ルサンチマン ブログ -9ページ目

ルサンチマン ブログ

わかんないことだらけ





30の失敗でわかる日本史/金谷 俊一郎





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  較的安定した時代といわれる江戸時代ですが、経済政策や金融政策においては実験的なことや試行錯誤がされているようで、今に繋がることをかんがえると興味深い時代なんじゃないかと思います。


 


 田沼意次がやろうとしていた北海道開発も、成功すれば穀類がいっぱい作れて

米本位制(を扱う武家経済)を破壊する可能性があったという話もきいたことがあります。

 ただどちらにせよ、米は相場が決めづらいので、比較的価値の変わらないものとしての現金を

経済基盤とする方向へ進み、米本位制は崩れていきました。

 このあたりの時代は、世界的にも、ヨーロッパに中南米から銀が大量に流入して価格革命が

起こるなど、越境するエネルギー、金銀通貨が経済システムをつくっていった

ダイナミックな時代の始まりだったように感じます。









メモ:


・武力兵力は土地から得られる - 土地を増やせ


・武器あるとつよい - 鉄必要 - 製鉄技術のある渡来人重用


・蘇我氏 - 仏教勢力、朝廷と婚姻で台頭

・律令・集権 - 官僚組織の形成 - 地方豪族も中央に入り生き残る


・朝廷 後三条 ⇔ 藤原 荘園で経済基盤


・元撃退、朝鮮出兵 - ご恩と奉公としての土地の褒美がない - 政権の信頼失墜


・足利義満 - 土地の替わり日明貿易で財政基盤


・貿易ではいるもの - お金、文明、思想


キリスト教の自由主義は、階級不変の朱子学の教えに反する危険性


プロテスタントのオランダは布教しなかったため貿易おkに


・重要産業統制法 - 鉄鋼・石炭業はカルテル作れ 

ー 重要産業が三井三菱住友安田の四大財閥に集約


・松方正義日本銀行 - 緊縮デフレ政策 - 物価下 - 米も下 

ー 農民の収入下 - でも土地税は変わらず払う - 農民没落の危機


・1955 食糧難解決








齋藤孝のざっくり! 日本史/齋藤 孝



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 語ばかり無味乾燥に覚えるより、起こった出来事の意味や変化を書いたこういう本のほうが好きですね。特に土地の歴史が興味深かったです。


 

 飛鳥~平安あたりは 班田収授法といって、資格あるものひとりひとりに土地を与えるある種共産的なやり方を

行っていましたが、税収アップのために開墾した土地の私有を認める723年に三世一身法、743年に墾田永年私財法が発布されます。

土地の私有ができるようになりますが、これが他人を労働力として私有地を増やす大土地所有につながってしまいます。

納税責任者を明記して土地の取れ高を厳密にしようとした太閤検地では、こういった

私有の再編成が行われるなど、私有を認める政策とそれをチャラにする政策は以降繰り返されていったみたいです。

また、GHQ占領後はコネのあるひとにのみ売地の情報が届く、といったことがあったそう。

 

 歴史を見ると、だんだん人は私有や自由を認められてきたということがわかりますが、

また別の視点で見れば、税収を上げたいときに自由や私有が認められているような気もします。

自由と税収には正の相関があったりするのかな。



メモ:

・日本は母系社会 - 摂政や母といったNo2が実質的な力を持つ

・土地と人はセット

・仏教伝来 6C中ごろ -反乱なし

・収入としての貿易を独占するため鎖国 大型造船も禁止

・渋沢栄一 - 銀行作る - 官営の大規模工場が可能に - 後に民へ

そういったシステムを取り入れないと、永遠に外から商品買うよう

・GHQ占領 - 1945~1952

・廃藩置県 - 殿がいなくなり、地方に中央が入り込めるように - 集権化

・同属支配の財閥は戦争に協力してしまう ← GHQによって解体、独禁法、過度経済力集中排除法

・農地改革 - 軍費基盤になっていた小作料を解体、賃上げして国際競争力低める

・大土地所有 - 日本を強大に、対外侵略へ



齋藤孝のざっくり!世界史/齋藤 孝






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 理的なものと非合理的なものが対立しつつも、合理的なものが選ばれてきたが、合理化が

進むと息苦しさも強くなるため、非合理的なものも取り入れようとしてポストモダン(現在)にいたる、




というのが世界史の流れでしょうか。




 個人的にはポストモダンは非合理的なものを合理的に使う時代で、合理化の単純な延長線上にあるような気もします。神への信仰で規模の経済をつくったり、自由や薬物で人を管理したりすることもできるでしょうし、今まで非合理と思われてきたものの機能を科学的に明らかにして、合理的にうまく使っていこうという時代なのではないでしょうか。




