「まんぷく」第14回~立花さんを返して下さい! | 日々のダダ漏れ

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「まんぷく」 第14
第3週 「そんなん絶対ウソ!」
立花さんを返して下さい!

 

 

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<今井家>

克子) 助けて?

鈴) そう。

 

(回想)

福子) 助けて、助けて、助けて…助けて…。

(うなされている福子)

鈴) 福子!

福子) 助けて、助けて…。

鈴) 福子。

福子) 助けて下さい! 助けて…。

鈴) 福子~! 福子。

福子) 助けて…。

鈴) どうしたの? ん?

 また、うなされてたわよ、あなた。ん?

福子) 大丈夫。

鈴) 大丈夫やないでしょう。

 

鈴) そんなことが、毎晩よ。

克子) どんな怖い夢見てるんよ、福子。

鈴) それは、咲のことでしょう。

 あの子が、死んだ時の夢よ。

重之) 僕も怖い夢見た。

 タヌキに追いかけられてん。

鈴) あらまあ! 

 そうそう、今朝かてね…。

 

(回想)

(鈴の音)

福子) 助けて、咲姉ちゃん…。

鈴) 福子。

福子) 行ってきます。

鈴) 私かて同じよ。咲がいなくなって、心に

 ぽっかり穴が開いてるみたいなんやから。

福子) 心配せんといて。

鈴) 心配するわよ。一人で抱え込まないで。

福子) ありがとう。行ってきます。

鈴) ありがとうやなくて…福子!

 

鈴) もう、あの笑顔が不自然。日に日に、

 咲が、いないつらさが増してるんやわ。

克子) でも、咲姉に助けてって言うのは

 ちょっと変やない?

鈴) そやから、変やて言うてるでしょ。

 どうかしてるのよあの子。

克子) 仕事はちゃんとやれてるのかなあ。

 

**********

 

<大阪東洋ホテル>

恵) 昨日も社員通用口で、

 野呂さんと牧さんが待ち構えててん。

 「仕事が終わったんやったら、

 お茶でも飲まへん? 恵さん」って。

 いつの間にか、下の名前で呼んで

 るんよ、私のこと。

福子) へえ~。

恵) 「僕と一緒に」、「いやいや僕と」って。

 もうええ加減にしてくださいって怒鳴って

 しもうたわ。周りからも変な目で見られて

 恥ずかしかった。

福子) そうですか。

(フロントの奥で事務仕事をしている2人)

恵) あれ? 間違ってるわよ、今井さん。

福子) えっ?

恵) ほらここ。

福子) あっ、すいません。

恵) 昨日もやない。

福子) 申し訳ありません。気を付けます。

 (ため息)

恵) どうしたん?

福子) ん?

恵) 今井さんも、何かあったん?

福子) 別に、何にも。

恵) 笑顔がひきつってる。

福子) ほんまに。

 もう言うてもどうにもならへんし。

恵) えっ?

大前田) 保科君。

恵) はい。

大前田) 接客を頼みたいんだが、

 ええかな。

恵) はい。

福子) 一人で大丈夫です。

大前田) そしたら、頼むわ。

恵) はい。

(そっと福子を見る恵)

(顔から笑みが消えている福子)

 

**********

 

<取り調べ室>

村城) いい加減に白状しろ。

 ジェラルミンを闇業者に売って

 いくら儲けた!

(竹刀で萬平を叩く村城)

萬平)あっ! (咳き込み)

村城) 言え!

(竹刀萬平を叩く村城)

萬平) ああっ!

 僕は横流しなんてやってない!

村城) 貴様!

原) 潔く認めた方が自分のためだぞ。

萬平) 僕はやってない!

村城) うそをつくな!

(萬平を突き飛ばす村城)

萬平) うあっ!

 

**********

 

恵) お先に失礼します。

(従業員通用口を出る恵)

恵) 牧さん。

牧) お仕事、ご苦労さまです、恵さん。

恵) そやからもう…。

野呂) 保科さん。

 僕も、今日は早あがりなんや。

 恵さん、よかったら一緒にお茶でも。

牧) 私が先に声をかけたんだよ。

野呂) あんたは、出しゃばるな。

牧) それはこっちのセリフだ!

恵) もうやめて!

牧) 私は本気であなたを…。

野呂) 恵さんが好きなんです。

恵) それは分かりました。

 ありがとうございます。

 でも今、私が気にしてるのは、

 お二人のどちらでもないの。

牧) えっ…。

野呂) どちらでもない?

恵) 今井さん。

牧) 今井…福子さん?

野呂) 今井さん何かあったんか?

