趣味は読書です

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ひたすら読んだ本たちの記録

 

禁断の小説業界舞台裏を描く、東野笑劇場!
新米編集者が初接待ゴルフで知った、

「伝説の編集者」の仕事ぶり。

自作のドラマ化に舞い上がる作家。

担当編集者に恋心を抱く小説家…

小説業界をネタに、ブラックな笑いで贈る連作小説集。

 

 

 

 

怪笑小説」「毒笑小説」「黒笑小説」に続く

笑シリーズ、最終巻です!

今作は、最後のオチで落とす、とか

どんでん返しがある、というよりは

小説業界の闇(と光?)をひたすら書いている感じでした。

なのでこれまでとは少し作風が違うかったかな?

読んでいて切なくなったり、あほくさくなったり・・。

最初から最後まで登場人物を共有しているので、

読んでいるうちにみんなに愛着が湧いちゃいました。

 

伝説の男

この人すごいわ。それにしても、

“才能”にひれ伏す世界って、本当に残酷ですよね。

才能がなければ徹底的に無視されるのに、

才能さえあれば、その才能の恩恵を受けようと

みんなが群がる。いやーシビアな世界だわ本当に。

 

夢の映像化

いや~読んでいて恥ずかしくなってくる感じ。

でも、小説の映像化って

本当にこんな感じなんやろうな。

名前は少し変えられていますが、

名前が出てきてる人たちって

木村拓哉、中井貴一、松嶋菜々子ですよね!

どの俳優も、東野圭吾の映像化作品でおなじみのメンバー。

いかに東野圭吾がすごいか・・わかりますね。

 

序ノ口

良い話でした。

それにしても大御所作家って本当に

こんなにゴルフしてるのかな?笑

 

罪な女

作家と編集担当者って

相性も大事ですよね。

 

最終候補

これ面白かったなあ。

こうやって、中年になってから一攫千金を夢見て

作家になろうとしてしまう人って

本当にいるんやろうなあ。

それにしても”保障”が一切ない作家という職業・・

あまりにもギャンブルだわ。

 

小説誌

読んでてつらすぎた!苦笑

これ、東野圭吾がここまで書いちゃって大丈夫?汗

確かに文芸誌・・読んだことも買ったこともない。。

 

天敵

やっぱ獅子取さんすごーい!!

てか、東野圭吾って結婚してるのかな?

 

文学賞創設

文学賞を運営する大変さ。

そして、作家にとって

文学賞受賞がどれだけ大きい体験か。

ちょっと泣けますね。

 

ミステリ特集

もはやここまでくると、

熱海圭介が気になってくる。笑

 

引退発表

なんかこれも少し泣ける話。

それぞれの作家に、それぞれの編集者たちの

思い入れがあるんだろうなあ。

 

戦略

おお、熱海圭介にもついにファンが・・!

ていうか、獅子取さんがとにかくすごい。

 

職業、小説家

これが一番やっぱりよかったですね。

多分きっと、東野圭吾さんの魂の叫び。

良いお父さんやん。素敵よ。

私も図書館通い・・ちょっと反省かな?

 

そして、巻末に、

本物の小説の後ろについてる本の紹介みたいなやつが

ついていて(伝わるかな?)。

よーく見ると、小ネタが満載!

唐傘ザンゲ、直本賞とってるやーん!涙

あと、寒川心五郎の「筆の道」、

直本賞の候補になってるー!よかったなー!!

あとはやっぱり、

「まったり殺して」と「こってり殺して」が

気になっちゃう。笑

 

調べてみたら、日本の本の出版ランキング、

もうここ最近ずっと東野圭吾が1位みたい・・。

この本を読むと、それがどれだけすごいことか、

身に沁みますね。

日本中の編集者たちが、

東野圭吾の原稿をもらうために

土下座とかしてるのかな?笑

東野圭吾さん自身について、もっと知りたくなりました!

 

 


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チョコレートケーキ、すきやき、ミートソース。

その味は、きっと生涯忘れない。

小さなレストラン「ファミーユ」を営む

両親のもとに生まれた真衣。

サラリーマンを辞めて店に入った啓太。

ふたりの結婚は、頑固一徹の料理人と

仕事命の敏腕ビジネスウーマンをも結びつけた。

当然そこには摩擦も起こって……。

私たちは、恋や仕事や子育てに日々悩みながらも、

あたたかな食事に癒される。

美味しさという魔法に満ちた、6つの物語。

 

 

 

すごーくよかったです!