 




 メモ:




・合理、規制                     ⇔     非合理、開放




プロテスタント 性の抑圧  精神重視           ニーチェ 肉体こそ理性




コーヒー 覚醒                          茶 のんびり




西欧 神より人                         イスラム 人より神




・ローマ カエサル - 征服地の宗教自由に ー アイデンティティ奪わない




他の神を認めない一神教のキリスト教がネックに




・カルヴァン派 予定説 - 救われる人は決まっている - 善行する人が救われないはずがない




 - 仕事する、浪費せずに貯蓄する - 資本主義へ 貯蓄は投資に使われる




・遠近法 - 人の見えたまま描いていい、ルネッサンス




・資本論 ← どうとでもいえる 反証可能性が低いため科学ではない




・国内生産高めて、それを売りつけられる植民地持ってる国 VS 持たない国




・不安になると排除でまとまる - 関東大震災 - 朝鮮人虐殺




・ファシズム - とにかく反対主義 - 下層と一緒に社会運動できないプライドのある中間層が取り込まれる




・十字軍 - アラビアの文化が入る 科学、数学


・ものへの欲求 - ものつくる土地への欲求へ - 植民地化






コンピュータが仕事を奪う/新井 紀子

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 ータをとにかく蓄積して帰納的に答えを導くgoogleに対して、
演繹的に答えを導くWolframAlphaという検索エンジン?が紹介されていました。
実質今は高度な数式の計算機と言う感じですが、
演繹的に答えを導くというコンセプトは面白いので、今後の発展が気になります。

 今のところ帰納的な仕事は機械の方が断然得意ですから、一概に言えませんが、人間ならではの仕事といったら演繹的な思考になるのでしょうか。
 あとはよくよく考えると、こんなにデータが公開・記録されていて、それを扱えるコンピュータを
個人が持てるという状況はいまだかつてないことなので、積もった情報からうまくデータマイニング・
情報処理する能力というのも、機械の発展とともに人に求められていることなのかもしれません。

メモ:
・指数爆発 ー 膨大な計算必要 ー 暗号処理に使える
・人口知能会話 ー jabberwacky
・「同様に」といった繰り返し処理に落とし込めるかがプログラムで表現できるかの境界
・HALが意味を考えて、船長が実行するプログラムのように、人と機械の関係も逆転するか
・言語化されていない知識の言語化 ー 言語化することで共有される ー イノベーションに
・ページランク ー 線形代数の固有ベクトル
・似てるか似てないかを図る ー 距離の概念が近いかな、という発想 距離で表そう
・人のワーキングメモリは7桁まで
・Nグラム ー 機械的に文章切る 2グラムなら2文字ごとに切る
・30億対の塩基から意味のある単位を取り出す → 形態素解析(隠れマルコフモデル)
・ヤフー翻訳 演繹型、 グーグル翻訳 帰納型
・セマンティックギャップ ー 画像をデジタル化すると、色は分かるが、海、灯台などの情報は消えてる
・メカニカルタルく ー 人がタグ付けの下働きに
・Lancers ー クラウドソーシング ー 営業マンなしで受注できる
・みんなが出きる仕事は安い ー 世界の最低賃金までさがる
・数学 = オープンソース
人口予測式
現在の人口*10^3*2.718^(出生率ー死亡率*n年後)
・クロスワード ー 言葉知らないと解けない 数独 ー 考え続ければ解ける
・人間にしかできない子育て
・数学は昔からある ー 21世紀の違いはコンピュータがあること
 希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)/古市 憲寿

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ースボートの世界一周に参加する若者の実体や心理を探った本。参加する若者をセカイ型、文化祭型、自分探し型、観光型の四つに分けていたのが面白いです。世界平和の推進を目的とする人、目的は何でもいいから盛り上がったり共同体に入りたい人、ただ観光がしたい人など、うなずける分け方がされていました。

 
 自分も旅が好きでけっこう旅行していたのですが、どこかで自分が好きでやっているのでなく、
やらされているだけ、第三次産業であるプライスレスな旅行を買わされているだけ、
物語にかりたてられているだけなんじゃないか、といった疑問が沸いてしまったタイプなので
シニカルな語り口の本ですが、そこまで抵抗は感じませんでした。