恵) 様子が変なんよ。

 笑顔がひきつってて、ため息ついて…。

 理由聞いても、

 言うてもどうにもならへんしって。

牧) 分かりました。私が確かめます。

野呂) はあ?

牧) 彼女のことは、昔から知っています。

恵) 牧さん!

野呂) いや、あの…僕が確かめるよ。

 3年間、彼女に缶詰あげ続けたんは、僕や。

恵) 野呂さん!

牧) 私に任せて下さい。

野呂) いや、あの、僕に、任せて…。

牧) 私だ!

野呂) 僕や!

恵) そしたら! そしたら…2人でお願い。

 

**********

 

この頃になると、

遠い所で起こっていた戦争が、

大阪の人たちにも、

だんだんと身近なものに

感じられるようになってきました。

 

**********

 

<理創工作社>

加地谷) 諸君も、うすうす感じているやろが、

 連合軍との戦争は、そう簡単に終わりそう

 にない。今は耐える時や。よっしゃ、仕事に

 戻ってくれ。

一同) はい。

竹ノ原) 社長。

加地谷) 遠藤社長に会うてくる。

竹ノ原) 立花さんは、どうなるんですか。

加地谷) お前はもうすぐ入隊や。

 余計なことは考えるな。

 

**********

 

(通用口から出てくる福子)

男性) ご苦労さまです。

福子) 失礼いたします。

(物陰に牧と野呂)

野呂) あれが今井さん。

牧) 知ってるよ。

 僕は福ちゃんって呼んでるから。

(小競り合いしながら、後をつける2人)

 

**********

 

(通りにやってくるこわばった顔の福子)

福子) ハナちゃん。

 敏ちゃんもありがとう。

敏子) ほんまに行くん? 福ちゃん。

福子) 行くよ。

ハナ) 私ちょっと怖なってきた。

福子) 一緒に行くって約束してくれたやん。

(歩き出す福子) 

敏子) もう覚悟決めないと。

ハナ) 分かった。

(ついていくハナと敏子)

 

**********

 

野呂) 誰?

牧) 友達だ。

野呂) それぐらい分かるわ。

(電話ボックスから出てくる2人)

野呂) 雨降ってきた。

牧) 帰っていいぞ。

野呂) あ…あんたなあ!

 

**********

 

<牢屋>

男性) 飯だ。

(血のにじんだアザだらけの顔で

 牢の隅に座っている萬平)

(2つの椀を手に、萬平の横の座る稲村)

(萬平の鼻面に椀を突き出す稲村)

稲村) いらんのか。わいがもらうで。

(手で飯をかきこむ稲村)

稲村) ふんっ…何考えとんねや。

萬平) 食えるか、そんなまずい飯。

 

**********

 

<東大阪分遣隊長の部屋>

瀬沢) 飯を食わない?

原) はい。立花は、

 食事を一切食おうとしません。

村城) あれは我々に抗議する

 ハンガーストライキであります。

瀬沢) そんなものが

 長続きするわけがない。

原) 容赦するな。

瀬沢) 一層厳しく取り調べろ。

村城) 分かりました。

 

**********

 

<表>

福子) 立花さんは、ここにいるんですよね。

憲兵) ああ?

敏子) 立花萬平さんです。

ハナ) と…取り調べを受けてるんですか?

 立花さんは。

憲兵) 何の用だ、お前たち。

 

**********

 

野呂) 何やってるんや?

 憲兵に、にらまれてるで。

(車の陰に隠れている野呂と牧)

 

**********

 

福子) 立花さんを返して下さい!

 あの人が悪いことなんて

 するはずありません!

敏子) お願いします!

ハナ) お願いします!

憲兵) 何の話だ!

福子) 立花さん…立花さん…。

 立花さん!

憲兵) 待て!

福子) 立花さんは、絶対に無実や!

憲兵) いい加減に、せんか~!

(突き飛ばされる福子)

敏子・ハナ) 福ちゃん!

憲兵) お前も捕まりたいのか!

敏子) 憲兵さん、お願いします!

 立花さんを返して下さい!

野呂) 申し訳ありません!

 この人は、最近身内を亡くしまして。

牧) 許してやって下さい。

福子) 返して下さい!

野呂) 帰ろ!

福子) 立花さんを返して下さい!

牧) はよ!

福子) お願いします! お願いします!

 

**********

 

<喫茶店>

野呂) あそこ。

牧) 恵さん。

恵) どうしたの、今井さん。

野呂) この人が、

 今井さんと一緒に働いてる恵さん。

敏子) 鹿野敏子です。

ハナ) 池上ハナです。

牧) 2人は、今井さんのお友達です。

恵) どうして憲兵に食ってかかったり

 したのよ、今井さん!

