私の学生時代の友人ですが、

「鬼の○○」と学内で恐れられていた先生に師事していて、レッスンの度に泣かされていました。

かわいそうに・・。


私は
指導者の立場に・・すでに30年以上。


その経験から言わせていただくと・・・。


レッスン時の生徒の出来が悪かったら、
その時の生徒の可能性を見極めて、
一番良いところを引き出してやれるような指導を!

怒っちゃダメでしょうが・・。


怒られた生徒はもっと萎縮して、
体は固くなり、
感性がどこかへ忘れ去られたような
つまらない「音」を出すようになる。
ただ指を動かして弾いているだけの、気が抜けた演奏・・。


そんな演奏、
こちらベルリンのコンクールや音楽学校の発表会でも
よく耳にするんです。

本人、頑張ってる努力が見えるだけに・・
かわいそう。。


「音」って、演奏者本人の気持ちが伝わりやすい。
普段からそのような音を出して練習していると、その音が定着してしまう。
そうなったら大変!


プロでもない子供や学生に対して、恐怖感を与えるような指導をしていては、
その生徒たちの「音楽」を向上させることは無理。


先生に怒られるのが怖い・・
親にしかられて・・・

だから必死で練習するの?

そんな努力の結果、
ある程度までは右肩上がりに上手になっていきますよ、・・・実際。

指示されたテンポで、音を間違えず、強弱、レガート、スタッカート等の正確なテクニック!

すごい!
頑張ったね!

でも、これってはっきり言うと、
生徒自身の努力の結果。

先生の「指導」のおかげ・・ではない。

だって、楽譜に書かれている事
楽譜を読める人なら、誰だってできる。


それなのに、先生からは
音の強弱、間違えた音・・・。
もっと上手に弾けるようになるよう、家で練習しておきなさい!
・・って言われるだけ?


でも、実際、そんな程度のこと
練習しながら録音すれば、生徒本人が自分でチェックできるでしょう。


私のいう本物のレッスンとは、

楽譜に
書かれていないことをいかに伝えるか。



「譜面上の記載は表面的なものにすぎない。
音楽はその譜面の奥深くに存在するものだ。」

・・・ロシア人の恩師の言葉。


音楽の組み立てかたに始まり・・・
音や休符に込められた感情やストーリー、
音楽の流れ、音のバランス、音色の変化
緊張と緩和、
体や指、息の使い方、心理学の応用、
テクニック的に困難なところの練習法・・等々

仕上げに、

弾き飛ばして見逃されそうな
小さな・・
けれど、
意識してるか否かで大きな差がつく「ポイント」への注意喚起!

これ、企業秘密です・・!


本物のレッスンとはそういうもの。
生徒が大人であろうと、初心者の子供であろうと関係ない。
説明する時の言葉は相手の年齢によって変えるけれど、
「音楽」として生徒に伝える内容は同じもの。




いくら練習しても出来ない難しい箇所・・
難解に感じる曲・・

プロの指導者のもと
演奏上の問題は
魔法のようにクリアできる。


すると・・

今、レッスンで到達したレベルを次回まで保つために・・

家で自発的に楽しく練習。
・・・嫌々練習するってことが無くなります!

そして、次回はその段階から、
さらにレベルアップ!

その繰り返しです。

その上達ぶり
言うなれば「階段型」!

レッスンの場で、
一気にレベルアップする。


それって、
生徒の貴重な「時間」と「努力」・・・
さらに「レッスン代」も「無駄」にならないぞってこと!・・・



私・・
「無駄な努力」が嫌い。



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