 著者の主張として、ブルデュ-の社会的老化、ゴフマンの冷却などを引き合いに出して、
世界平和などの大きな理想を掲げたピースボートには若者のそういった希望や熱気を逆に
放棄させる、折り合いをつけさせてふつうの社会に戻す機能もあるのではないか、というようなことが述べられていました。

 よく伝統社会などでは好き勝手にやりたいことをやれる「若衆」だか「若者衆」というものが
あるようですが、伝統が解体されつつある現代では、

無茶する、好き勝手やる、夢追いかける、盛り上がる、仲間ができる 
→ 迷惑かける、自分の限界感じる、肌に合わないと感じるようになる
→ 折り合いつけて社会の一員に戻る、社会に従順になる
→ 無茶したことが自分にとってのオアシスになるため、社会に入ってからもやっていける

という大人になるためのプロセスが、伝統ではなく旅行や夢、音楽といった物語的な第三次サービスに代替されて提供されているのではないかと思います。現代はこういう 好き勝手やる→大人になる というプロセスを第三次サービス・物語から自分で選ばなければならないため、あぶれてしまう人もいるのではないでしょうか。
 
 自分が夢中になってきた事が消費に搦め捕られているというどこか残念な気持ちは消えませんが、
それでも伝統や共同体が行ってきた冷却の機能を第三次産業が立派に果たしているなら、
そこまで悪いもんではないかな、とも思えます。



メモ:
・固定的な共同体ない → フェス、その場の熱狂へ
・承認の共同体は再配分・格差の問題を覆い隠すし、運動にもつながらない
・居場所を見つければ目的は消える → 若者の左傾化右傾化はこわくない
・お金なくても友達いれば → どれだけサステナブルか
・やればできるというクソゲー
・自分探し ー 自分のそれまでの外部評価をリセット
・夢がでかいだけに無力感もひとしお

数学が分かるということ 食うものと食われるものの数学 (ちくま学芸文庫)/山口 昌哉

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の魚(μ)が増えると鮫(ν)が増える、
鮫が増えると、餌の魚の数が減って、鮫も減る
という関係性を数式に表したヴォルテラというひとが印象的。

メモ:
・数学 ー 異なるものをおなじものとみなす技術
・マルサスの法則 1/y * dy/dt = S-ly (増殖にブレーキがある場合)
・ヴォルテラの理論 ー 1/μ * dμ/dt 鮫ν増えると減るようなνの関数
μ-logμ+ν-2logν = C のグラフは円環に p193
・ニコラウス・クザーヌス ー 無限に長い円周は直線と同じ
・相似がある ー 構造を持つ

世の中のことがわかる数学の雑学―これは役立つ!トイチの怖さ、噂の確率など22項を読み解く/柳谷 晃

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 数学が苦手な人にも、等比数列や複利の威力についてはしっかり学校で教えるべきだと思いました。
この本でもヴォルテラのモデルが紹介されています。捕食者と被補食者の関係は不条理なイメージがありますが、お互いに絶滅しないための最適な関係でもあるようです。逆にお互いが捕食できる関係だと絶滅の危険があるのかもしれません。

 メモ:
・国勢調査局のホラリス ー 統計処理をパンチカードで効率化 ー のちにIBM企業
・総資本経常利益率 = 経常利益 / 総資本 * 100 (財テク除いた自社資本利益)
・線形計画法 ー 不等式の条件下で1次式の最小最大を考える方法
・偏差値 = 点数ー平均点 / 標準偏差 * 10 +50 (平均点の偏差値が50、標準偏差が10として)
・数列 a1 ,a2,a3,...an,an+1 でan+1をそれ以前の項で表したものが漸化式
an+1 = 2an なら、2倍ずつ変わっていく数列
・ライプニッツ ー →、∪ などで論理は計算できる
・ヴォルテラ
dμ(t)/dt = bu(t)弱い魚の数 - a食べる量 *ν(t)μ(t)
       =(b-aν(t))μ(t)
・ヴェアフルスト
人口の最大値あり、そこを越えると増加速度減るモデル
dN/dt = KN(1-N/N^a) p140
・疫病モデル 
r=λN / γ >1 すなわち N > 1/ (λ/γ)
r<1なら伝染病は流行しない
・パイこね変換 ー 十分伸ばしてから折らないと混ざらない
図解 まとめて考えると面白い 「物理」と「化学」/久我 勝利

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 速器で素粒子を光の速度でとばすと質量が増えるそうです。

