大連の大雨
今日の大連はすっごい雨。
たらいをひっくり返した雨がずーーっと続いてます。
今も雨の勢いがすごくて、視界が真っ白。
夕方授業が終って、帰ろうにも外に出れず、
ダーっと降る雨の音を聞きながら
もう一人の日本人先生と右往左往していたら、
ある学生が
「先生、帰るの?タクシー呼ぼうか?」
と一言。
「え、いいよ、だって、こんなにすごい雨なのに・・・」
「大丈夫、どうせ僕も帰らないといけないから。」
そして、10分たたないうちに
「先生、タクシー、急いで!」
と、本当に呼んできてくれた。
雨の日のタクシーは捕まえるのが難しいのに・・・
自分はそのタクシーには乗らないのに、びしょぬれになって。
どうもありがとう、E君。
先に帰ってくれても全然よかったのに。
あんな雨の中、わざわざタクシー見つけてきてくれるなんて、
どこの国の人だって、そんなこと、なかなかできない。
君に日本語教えられることが光栄です。
きみちゃん
台湾で、きみちゃんと友達になった。
きみちゃん、といっても、台湾人の女性。
日本語も話せて、とても優しい人だ。
きみちゃんと、博物館に行った。
それは日本占領下に日本人が建てた建物で、
私はそんなこと知らずに入った。
入ってから知って、ちょっと気まずい感じがした。
ところが、きみちゃんは
「日本人が建ててくれた建物、まだたくさんあるよ、
いろいろ作ってくれて、ありがたいし、尊敬するね」
そんな風なことを、
もちろん大声ではなく、
こっそりこっそり私に言ってくれた。
実は、きみちゃんだけじゃなく、
そんな風な言葉を、
80歳のおじいさんガイドからも聞いた。
いろんな、複雑な関係があるけど、
私は今まで他の国の人に
そんな風に言ってもらったり、
ダイレクトな好意を受けたことがなかったから
どんなふうな顔で反応していいのか戸惑い、そして
「へー、そっか、そうなんだ」
とかなんとか、きみちゃんに返しながら、
嬉しくて、
実は下を向いたら泣きそうだったから、
壁の展示を一生懸命見ているふりをした。
台湾
Dと一緒に卒業旅行で台北に来てます。
台北はどうかって・・・
それはもう・・・
それはもう・・・・・
すばらしい
同じ中国語を話しているのに、全然違う。
笑顔。
ゆずりあい。
余裕。
「すみません」
「ありがとう」
来たばかりなのに、感動しまくりです。
詳しいことは、またあとで。
これから今日のメイン、龍山寺に行ってきます。
卒業式
先週金曜日、卒業式があって、
無事に卒業証書をもらうことができました。
そして、学位証書も。
本当のことを言うと、
中国の大学、しかも国立じゃないし、
留学生だからと
簡単に考えて楽だと思っていた部分はありました。
あったけど、
中国語で論文を書いて、
しかも中国人学生に内容的には絶対負けたくないと思いつつ書いて、
さらに慣れない管理システムの中でここまでくるのは
思っていたよりずいぶん大変でした。
だから、感慨ひとしお。
3年は、長いようで短く、短いようで長かったけど、
こんな年齢になって大学院に行くことに賛成し支えてくれた夫、
3年間一緒に頑張ったクラスメートのDと金さん、
応援してくれたたくさんの友人たち、
本当に感謝してます。
これで、私の大学生活も終わり。
これからは別のことに励みます。
暑い
暑い・・・
死んでしまいそう。
中国大陸は異常な暑さです。
北京近くの石家庄というところでは42.8度だって。
その他の地域でもひどいことになっているらしい。
中国はいつから熱帯になったのでしょうか・・・
大連は、といえば、今で29度。
今日の最高気温は31.4度だそうな。
もともと涼しいこの土地、暑さ対策などないので、
人民もみんな溶けそうになってます。
最近のマイブーム~上海王
最近、はまりまくったドラマ「上海王」。
舞台は20世紀初頭の古き良き上海。
田舎から出てきた貧しい少女が艱難辛苦を経て成熟していく話。
でも、決して単純なサクセスストーリーとか恋愛ものではなく、
マフィアあり、複雑な人間関係ありで、おもしろかった。
いい人、悪い人、と
いちがいに言えないような人物設定が多いのも私好み。
本屋で偶然このドラマの原作に遭遇。
原作があったことを初めて知った。
これだけ面白いドラマだから、原作も面白いんだろうな。
すごい実力のある作家らしく、
この人の本、25カ国語で訳されているそうな。
「上海」という響き、
私にとってはなぜか特別。
いろんな思い入れがあるからかも。
早速読書である。
キャノン杯弁論大会
毎年恒例のキャノン杯日本語弁論大会。
今年は20回目。
大連では一番の花形の大会である。
私が大学に勤務していたとき、
半年だけ指導した学生も出場するというので
さっそく見に行った。
それにしても、
観客1500人の前で堂々とスピーチできるとは、
しかも外国語でできるとは、
「了不起 (リアオブチー)」
たいしたものである。
一番下は小学生の発表もあって、ホント、可愛らしかった。
大連では、こんなに多くの人が日本語を勉強してくれている。
英語でもよかったんだろうけど、
隣の小さな国、日本の言葉を選んでくれているのだ。
選んだ理由はどうであれ、
私たち教師は、
日本語を選んでくれた人たちの期待に応えられるよう、
日々精進だな、と改めて思った。