は11月
まもなく誕生する
新しい家族に
みんながワクワクしてる
そんなところから
本篇は再びスタートします
明日は仕事で
どうなるか分かんないけど
夜まで仕事だし
またゆっくりと書いて行くね
では雨も止んで
空が回復してくるかな
今日も良い一日を
やっぱりお話を書くって楽しい
書ける余裕が嬉しいなって思う