メモ:
・ウラン分裂 → 質量へった分エネルギーできる
・日光で地表温まる → 上昇気流できる

日常の疑問を物理で解き明かす 東京スカイツリーの展望台からどこまで見える?携帯電話をアルミホイ.../原 康夫

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 キャタピラって接地面積を増やすことで道路への圧力を下げる効果があるんですね。

あと、回転してるのにも係わらず扇風機のファンのまわりにホコリがつくのは、
固体のまわりでは流体は流れない(固体のまわりの空気も一緒に動く)滑りなしの条件という
効果が働いているからだそう。

メモ:
・マヌグス効果 ー 空気中を回転しながら進む物体には垂直方向の力がかかる
・ベルヌーイの法則 ー 運動エネ+位置エネルギー+気圧=一定
・高いところから見渡せる距離L ー L = √2 * 地球の半径(6380km) * 高さ
・ケータイをアルミホイルでつつむと通じなくなる
・濡れた髪 ー 水分子は髪のまわりをうろうろして戻ったりする

いまさらきけない化学の疑問 (教えて!左巻先生)/左巻 健男

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 虫なんかが天井に張り付けるのは、足に細かい毛を生やして、分子間の引力である
ファンデルワールス力を利用しているからだそう。

メモ:
・売ってるラテックスでスーパーボールつくれる
・風化でこわれないせんたくばさみつくれるが、自然に吸収されない物質になってしまう
 伊藤計劃記録:第弐位相/伊藤 計劃

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 学技術によって維持される体はみなサイボーグなのではないか、というようなことや、
メタルギアソリッド2などを例に出して、すべてが数値に還元できて、
どこまでも予測可能な世界はもう現実と言うよりも仮想現実に近いのではないか、
といったことが書かれていました。

変身 (まんがで読破)/カフカ

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 説は前にちょっと読んだのですが、漫画のほうがわかりやすいし面白かったです。
漫画の後に小説読むと良さそう。
 当時のチェコは支配階級にドイツ人、中流にユダヤ人というチェコ人にとって鬱屈する状況だったようです。

 内容は努力→成功、道徳的行為→酬われる といったお決まりのパターンから逸脱していて、不条理文学の代表作でもあります。一家の緊急時に奮闘し家を支える主人公が突如虫になってしまいますが、主人公が虫になったらなったで、他の家族も頑張り始めてなんとかなってしまうという不条理な話です。主人公に特に落ち度はありませんが、ただひとつ恋人からの結婚の申し出があった時に素直に答えても良かったのでは?とは思いました。

 
アンドロイドを造る/石黒 浩

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 間の肘関節の制御の仕組みはまだよくわかってないようです。


太宰治『人間失格』を読み直す/松本 和也

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 宰ブーム、芸能人の太宰ファンの多さなどを分析した本です。
最近のブームでは、人間失格の物語が「自ら敗北を選んだ殉教者」から「情報過多の現代の孤独」へと読み替えられることで受け入れられている面があるそう。

 また、突飛で鬱な事件を軸に物語が進む点や、読み手の解釈自由度が少なく語り手に同期させる点は、今のケータイ小説にも通ずるものがあるそうです。

 まあただ、鬱展開自体は文学自体にありがちなようです。

 人間失格 1 (BUNCH COMICS)/古屋 兎丸

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 これもまんがで読んじゃったんですけど、3巻あたりは落ちぶれ具合がひどくて読んでてきつい感じがしました。

 社会秩序が人間に対してもっとも暴力的である現代で、人間のダメさの引き受けをしてくれている
作品なのでしょう。

朗読者 (新潮文庫)/ベルンハルト シュリンク

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はハンナの犯罪を理解すると同時に裁きたいとおもった。 p180

第二次世界大戦が終わってもなお過去の清算に振り回される戦後の人の話、という印象でした。
主人公にも、戦時中の行為や世代を糾弾してよい、すべきという戦後世代として自意識が
あるように感じました。そういう意識は安保闘争時の若者にもあったと聞いたことがあります。
でも、当事者ではないが故にそういう態度には奢りがある、とも言えるのかもしれません。

 ハンナは主人公を坊や扱いしてはいるが、自分が文字を読めないことを隠し、
それに強いコンプレックスを持っている。
 主人公はハンナのプライドを傷つけんがために、文字が読めないことをしってはいるが
それを悟られないように立ち回る。
 が、その行為がハンナのプライドを最も傷つけることになってしまう、というのが
なんというかもどかしいですね。