「べっぴんさん」第53回~キアリスのものやなくなるなら・・・なかった事にして下さい | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「べっぴんさん」 第53回
第9週 「チャンス到来!」
キアリスのものやなくなるなら…なかった事にして下さい


自分が大切だと思った事を守り抜く。
簡単なようで、案外難しい事なのです。


**********

大阪の、大急百貨店です。

店員) いらっしゃいませ。
    ようこそ大急百貨店へ。


売り場は、夏の大特価セールで、
大にぎわいを見せています。
偵察にやって来たすみれでしたが…

この時、すみれは、
見てしまったのです。


**********

良子) そろそろ、保育所にお迎えに行かな。
    先にごめんね。
君枝) すみれちゃんは?
良子) 保育所で待ち合わせしてる。
君枝) そう。


**********

良子) すみれちゃん。
すみれ) 良子ちゃん。
良子) 大急、どうやった?
すみれ) うん…。
     セールの、売れ残り商品やと
     思うんやけど…。


(回想)
男性) ああ…値下げしても売れへんかったか。
    ここに置いといて。
店員) はい。
(「処分」の貼り紙の所に置かれる商品)


すみれ) 他のいろんなものとまとめられて…。

**********

保母) あっ、お帰りなさい。
すみれ・良子) こんにちは。
保母) さくらちゃ~ん。
    龍一君、呼んできますね。
すみれ) さくら。さくら~!
     今日はどうやった? 慣れたかな?
さくら) さみしかった。
    そやけど、お友達と遊んだよ。
すみれ) そう。よかったねぇ!
シスター) 大丈夫…?

(頭に包帯を巻いている龍一)
良子) 龍ちゃん!
    どうしたの? 誰がこんな事…。
シスター) 自分で、暴れてぶつけたんです。
良子) そやったんですか。痛かった?
龍一) 痛かった。
良子) ああ…かわいそうに。
シスター) 龍一君のお母さん。
良子) はい。
シスター) すみません。うちでは、龍一君は
      お預かりできません。
良子) えっ?
シスター) お力になれず、申し訳ありません。


**********

勝二) えっ? 断られた?
良子) そうなのよ。保育所は、子供を預かる
    所やのに、それを断るって…。
龍一) ブ~ン!
勝二) それはよっぽどいう事やろ。
良子) えっ?
勝二) それはよっぽどいう事やろて。
龍一) ブ~ン!
勝二) はぁ…。
龍一) ブ~ン!

(家の中を走り回る龍一)
勝二) 少し黙らせなさい。
良子) 龍ちゃん。
龍一) ブ~ン!
良子) 龍ちゃ~ん!
勝二) 「龍ちゃ~ん」やないやろ。
    甘やかし過ぎや! 叱る時は叱らんと、
    ろくなもんにならへんぞ。
良子) そんな事おっしゃるなら、あなたが
    叱ってくれたらええやないですか
龍一) ブ~ン!
良子) 龍ちゃん…。
勝二) 龍一、何してるんや! 静かにせぇ!
龍一) うゎ~ん!(泣)
良子) 怖かったねぇ、龍ちゃん。大丈夫。
龍一) (泣)
良子) ごめんね。龍ちゃん。ごめんね。
    ごめんごめん。ごめんね。怖かったね…。


**********

さくら) 喜代さん
喜代) はい。
さくら) 今日ね、先生にお歌教えてもろうたの。
喜代) ああ、どんなお歌ですやろ?
さくら) ♪かえるのうたが きこえてくるよ
     クワッ クワッ クワッ クワッ
     ゲロゲロゲロゲロ クワックワックワッ


**********

玉井) すんまへん。あさやさ~ん。
明美) はい。何ですか?
玉井) 小野明美さんですか?


この男は…
ゆりと潔君が暮らしていた、
大阪・梅田の闇市にいました。

玉井) あんたと話たい思うてな。
(新聞記事を明美に見せる玉井)
玉井) この記事にはあんたの事は一言も触れ
    とらん。そやけど、あんたが開いとるベビ
    ー相談室。あれが評判呼んどったり、あ
    んたの知識を基に作ったもんが売れとっ
    たりするんやろう? そやのにや、これ…。
明美) あんた何の用や?
玉井) 相棒に、ならへんか?
明美) 何言うてんや、あんた。
玉井) ヘヘヘヘッ…。あんたとやったら、ええ
    商売できる思たんや。ヘヘヘッ…。
明美) 帰って。

(戸が閉まる音)
玉井) フフフッ…。
(二人の様子を物陰から見ている足立)

**********

すみれ) お着替えの肌着と、お洋服と…。
喜代) お弁当作りましたよ~。
すみれ) ありがとう。
     お弁当箱どうしたの?
喜代) 近くの、金物屋さんで安う
    譲ってもろたんです。
すみれ) そう。さくらよかったねぇ。
     新しいお弁当箱。
さくら) うん!
喜代) 今日から、
    私が送り迎えしますからね。
さくら) 分かった。
すみれ) 紀夫さん、もう行くの?
紀夫) あかん。もう出るわ。午前中に終わ
    らせなあかん事が山積みで。
喜代) 朝から晩まで大変ですねぇ。
紀夫) ほんまや。大急と経理の仕事で…
    月末まではしかたないな。よし。
    あっ、すみれ。今日の打合せ、頼むで。


今日は、大急百貨店との、
打ち合わせの日です。


**********

すみれ) いらっしゃいませ。
君枝) いらっしゃいませ。
龍一) ブ~ン!

