特設艦船戦史 雑想ノート -24ページ目

特設掃海艇「第六玉丸」 

【特設特務艇】 

特設掃海艇「第六玉丸」 

大洋捕鯨(キャッチャーボート)

 

【総排水量】  

275トン

 

【所属】

呉防備戦隊・第三一掃海隊

 


昭和18年6月10日

0445 九州南東海域にて、給油艦「石廊」が米潜水艦「ティノサ」より雷撃を受け、被雷。

護衛の特設掃海艇「第六玉丸」は、特設掃海艇「第八拓南丸」(343総トン/日本水産)とともに、直ちに合計12個の爆雷を投下。

「ティノサ」は魚雷発射後深深度に潜航したが、60メートルの深度に達した時、直上で1発が爆発、艦橋内の器材が破損、艦内の電灯が切れ、無線アンテナ基部より浸水したが、作戦を続行した。

《米軍記録》

損傷:潜水艦「ティノサ」(トリム・コントローラーやジャイロコンパス等が破損した)

*「ティノサ」は、太平洋戦争中に16隻の日本商船を沈めた(第15位〈同位5隻〉)。



 

【参考文献】

テーマ一覧「主要参考文献・資料」を参照下さい。 

 

[筆者注:調査未完につき、今後、大幅に加筆・改訂を予定しております] 

 

初稿  2005-08-22


特設掃海艇「第八拓南丸」

【特設特務艇】 

特設掃海艇「第八拓南丸」

日本水産(キャッチャーボート)

 

【総排水量】

343トン


【所属】

呉防備戦隊・第三一掃海隊

 


昭和18年6月10日

0445 九州南東海域にて、給油艦「石廊」が米潜水艦「ティノサ」より雷撃を受け、被雷。

護衛の特設掃海艇「第八拓南丸」は、特設掃海艇「第六玉丸」(275総トン/大洋捕鯨)とともに、直ちに合計12個の爆雷を投下。

「ティノサ」は魚雷発射後深深度に潜航したが、60メートルの深度に達した時、直上で1発が爆発、艦橋内の器材が破損、艦内の電灯が切れ、無線アンテナ基部より浸水したが、作戦を続行した。

《米軍記録》

損傷:潜水艦「ティノサ」(トリム・コントローラーやジャイロコンパス等が破損した)

*「ティノサ」は、太平洋戦争中に16隻の日本商船を沈めた(第15位〈同位5隻〉)。

 

 

「第八拓南丸」は、戦後まで残存したが、すぐ廃船となる。



 

【参考文献】

テーマ一覧「主要参考文献・資料」を参照下さい。 

 

[筆者注:調査未完につき、今後、大幅に加筆・改訂を予定しております] 

 

初稿  2005-08-22


特設駆潜艇「第二十二日東丸」

【特設特務艇】 

特設駆潜艇「第二十二日東丸」

日東漁業

 

【排水量】

95総トン

【所属】

馬公防備戦隊

 特設砲艦「長白山丸」(2,231総トン/朝鮮汽船)

 特設駆潜艇「楊梅丸」(99総トン/日本水産)

         「旺洋丸」(88総トン/日本水産)

         「第二十一日東丸」(95総トン/日東漁業)

         「第二十二日東丸」(95総トン/日東漁業)

 敷設艦「測天」 

  

 

昭和18年3月19日より

「対潜掃蕩作戦」

上記の被害により、まだ台湾北方付近に潜伏中と思われるの潜水艦を掃蕩するため、基隆地区防備部隊と新竹海軍航空隊の九六式陸攻3機、澎湖海軍航空隊(筆者注:機種不明〈水偵か?〉)対潜作戦を行った。

昭和18年3月23日

未明 敷設艦「測天」が、浮上中の潜水艦を発見。

直ちに潜行した潜水艦に対して爆雷を投下。

「測天」の通報により、特設砲艦「長白山丸」、特設駆潜艇「楊梅丸」「旺洋丸」「第二十一日東丸」「第二十二日東丸」が、現場海域に到着。

「旺洋丸」が7ノットの低速で爆雷を投下。続いて「長白山丸」が爆雷6個を投下。

爆雷攻撃の衝撃で、潜水艦の艦首が3メートルほど海面より突き出てきたが、すぐに沈下した。

1326 海底より黒い油紋が浮いてきた。

さらに攻撃を続行、16時間にわたり6隻合計で41発の爆雷を投下した。


昭和18年3月24日

6隻は爆雷攻撃を続行、追跡距離は24海里に及んだ。

【戦果】

撃沈:潜水艦1隻 〔敷設艦「測天」、特設砲艦「長白山丸」、特設駆潜艇「楊梅丸」「旺洋丸」「第二十一日東丸」「第二十二日東丸」による協同により〕

《米軍記録》

損傷(大破):潜水艦「キングフィッシュ」(推進軸が湾曲、船体の損傷が激しく、本国のメーアイランドの海軍工廠で、数ヶ月に及ぶ修理を行った)

*「キングフィッシュ」は、二等輸送艦一三八号、「高千穂丸」他、14隻の日本艦船を沈め、第21位(「グレイバック」と同順位)を誇った。


 

 

*作戦の性質上、協同戦果が多い為、一部の記載は、他艦艇と重複しております。 

【参考文献】

テーマ一覧「主要参考文献」を参照下さい。 

 

[筆者注:調査未完のため、今後、大幅に加筆・改訂を予定しております] 

初稿  2005-08-19

第2稿 2005-10-02 一部語句修正