食べ物系のお話って好き。

しかも瀧羽さんなので、とても素敵!

生まれ変わったら料理人になりたいなあ・・!

 

個人的には、啓太の母が、

結婚してから

“食”を大事にするようになったエピソードが

好きかな。

人と生きることって、すごく

食べることと綿密に関係してません?

 

これからも”おいしい”お話、いっぱい読んでいきたいな。

そして、瀧羽さんの本もいろいろ読んでいきたいです。

 


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人生に退屈なことなど何もない。
天下無敵の妄想体質作家・三浦しをんが贈る

ミラクル・ダイアリー・エッセイ!
著者自身による愛てんこもりの脚注&

書き下ろしのおまけも収録!

 

 

 

 

だらだら読み続けている、三浦しをんさんのエッセイです。

まとめはこちら

うーんそろそろ読むのをやめようと思いつつ、

一切脳を動かさず読めるので、

なんとなく読んじゃってる。笑

三浦さんの思うつぼかな?

それにしてもこれだけコンスタンスに

ずーっとエッセイが出せているのだから、

売れているんだろうなあ。

おそるべし。

だってとにかく読みやすいですもんね!

 

考えたのですが、次は、

最近の一番新しいエッセイを読んでみることにします!

現代の話のほうがまだ刺さりそう。

現在のしをんさんがどんな風になっていて、

どんなものが好きなのか、

読むのが楽しみ。笑

今図書館で、

現在の最新刊「しんがりで寝ています」を調べたら、

なんと予約件数29件・・恐るべし!やっぱり大人気やん!!

気長に待ちます。笑

 

 

 


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「すい臓のほうに何かあるって」。
大阪で暮らす姉から、

エネルギッシュで毒舌でコワモテの美人の母が、

余命1年のすい臓がんだと告げられた。
釧路で一人暮らしをしていた母は、

看護師をしている姉の元へ身を寄せ、

通院と治療が始まった。

抗がん剤の副作用や痛みに気分が浮き沈みし、

母のイライラは最高潮。心はガチガチに閉じていて。
余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、

家族総出の最後の旅行、そして、緩和ケア病棟へ。

誰もが経験する大切な人との別れは、

想像と違うことばかり……。
決して仲のいい母娘じゃなかったかもしれないけれど、

だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。
思わず「お母さん」ってつぶやきたくなる

コミックエッセイです。

 

 

 

 

30と40のあいだ」が素晴らしく良かった、

瀧波さんの作品です。

とりあえず、すい臓がんって怖い!

 

いや~これまでは、子どもである私のことを

常に一番に考えてくれてた自分の親が、

自分の体や痛みや死について

頭と心がいっぱいになっていく様子って、つらすぎる。

嫌だよおおお。涙

 

この作品のMVPは絶対お姉さんですよね!

できた人間すぎる。素晴らしい方だ。

もちろん瀧波さん本人もすごい。よく頑張った。

すごーく、良い本でした。

次は子育てエッセイ「はるまき日記」を

読みたいと思います。楽しみ!

 

 


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妊活、健診、保育園落選……

37歳で第一子を産んだ人気作家が、

赤ん坊が1歳になるまでの、

親と子の様々な驚きを綴ってみると!?

単行本刊行とともに大反響を呼んだ、

全く新しい出産子育てエッセイ。

 

 

 

 

読んでてとにかくイライラさせられました。

自尊心が高すぎて、こじらせてて、

いろいろな考えの人を批判しているくせに、

結局同じような問題点を誰より強く持っているのはご自身、

といった感じでした。

 

旦那を低所得者といちいち言うのも気持ち悪すぎ。

理由や信念があれば

何言ってもいいと思ってるタイプなのかな?

ジェンダー問題やフェミニスト問題が大好きなくせに

子作りして子ども産んでる矛盾も気になる。

 

唯一共感したのは、

人は寂しくて暇だから子どもを産むという話。

ひっきりなしに妊娠して子どもを産んでいる人は、

子育てという忙しい状況に常にないと

不安なのかな?

とかは思っていました。

 

は~~疲れる読書でした。

 

 

 


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「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」
詐欺師から足を洗い、

実演販売士として生きる道を選んだ武沢竹夫に、
訳ありの中学生・キョウからとんでもない依頼が。
母親が残酷な詐欺被害にあったのを境に、

厳しい現実を生きることになったキョウ。
武沢は彼女を救うため、かつての仲間を再集結、

大仕掛けを計画する。

 

 

 

大傑作「カラスの親指」の続編です!

