「まんぷく」第10回~娘たちには、あんな思いはさせたくない | 日々のダダ漏れ

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「まんぷく」 第10
第2週 「・・・会いません、今は
娘たちには、あんな思いはさせたくない

 

 

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<理創工作社>

 

手紙・福子) 「立花萬平様。

 3月も半ばを過ぎ、

 日ごとに暖かくなってまいりました。

 お元気でいらっしゃいますか」。

 

**********

 

<大阪東洋ホテル>

福子) またのお越しをお待ちしております。

 

**********

 

<理創工作社>

 

手紙・福子) 「私は変わりなく、過ごしており

 ます。姉の咲は、立花さんに紹介して頂い

 た病院に転院し、最近は顔色もよく、病気

 は回復に向かっているように思えます。

 お医者様は、結核のことにとても詳しく、

 看護婦さんたちも、親切にして下さると、

 姉は喜んでおります。よい病院をご紹介

 頂き、本当にありがとうございました」。

萬平) はあ…。

 

**********

 

<大阪東洋ホテル>

恵) 伝票お願い。

福子) はい。

 

**********

 

<理創工作社>

 

手紙・福子) 「ですが、立花さんには、

 母が失礼な物言いをしてしまい、

 大変申し訳なく、思っております」。

 

(回想)

鈴) 福子と関わるのは、

 もうやめて頂けないでしょうか?

 

手紙・福子) 「でも、今の母に何を言っても、

 聞く耳を持たないでしょう。私は待ちます。

 姉が元気になって、立花さんに、お会いで

 きる日が来ることを、私は心から願ってお

 ります。どうか、お仕事頑張ってください。

 くれぐれも、お体には気を付けて。

 今井福子」。

(封筒に書かれた福子の文字を見つめる萬平)

(電話の呼び出し音)

電・萬平) はい、理創工作社です。

電・世良) 立花さんはおられますか?

電・萬平) あ…私ですが。

電・世良) 立花君?

電・萬平) はい。

電・世良) よかった~。

電・萬平) えっ?

電・世良) 僕や。世良やがな。

電・萬平) 世良さん?

電・世良) 僕は加地谷さんに嫌われ

 とるやろ。あの人が電話取ってしも

 たらつないでもらわれへんからな。

電・萬平) 誰かと思いましたよ。

電・世良) 久しぶりやな、立花君。

 彼女とはどうなった?

電・萬平) えっ?

電・世良) 僕が押して押して押しま

 くれって教えてやったやないか。

 いるんやろ? 惚れた女が。

電・萬平) いやあ…。

 

**********

 

<病室>

(ベッドに座った咲が、

 病室の小さな窓の外を見ている)

鈴) もう和歌山では、

 桜が咲き始めたんやて。

 今年は、暖かくなるのが早いわね。

 これも、洗ってきたから。

咲) ありがとう、お母さん。

 でも、毎日来なくていいのよ。

鈴) 真一さんは、会社が終わって

 からやないと来られないやない。

 一人でいると、気ぃがめいるでしょ。

咲) そうやけど…。

(ノック)

鈴) は~い。

咲) 克子。

克子) お母さんまた来てる。

鈴) まあ珍しい。忠彦さんも一緒やなんて。

忠彦) 具合は、どうですか? お義姉さん。

咲) 今日は、いいみたいです。

克子) 忠彦さんがね、

 咲姉のために絵を描いたんよ。

咲) 私のため?

鈴) 絵って…。

(満開の桜と、青空に舞う鳥の絵)

咲) わあ…。

鈴) きれい!

忠彦) ここは、桜が見えへんから。

克子) この殺風景な病室にも

 春が来たわね、咲姉。

咲) ありがとうございます、忠彦さん。

忠彦) いえ。

咲) (咳き込み)

鈴) 咲。

咲) 大丈夫。ごめんなさい。(咳き込み)

鈴) 夏までには、絶対治るから。

克子) そうよ。きっと退院できるよ。

 

**********

 

<ラーメンの屋台>

世良) しばらく会わない。

萬平) ええ。

 お姉さんが元気になるまでは。

世良) 結核は長引くぞ。

萬平) 福子さんの気持ちを

 考えれば、当たり前です。

世良) ほなその間は仕事に

 専念するわけや。

萬平) そうですね。

世良) 今は何を作ってるんや。

 僕にも売らしてくれよ。

萬平) 加地谷さんがいい顔しませんよ。

世良) どうも好きになれへんねんなあ、

 あいつは。

萬平) あいつって…僕は信頼してます。

世良) あいつに伝えといてくれ。僕は

 加地谷さんの立場を脅かそうとして

 るんやない。協力しよう言うてんねや。

萬平) 取りあってくれるとは思いませんけど。

 

**********

 

<大阪東洋ホテル・フロント>

福子) 今日からご一泊でございますね。

 

**********

 

<ホテル・休憩室>

(弁当を食べている福子)

 

(回想)

咲) (咳き込み)

福子) 大丈夫?

