特設艦船戦史 雑想ノート -30ページ目
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各種兵器について

各種兵器

 

 

 

九三式繋留触発機雷

英ビッカース社製の機雷を参考に、1933(昭和8)年正式採用となった、日本海軍でもっとも標準的な球状機雷

重さ0.48トン、直径86センチ、炸薬100キロ。機雷は投下後、下部にある大きな箱部分(錘)が海底に着底すると、ワイヤーに付いた球体が浮上する。ワイヤーの長さは最大220メートル。艦の後部や後甲板上に敷かれたレール上を箱部分に付いている小さな車輪が滑り、1個ずつ海中に投下する。

当ブログについて

旧大日本帝国海軍には、正規の軍艦のほかに、民間からさまざまな船種を徴用し、兵装を搭載したり、改装して使用し、一般的には特設艦船といわれる艦艇群がある。

小は漁船改装の特設哨戒艇から、捕鯨船改装の特設掃海艇、大は航空母艦までのこれら正規の軍艦ではない特設艦船は、世界を相手に戦った旧帝国海軍の重要な戦力として、太平洋はおろかインド洋まで、全戦域で縦横無尽な活躍をし、赫々たる戦果を挙げ、そしてそのほとんどが戦没した。

それらの船の多くは海軍の軍人とともに旧来の船員も乗船したまま戦ったのである。

旧大日本帝国海軍は敗戦とともに滅んだが、海の男の歴史は消滅した訳ではない。

このブログは戦争という極限状態のなかで、平時であればそれぞれの船種ごとに活躍したであろう船の、戦時の特殊な状態における記録を後世に残すことを目的としている。

また、筆者が作成する他のブログと内容が重複する場合があるが、掲載記事の性質上ご了承願いたい。

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