前回の記事を見ると、私大大大絶賛してるのですが、

内容は結構忘れてしまってまして、

読み返してから読んだほうがよかったかな?

とは思いました。

少しネタバレありです!

 

今作は、

さすが道尾さん面白いな!

という感じでしたが、前作越えはならず。

もっともっとどんでん返しを期待してしまいました。

道尾さんの時点で、

ハードル上がっちゃいますよね。

 

まあもちろんいくつかのどんでん返しはありました。

どうせなら、本物のナガミネマサトの最後を

見届けたかったな。

お金が無くなってると気づいて、どうしたかな??

ずっとなんだか、武沢たちは

ナガミネマサトの掌の上で踊らされてるんじゃないか

という不安感・不吉な予感が

ついてまわっていたのですが、

ある意味そうでもなかったですね。

 

次は道尾さん、何読もうかな~~

おすすめがぜひ知りたいです。

 

 


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親子が笑顔でいられる習慣、すぐマネできる暮らしの工夫が満載!
月間64万PVの人気育児ブロガー、アマミモヨリさんが、

発達障害の息子との体験をもとに、

穏やかでいられる育児のコツを書き下ろしたエッセイ。

「共感できて、じんわり心が温かくなれる!」という声続々。

 

 

 

 

すごく読みやすかったです。

大きい字とイラストでさっさっと読めちゃいます。

今でこそ当たり前の支援となっていることが多いですが、

昔は大変やったやろうなあ・・と。

 

もう息子さんは中学生になられていて、今もブログは健在。

甘味生活+Plus!

これからの息子さんに幸あれ、と思います♪

 

 


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悩める相談者たちをまずは一の刃で真っ二つ。

返す刀でもうひと太刀。
ばっさばっさと斬り捨てたそのあとで、

そっと両手をさしのべる……。
笑えて、泣けて、勇気が出る。
まさに浅田ワールドの「粋」を堪能できる、

ぶっちぎりの人生相談書となりました。
浅田次郎フリークを自認する人には、新たな発見と感動を。
浅田次郎の本を知らない人には、

豊かな人生を歩むための後押しと、

めくるめく世界への入り口を。
文壇を代表する大作家の含蓄に富んだ爽快な人生訓の数々は、

毎日に小さなくすぶりを感じているあなたの心に、

必ずやさざなみを残していくことでしょう――。

 

 

 

 

やっぱり浅田次郎さんは素晴らしいっ!

今の世の中ではこんな意見は受け入れられないだろうな、

というようなエッジのきいた言葉も、

浅田さんが言うなら・・と思わされる、

力量・度量・経験のなんたること!

いっぱい名言がありました。

 

「これも僕の持論なんだけれど、

「食べられないこと」「命の危険にさらされていること」、

このふたつに比べたら、

ほかのことなんて案外大したことではない。

この本の読者は、

少なくともこれを買うことができているのだから、

そのふたつには該当しないはずだ。」

 

強い。説得力がある。

あとは、男女系の名言もたくさん!

 

「もっとシンプルに男と女はそもそも違うわけだよ。

男だから似合うこと、

女だから絵になることというのが、

必ずあるはずなんだ。」

 

「世の中どんなに平等になろうが、

男と女はそもそもまず筋肉の量が違うんだよ。

殴り合ったら女が勝つ場合なんてありえないんだから。

その分だけ、男は女を保護しなければダメだろう。

それは男の務めだよ。」

 

いいですよね。

今の世間は、男は、女は、

とか表現するのを極端に避ける傾向にありますが、

でも、そういうトランスジェンダーの人はさておき、

普通は男女は違ってて当然。

甲子園で高校球児(男)を

チアリーダー(女)が応援するのが絵になる

のと同じ、やと思っています。

逆はないでしょ??

あとは結婚・家族系。

 

「男と女の関係というのはなりゆきでなっちゃったり、

口説いてなっちゃったりする場合もあるけれど、

結婚というのはそうじゃないんだ。

恋愛は、少なからず人為的な要素がある。

結婚は、運命的だね。

実はずっと前から

その人と結婚することが決まっていたんじゃないかって、

僕はそんなふうに考えている。だから、

「まだ早いんじゃないか」と思っていること自体、

その人とはそうなる運命じゃないんだ。」

 

「つらいと思ったことは一度もない。

親はみんなそうだよ。

多少グレたぐらいだってかわいいもんさ。

良かったことは数え切れない。

考えてごらん。

心から愛するものがひとつ増えるんだぜ?