鈴) 咲。

 

(回想)

鈴) 福子と関わるのは、

 もうやめて頂けないでしょうか?

福子) お母さん。

萬平) それはできません。

鈴) はっ?

萬平) お姉様がお元気になられたら、

 僕は福子さんに

 結婚を申し込むつもりです。

 

野呂) 今井さん。

 これ、あげるわ。

(ビーフシチューの缶詰)

野呂) お姉さんに食べさせてあげて。

福子) 野呂さん…。

野呂) 牛肉や。栄養満点やから。

福子) もうこういうことは…。

野呂) いや、まったくもって、

 そういうのとは関係ないねん。

 ほんまに。ほな。

福子) そやけど…。

(休憩室を出て行く野呂)

 

**********

 

恵) もう諦めたらどうですか?

野呂) 何を。

恵) 今井さんは、

 立花さんと別れたわけやないんです。

 お姉さんが治るまでの間だけ。

野呂) 僕は、ほんまに元気になってもらい

 たいと思うて、缶詰あげたんや。

恵) ええ?

(もう一つ缶詰を出す野呂)

野呂) あげるわ。ほら。

恵) 何で私に?

野呂) 聞くなよ。

(立ち去る野呂)

恵) はあ?

 

**********

 

<病室>

(忠彦が描いた絵を見る福子)

福子) きれい!

 忠彦さんがこれを?

咲) そう。

真一) 咲はすっかり気に入って、

 ずっと眺めてるよ。

咲) やっぱり上手よね。

 どうして売れないのか、不思議。

真一) 僕もそう思う。

福子) 普段は鳥の絵ばっかり描いてるから。

 そやけど偏屈やと思ってたけど、

 優しいんやね、忠彦さん。みんな咲姉

 ちゃんのこと気にかけてくれてるんよ。

咲) 立花さんにも、

 お礼を言うといて、福子。

真一) 立花さんが紹介して下さらなかったら、

 こんなええ病院の個室には入れなかった。

咲) ねえ、今度、いつ会うの?

福子) 木曜日かな。

 

**********

 

<今井家>

福子) ただいま。

(台所をのぞく福子)

福子) ただいま。

鈴) あっ! びっくりしたあ。

 泥棒みたいに、こっそり入ってこないでよ。

福子) 泥棒って。

 

**********

 

鈴) ちょっと味が薄かったわね。

福子) そんなことないよ。

鈴) うん。

福子) うん。

鈴) あの人とは、会うてないでしょうね。

福子) 会うてません。ほんまよ。

鈴) 私かて、ありがたいと思てるのよ。

 いい病院を紹介してもらって。

 でも、だからって…。

福子) その話は咲姉ちゃんが

 退院してからでええやない。

鈴) そしたらあなたに、結婚申し

 込むって言うてたわよ、あの人。

福子) 何で立花さんやったら駄目なん。

鈴) 福子。私に黙って、いつの間に

 あの人とそんな間柄に…。

福子) 立花さんと2人で会うたのは

 2回しかありません。

鈴) そしたら結婚なんて。

福子) 立花さんは立派な人よ。

 大きな会社の勤め人やなくても、

 ちゃんとした仕事をなさってます。

 あの人が作ってる根菜切断機は…。

鈴) そんなことはどうでもいい。

福子) お母さん!

鈴) 私は、お父さんに苦労させられたの。

 娘たちには、あんな思いはさせたくない。

福子) その話は何回も…。

鈴) 仕事がうまくいって、お金があった時は

 よかったわよ。でも調子に乗って失敗して、

 あっという間に貧乏になって。また一旗揚

 げるって、会社を作ったけどうまくいかなく

 て、結局そのまま、亡くなったわ。

福子) そりゃええ時もあれば悪い時も…。

鈴) 本人はいいわよ。博打みたいな人生、

 男の人は楽しいかもしれないけど、支え

 る身になってごらんなさい。もう気が休ま

 る時なんてないんやから。私一人残され

 て、お金もなくて…。あなたたち3人育て

 るのにどれだけ苦労したか…。

 でも、私は武士の娘です。あなたたちを、

 ちゃんとした学校に入れて、将来のため

 に英語も習わせました。私は、本当は、

 英語教師になりたかったのよ。

福子) えっ…。

鈴) でも、おとうさんを支えるために、

 夢を諦めた。結婚相手は、堅実な人

 が一番。旦那様に振り回されるような、

 そんな生き方を、あなたにはさせたく

 ないの!

