- 渋滞学 (新潮選書)/西成 活裕
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交通からインターネットの情報のやり取り、体内でのタンパク質の輸送、アリの動き、果ては相続税まで
流れがあって詰まったり集中が起きたりするものはなんでも渋滞の理論が応用できるようです。半端ないですね。分野横断的でおもしろい本でした。
高速などで渋滞が起きる原因の3割はサグ部といったゆるい上り下り坂、たわみ部分によるものなのだそうです。緩いたわみなのできづかない内に減速し、それが重なって渋滞が起きているそう。
ある程度車間距離がないとこういった減速が積み重なって大きなものになってしまいます。この本では渋滞を起こす臨界車間距離は40m(1キロメートル当たり25台車がいる状態)と書かれていました。つまり、車間距離40m以下で走らなきゃいけないとき、渋滞に巻き込まれるということですね。いまいち実感がわきませんが条件が具体的な数で表すことができるのは面白いですね。渋滞に巻き込まれてしまったら、まず40m離すようにしてみたら逃れられたりするかな?
また、人ごみで混雑した中、一つの出口を出なきゃいけないときは、出口の広さが肩幅より少し広い70cm以上の場合は我先にと競争的に出たほうが効率的、出口が70cm以下のときはお互い譲って順番に出たほうが効率的なのだそう。これも今いち実感がわきませんが、まあ強調するか競争するか迷ったときは数理に聞いてみろ、ということでしょうか。
メモ:
・マクドナルド、ギブス ASEP 一方向へのみ進む、隣止まってると動けないモデル
非対称単純排除過程 タンパク質の合成モデルから
・自律粒子 - 常に動く自分で動く 非平衡 非ニュートン
・リトルの公式 待ち時間 × 人の到着率 = 待ち人数
・メタ安定 - 臨界超えてるのに前の状態が続いている
・通信しあって運転 - プラトーン運転
・人の密度 - 1平方メートルに5人が限度 200キロの圧力で失神
・アーチ型 - 強固
・アリは混むとフェロモンのやり取りがしやすくなって移動速くなる?
・行きと帰りが半分半分 - 流量高い
・swarm inteligense - 自然の応用
・ビリヤード、カーリング 三つ以上の多体衝突は解けない
・跳ね返り係数 - 100キロで壁に投げて80キロで帰ってくる - 係数は0.8
・どういう順序でぶつかるかで最終速度が変わってしまう - 非可換
・ルータの流れみる - コマンドプロンプトでtracertコマンド
・tcp/ip - いちいち受け取り確認する慎重な通信
・データの棄却や輻輳あったらウィンドウ数しぼろう
・水の動き → 流体力学でおk 、 粉位体・砂の動き → 未だになぞ
・燃え移らない植林の間隔・分布を考える - パーコレーション(浸透) - 伝染病・うわさにも応用可
・RNA(道路)の上を動くリボソーム(車)が遺伝子を読み取ってタンパク質合成
・抗生物質 - 細胞のリボソームころす
・キネシン - 不妊、臓器反転賞 、マウスのキネシンで学習効果
・ATP濃度高いとその分キネシン動く - ATPでキネシンコントロール可
・ディズニーランド - アトラクション優先権のファストパスで客を分散
・パイコネ変換 -コンピュータにはできない
・渋滞学関連 - 数学では確率仮定論、可解モデル、非マルコフ性
物理では非平衡統計力学、機能性流体力学
・セルオートマトン - 0と1の動き - 渋滞のよう