これ以上ない喜びだよ。

不思議なもんでね、赤ん坊のころ・・・

これは当然かわいいよ。でも、

30歳になってもそのころの感覚と同じだから。

そんなこと自分の子には言えないけどな、

恥ずかしくて。」

 

親になることへの心構え、について。

素敵すぎる!

こう言い切れる浅田さんは素敵な人。

 

読んでいて元気になれて励まされる、

浅田さんのエッセイは大好きです!

あとは、作中でも著書について

いろいろ紹介してあったので、

次は小説の「プリズンホテル」を読みたいと思います。

 

 

 


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「どうせ社会の側の人たちが

僕らに理解を示してくれることなんてないでしょう」
これは、生きる場所を求めて歌舞伎町に集まった若者たちの、

泡のように淡い夢と重い現実の物語である。
新型コロナの震源地と呼ばれた「夜の街」とは? 

新宿歌舞伎町という虚構と真実の入り混じる街で、

ホストたちはどんな半世紀をたどってきたのか。

ホストブーム、浄化作戦、東日本大震災、愛田武の死、

そして新型コロナ……激動の街を描くノンフィクション。

 

 

 

久々の石井光太さんです!

本当にこの人のルポは

読みやすい。わかりやすい。そして面白い!

歌舞伎町のホストの、

コロナ禍の動きのルポかと思って読み始めましたが、

いかにしてホストクラブができて

そして大きくなっていったか、の話でした。

 

すごく暴力的なシーもあったので、

それがよく、今のきらびやかで芸能界のような

ホストの世界へと成長したな、という印象です。

どうせなら、今の”ローランド”さんとかの

時代とかのことまで書いてほしかったな。

昔ながらのホストの方々は、今のホストブーム(?)を

どう思っているのかな。

 

いろいろなホストの方々が出てきましたが、私は

Smappa! Groupの手塚マキさんが気になりました。

世のはみ出し者だったホストたちを

教育で変えていくという考えが素敵。

 

同じように、

北新地のキャバクラについてのルポも出してくれないかなあ!

ホストほどの歴史はないのかな?

進撃のノアさんのyoutubeとか、私好きなんです。笑

キャバクラとホストって

やってることは同じかと思うのですが、なぜか、

キャバクラは、強い男たち(経済的に)が

キャバ嬢たちをはべらせるイメージで、

ホストは、弱い女たち(経済的に)が

無理してホストに貢ぐ、ってイメージがあります。

なんででしょ?本当は違うのかなあ。

 

また、石井さんのルポは

いろいろ読み続けていきたいと思います!

 

 


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北海道のトムラウシに1年間移住したり、

本屋大賞を受賞したり……。

さまざまな変化があった6年半の月日を、

「食」をとおして温かく描き出す。
ふっと笑えて、ちょっと泣けて、最後にはおなかが空く。

やさしく背中を押してくれるエッセイ78編に、

書き下ろし短編1編を収録。

 

 

 

久しぶりの宮下奈都さんです。

ちょっと内容がお嬢様すぎましたね!

いわゆる“丁寧な暮らし”。

こりゃ私には無理やわ~

と読んでいて思ってしまう感じでした。笑

ご本人も旦那さんも、

良いとこの子やったんやろうな~と。。

 

あとは、子供が3人も。すごいですね。

思ったよりお子さんも大きくて、

宮下さんって何歳?と。

北海道への山村留学?も、いいなあ~!

作家さんならではですね。

 

内容としては、クリームパンの章と、

おばあちゃんの青椒肉絲の章が

じーんとしました。

あとは、この文章がお気に入り。

 

毎日、学校から帰ってくる子供を迎えて、

「おかえり」と声をかけるとき、胸は弾む。

よく帰ってきたね。

今日も一日元気でがんばれたね。

「ただいま」というときの子供たちの顔は

さまざまだ。

外では楽しいことばかりじゃないだろう。

つらい目にだって遭うだろう。

それでも、家に帰ってくる。

うまくいかなくても、悲しいことがあっても、

なんとか乗り切って帰ってきたことをよろこびたい。

 

いいですよね!やっぱり

「いってらっしゃい」と「おかえり」は特別かな。

あと、「いただきます」も!「ごちそうさま」も。

また宮下さんの小説を読みたいなと思いました。

 

 


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