 

**********

 

<理創工作社>

加地谷) もうそろそろ、頭打ちやな、

 根菜切断機は。

萬平) えっ?

加地谷) 軍を喜ばせたいんやったら、

 何か、新兵器を作った方がええぞ。

萬平) 新兵器?

加地谷) 必殺の、新型兵器や。

 今戦争してんのや、日本は。

萬平) そういうのは僕は…。

加地谷) 俺の言うことが聞けんのか。

 俺は社長やぞ。

萬平) でも、この会社は2人で…。

加地谷) 自分の才覚でもってるて

 言いたいんか。

萬平) どうしたんですか、加地谷さん。

加地谷) きれい事で、

 金儲けはできへんぞ。

(出て行く加地谷)

(製品のデッサンや、

 メモを書いたノートをめくる萬平)

(ページに挟んだ福子からの

 手紙を手にとる萬平)

 

**********

 

福ちゃんも、本当は萬平さんに

会いたかったに違いありません。

咲姉ちゃんのことは心配だけど…。

いいえ、心配で不安だからこそ、

会いたかったんです。

 

でも、その夜のことでした。

 

**********

 

<病室>

咲) (咳き込み)

看護婦) 小野塚さん! 大丈夫ですか!

 どうしました! もう先生来ますからね。

 

**********

 

<診察室>

福子) えっ…覚悟?

滝) 咲さんは、もう、

 何日ももたないかもしれません。

克子) えっ…。

滝) ずっと、予断の許さない状態やと、

 ご主人には、伝えていました。

克子) そうなん? 真一さん。

真一) みんなに心配かけたくないから、

 黙っててくれって咲が。

 

**********
 

萬平と福子を陰から見ていた野呂くんが、期待

通りに缶詰を持ってきたよ。栄養たっぷり、ビー

フシチューの缶詰を選ぶ野呂くん、グッジョブ!

福子には、好きになった人へのやさしさがつま

った缶詰であり、恵には新たなる恋のアピール

がつまった缶詰というのがね…甘酸っぱいわぁ。

 

そして、やればできる子、やれば売れそうな絵

も描ける忠彦さん。咲姉のために、桜を描いた

絵は、本当にすぐ売れそうなきれいな絵だった。

それでもきっと、忠彦さん的には自分が描きた

い題材ではないんだろうね。だけど、妻の姉の

ためになら、売るための絵ではなく、病室の義

姉の慰めになるならば、心を込めて描ける人。

 

鈴さん、あなたの娘達は、男を見る目がありま

すよ~! 自分にとっての幸せが、分かってる。

自分が苦労した経験から、同じような苦労を娘

達にさせたくない親の気持ちは分かるけどね。

 

仕事がうまくいって、お金があった時はよ
かったわよ。でも調子に乗って失敗して、
あっという間に貧乏になって。また一旗

揚げるって、会社を作ったけどうまくいか

なくて、結局そのまま、亡くなったわ。
本人はいいわよ。博打みたいな人生、

男の人は楽しいかもしれないけど、支え
る身になってごらんなさい。もう気が休ま
る時なんてないんやから。私一人残され
て、お金もなくて…。あなたたち3人育て
るのにどれだけ苦労したか…。

 

これがまた、見事に福子の未来を予言してい

るようで…。でも逆に、母親を見てきているか

らこそ、乗り越えていける根拠にも思えたりw

 

でも、私は武士の娘です。あなたたちを、
ちゃんとした学校に入れて、将来のため
に英語も習わせました。私は、本当は、
英語教師になりたかったのよ。

 

さりげなく挟み込まれた「英語教師になりたか

った」発言に、「え? えぇ~!?」となったよw

 

でも、おとうさんを支えるために、夢を諦めた。

結婚相手は、堅実な人が一番。

旦那様に振り回されるような、
そんな生き方を、あなたにはさせたくないの!

 

分かるんだけどね。と~っても分かるんだけど。

振り回された人生は大変だろうけれど、それが

不幸だったかどうかは、また別のお話だから…。

私もお母さんのようになりたいと言われる可能

性もあるというかそうなりそうな予感がひしひし。

 

会えない時間はより強い恋心を育てていくもの。

萬平、福子、それぞれに、変化と不安が押し寄

せていて、離れている2人を見ているのが辛い。

福ちゃんの笑顔が見れないと、こんなにも辛い。

福ちゃんの笑顔にどれだけ救われていた事か。

福ちゃんの心からの笑顔が見られますように!

 

 

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