- ハプスブルク帝国の情報メディア革命―近代郵便制度の誕生 (集英社新書)/菊池 良生
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郵便網の発達と社会の発展がリンクしているように見えてくる面白い本でした。
郵便制度がもたらしたものとしては、
・定期的に配達される → それに合わせて人々に生活リズムができる
・郵便が届く範囲が国家の範囲、手紙の検閲、郵便網と共に役人も地方に送って監視
国家財源としての郵便
・商人の為替決済が可能になり、経済活発化
・空間の拡大 - スピードが要求されるように
・郵便輸送網を活用して旅行業発展
・活版印刷技術と合わさって世論の形成
・文化のメルクマールとしての手紙熱 - いっぱい書く、いっぱい届くとうれしい
・郵便網が国の統一感つくる、あるいは越境を促す
など、けっこう色々な影響があったみたいですね。広い地域に影響を及ぼすグローバリゼーションの先駆けでもあったようです。
決済がしやすくなったり、情報・コミュニケーションの流通を高める・壁を越える、という意味では、インターネットのご先祖的な位置づけかもしれません。
当時、検閲されてしまう郵便制度の中で、よりプライバシーを保った民間の飛脚業者が流行っていったことを考えると、これからのインターネットにも、独自の通信経路、暗号技術でよりプライバシーを守ってくれるサービスが求められるようになっていくのかもしれませんね。
メモ:
・ルトヴィヒカルムス『郵便の世界史』
・タクシス家
・活版印刷された文字 - 意見に威厳性つく
・仏 リシュリュー 郵便に国家警察の観点導入
・ローランド・ヒル - 郵便料金安くした - 赤字だったが、経済活発化





