特設艦船戦史 雑想ノート -22ページ目

監視艇「ふさ丸」

【特設特務艇】 

特設監視艇「ふさ丸」

千葉県水産試験場

【排水量】

176総トン


【所属】

第二一戦隊

昭和19年11月17日

太平洋上を哨戒中の監視艇「ふさ丸」は、浮上してきた米潜水艦「ロンキル」と砲戦を行う。

「ふさ丸」は、「ロンキル」の、40ミリボーフォース機関砲、12.7センチ砲により大破・放棄された。
この交戦で、「ロンキル」は、後部発射管上の魚雷積み込み口が爆発。また、船体の耐圧区画で2箇所の貫通部分があったため、作戦を中止し、ハワイの基地に帰還した。原因は40ミリ砲弾が、後甲板に張ってあったワイヤーに触れ、爆発したことがあげられる。

《米軍記録》

損傷:米潜水艦「ロンキル」

「ロンキル」は対戦中に「ふさ丸」の他、商船2隻を撃沈している。



【参考文献】

テーマ一覧「主要参考文献・資料」を参照下さい。 

 

調査未刊により今後大幅に加筆・改定を予定しております。

 

初稿  2005-10-18


特設駆潜艇「鵲(かささぎ)丸」

【特設特務艇】

特設駆潜艇「鵲(かささぎ)丸」

佐賀県水産試験所

【排水量】

417総トン

【所属】

第二三特別根拠地隊

 特設捕獲網艇「長良丸」(三菱汽船 855総トン)

 特設駆潜艇「鵲(かささぎ)丸」(佐賀県水産試験所 417総トン)

 

昭和19年2月1日付

入籍と同時に第二三特別根拠地隊所属

 

昭和19年8月7日

セレベス島北方にて船団上空直衛中の九五式水上偵察機(九三四空か二三特根所属?〈調査未完、詳細不明〉)が、潜航中の米潜水艦「サランドス」を発見、60キロ対潜爆弾2発を投下。深度21メートルにいた「サランドス」の艦尾下方で爆発。

さらに護衛中の二三特根所属の特設捕獲網艇「長良丸」、特設駆潜艇「鵲丸」の2隻がこの潜水艦に対して爆雷攻撃を行う。

「サランドス」は、この攻撃を避けるために深度130メートルに沈下したが、左舷減速装置、右舷水深コントローラーが破損、出力は三分の二に減じた。

また、後部発射菅の魚雷の推進装置が動き始め、やむなく「サランドス」は深度30メートルまで浮上し、魚雷を発射。20秒後に魚雷は早爆した。

「サランドス」は作戦を中止し、右舷1軸でオーストラリアに帰還した。その後、損傷が甚大であったので本国に大修理のため向かう。戦列復帰は翌年4月であった。

《米軍記録》

損傷:潜水艦「サランドス」(大破)

「サランドス」は軽巡「龍田」を含み日本艦船11隻を撃沈した。


 

*対潜作戦の関係上、一部、他稿と重複しております。

 

【参考文献】

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*コメント欄もお読み下さい。

 

調査未完のため、今後大幅に加筆・改訂を予定しております。 

 

初稿  2005-10-18

第2稿 2005-10-23 一部修正・加筆



特設捕獲網艇「長良丸」

【特設特務艇】

特設捕獲網艇「長良丸」


三菱汽船 

【排水量】

855総トン 


【所属】

第二三特別根拠地隊

 特設捕獲網艇「長良丸」(三菱汽船 855総トン)

 特設駆潜艇「鵲(かささぎ)丸」(佐賀県水産試験所 417総トン)

 

昭和18年5月1日付

第二三特別根拠地隊に所属変更

昭和19年8月7日

セレベス島北方にて船団上空直衛中の九五式水上偵察機(九三四空か二三特根所属?〈調査未完、詳細不明〉)が、潜航中の米潜水艦「サランドス」を発見、60キロ対潜爆弾2発を投下。深度21メートルにいた「サランドス」の艦尾下方で爆発。

さらに護衛中の二三特根所属の特設捕獲網艇「長良丸」、特設駆潜艇「鵲丸」の2隻が、この潜水艦に対して爆雷攻撃を行う。

「サランドス」は、この攻撃を避けるために深度130メートルに沈下したが、左舷減速装置、右舷水深コントローラーが破損、出力は三分の二に減じた。

また、後部発射菅の魚雷の推進装置が動き始め、やむなく「サランドス」は深度30メートルまで浮上し、魚雷を発射。20秒後に魚雷は早爆した。

「サランドス」は作戦を中止し、右舷1軸でオーストラリアに帰還した。その後、損傷が甚大であったので本国に大修理のため向かう。戦列復帰は翌年4月であった。

《米軍記録》

損傷:潜水艦「サランドス」(大破)

「サランドス」は軽巡「龍田」を含み日本艦船11隻を撃沈した。


昭和20年5月

ジャワ沖で米潜水艦「シーロビン」により撃沈された。

 

*対潜作戦の関係上、一部、他稿と重複しております。


 

【参考文献】

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*コメント欄も参照下さい。 

 

調査未完のため、今後大幅に加筆・改訂を予定しております。 

 

初稿  2005-10-18

第2稿 2005-10-23 修正・一部加筆