(店の中に走り込んでくる龍一)
すみれ) あっ…。龍ちゃん。
龍一) なあ、龍ちゃんな、龍ちゃんな、昨日な、
    保育所で一番強かったんやで~。
すみれ) 龍ちゃん。すいません。
君枝) ちょっと向こう行こうな。
龍一) ほんでな、みんなに一番やって
    言われたんやで。
良子) 龍ちゃん、駄目!
足立) 連れちきます。
龍一) ブ~ン!
足立) 龍ちゃん、あっちで、遊んどこうな。
3人) すみません。
客) また、今度にするわ。
客) そうね。
すみれ) 本当に、申し訳ありませんでした。
良子・君枝) 申し訳ありませんでした。
良子) ごめんね…ごめんね。ほんまにもう…。
すみれ) 良子ちゃん、そんなにええのよ。
     行こか。


**********

紀夫) え~皆さん。こちら、キアリスを担当し
    て頂く、大急百貨店の小山さんです。
小山) よろしくお願いします。
昭一・勝二) よろしくお願いします。
小山) どうぞ。

(席につく一同)
小山) まず、キアリスさんの商品には、
    大急特選マークをつけさせてもらお
    思うてます。
昭一) えっ?
勝二) 大急特選…それはすごい!
小山) ええ事がぎょうさんあります。まず、
    大急がキアリスさんの商品を買い取
    るという事になります。そやからそち
    らさんが商品の入れ替えや、売れ残
    りをどうするかなどなど、考える必要
    がありません。
良子) えっ…どういう事ですか?
小山) こちらが発注した商品だけを、納品し
    て下さればよろしいんです。季節ごと
    の売れ筋の予測も、売り上げの予測
    も、経験に基づいて出しますので…。
    売り子も、こちらで用意します。
昭一) さすがや。
小山) 大急ですから。
勝二) その辺のもんとは信頼が
    違いますからね。
小山) 大急ですからねぇ。
昭一・勝二) ハッハッハッハ…。

(ブランドタグを握りしめるすみれ)
小山) お預かりした見本についてですが…。
    ちょっと手間かかり過ぎですねぇ。
    一工程、二工程、減らしましょう。
    その分量産できますし。ほかの商品
    含めて、え~修正提案箇所が20項目
    くらいありますので…。
すみれ) ちょっと待って下さい。
     工程を減らすなんて…。
小山) それでも品質は変わらへんでしょう。
    私も今まで、たくさんのいい品物を見
    てきました。その経験から言わせても
    ろてます。
すみれ) 何か…何かな…。
     そんな事をしたら、私たちの作る
     キアリスのものやなくなります。
     私たちが作った肌着やお洋服が、
     キアリスのものやなくなるなら…。
     この話は、
     全部なかった事にして下さい。
     なかった事にして下さい。


**********

う~ん…。玉井の狙いが分からない。本気で明
美を相棒にしようと考えている訳じゃないよね?
彼が明美をターゲットにする理由が思いつかな
い。まさか…明美と足立君を結び付けるためだ
けのエピソードだったりして? 何にしろ、いらな
いエピソ―ドになる予感しかしないんだけど~!

両目を開けてみてしまうと、何か…何かな…と、
頭の中で疑問符が踊り出してしまうので…なる
べく薄目をあけてみるようにしているけれど…。
とりあえず、すみれが自分の意見をはっきり言
うところを見ることができてよかった、よかった。
不快感がなければそれでいいと思うこの頃…。

それより今日は、あさイチのプレミアムトークが
紀夫の中の人・永山絢斗君だったので、そちら
の方が本編より興味深かった~! あの2歳の
さくらちゃんについて、「すごく、動物的に動いた
りする子なんで、基本的にさくらがいるシーンは
どうなるか分かりません」と言われていたという
話に、ものすご~く納得してしまった。だよね~。
さくらちゃんの場合、芝居というより、本能という
か、動物的な、野性の動きだったと思うもの~。
そりゃリアルに見えるわ。野生のさくらに萌え♪
戦地から帰ってくるシーンで、見えないところで、
ふんどしを履いて気持ちを作っていたという話に
役者魂を見た。さくらちゃんにこっそりプレゼント
を渡していた話とか、好感度ア~ップ&萌え~。
そういう真摯な態度が演技に現れるというか…
だから、紀夫のシーンに魅せられるんだなあと。
役者の心意気に、暖かく見守ろうと思った朝…。


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