福子) そやかて…。(涙)

 

**********

 

<牢の中>

(むしろの上に寝て、

 天井を見据えている萬平)

稲村) おい。立花。

 憲兵にケンカ売ったかて、勝てっこない

 で。やったならやったって白状してまえ。

萬平) 僕はやってません。

稲村) ほんまは、

 腹減って死にそうなんやろ。

 そんなもん、いつまでも続かへんぞ。

萬平) やってもないことを認めるくらい

 なら、僕は死んでも構いません。

(萬平を見る稲村)

(寝返りを打ち、背を向ける萬平)

 

それは、福ちゃんの知らない

萬平さんの顔でした。

 

**********

 

<今井家>

(夕飯を用意したちゃぶ台の

 前に座っている鈴)

(柱時計の針は8時10分)

(戸が開く音)

鈴) 福子。

 こんな時間までどこ…。

(玄関に雨に濡れた福子と、恵、

 敏子、ハナ、野呂と牧の姿)

鈴) どうしたの、福子。

 そんな、泥だらけになって…。

恵) 福子さんの同僚の、

 保科恵と申します。

 福子さんからお母様に、

 大事なお話が…。

鈴) えっ?

敏子) あの…とても大事な話です。

ハナ) 今まで、お母さんには

 どうしても言えなかったって。

鈴) な…何?

野呂) 立花さんのことです。

牧) 立花萬平さん。

鈴) ええっ!

(泥だらけでびしょ濡れの福子が、

 泣きはらした目で鈴を見る)

 

**********
 

脚本が本当によく出来ていて、思い出したくもな

いけれど、前作になかったもの(いや、できなか

ったもの)すべてが、ドラマの中に詰まっていて。

スライス・オブ・ライフってのはこういう事だから!

 

何気ない日常が丁寧に描かれていて、登場人物

の人柄が伝わってくるし、感情の流れも分かる。

だからこそ、事件が起こった時に、それぞれの行

動に納得がいくし、自然に応援する事ができる。

こういうことだよ、ホント。これがドラマなのよ~!

(…って誰に向かって言ってるんだ? 私は…w)

 

ちょっとメンドクサイ母親ではあるけれど、ちゃん

と孫の遊びにつきあってあげるおばあちゃんの

顔を見せてくれる鈴。かみ合わない会話にもだん

だん慣れてきて、親子の食卓、会話も興味深い。

やっぱりこういう小さな積み重ねが大事だよね。

 

缶詰の野呂も、白馬の牧も、少しずつ積み重ね

られたエピソードのおかげで、どんどん愛おしい

存在になっていく。これぞ連続ドラマの醍醐味!

 

一度や二度なら見逃す変化も、福ちゃんの天真

爛漫な笑顔を知っている家族や同僚だからこそ

気付く、不自然な笑顔。そういうものも積み重ね

があっての自然な流れになっていて。さすがに

変だと気付く家族がいて、同僚がいて、友達が

いて…。バラバラに存在していた人たちが一気

につながり、福子応援団になっていく素晴らしさ。

 

恋敵のはずの野呂と牧のコンビが、凄く楽しい。

2人一緒に失恋して親友になってほしい気がw

トンチキへたれのようで、やればできる子、日本

男児。乙女の危機に、福ちゃんの危機に真っ先

に飛び出した野呂くんに惚れた。缶詰だけの男

じゃなかったよ。牧先生もすぐ出ていったし。あ

んたら男だよ! 男気のある、いい男だよぉ~!

 

怖いのに福ちゃんのために勇気を出してついて

いく敏ちゃんとハナちゃんも健気だし、初めての

顔合わせできちんと自己紹介しあうところも、み

んな礼儀正しくて、見ていて本当に気持ちいい。

 

あのお母さんだし、福ちゃんのためにみんなで

家についていって、福ちゃんの話を聞いてあげ

てほしいとお願いするところがもう…泣けた~。

褒めても褒めても、褒めたりないのだけれど…。

萬平さんパートももちろん素晴らしくて、拷問を

受けているのに、腐った目線で盛り上がってし

まうほどの男の色気、福ちゃんの知らない顔に、

こっそりと萌え…(不謹慎なので、こっそりと…)

 

そして最近楽しくてたまらないのが、「#ぷく絵

ドラマが面白いと絵師さんも盛り上がるのよね。

可愛い絵やドキッとする絵や、もう楽しくって!

2倍、いや3倍以上楽しめるのでお勧めです♪

 

 

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