趣味は読書です

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ひたすら読んだ本たちの記録

 

セノマイコ、45歳、独身、玩具会社課長。

着せ替え人形『プリティーぴんくちゃん』

のヒットを飛ばし、皆のボーナスに貢献するも、

社内では男性社員からの妬みそねみのオンパレード。

一方で微妙な年齢からくる体の不調も…。

そんな過酷な会社生活に、

不器用ながらも真っ向勝負で挑み続ける女の

爆笑必至の物語。

とんかつ定食でパワーをつけ、野良猫たちに癒され、

今日もマイコはずんずん突き進む。

 

 

 

初めての群ようこさんです!

偶然本屋さんで見つけて、

私の好きそうなOL日常系が多いな!

と思い、手始めに読んでみました。

「かもめ食堂」や「れんげ荘」シリーズが有名かな?

 

今作は、

え、みんなこんな思ってることそのまま口に出す?

というような感じで、現実味はなかったかな。

あと、時代も古かった。2000年出版なので。

こんな会議で言い合いする?

むしろみんな隠して、あとで陰で言わないですか?

逆にこんなに言い合えたら、ストレスないかも。笑

 

そもそも群ようこさんって、現在71歳!驚き!

だからちょっとさすがに職場の描写とかが古いのかな?

今後も読みたいやつはリストアップしているのですが、

どうかな~~と思っています。

 

 

 


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家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ、

専業主婦の詩穂。

娘とたった二人だけの、途方もなく繰り返される毎日。

幸せなはずなのに、

自分の選択が正しかったのか迷う彼女のまわりには、

性別や立場が違っても、同じく現実に苦しむ人たちがいた。

二児を抱え、自分に熱があっても休めない

多忙なワーキングマザー。

医者の夫との間に子どもができず、

姑や患者にプレッシャーをかけられる主婦。

外資系企業で働く妻の代わりに、

二年間の育休をとり、

1歳の娘を育てるエリート公務員。

誰にも頼れず、いつしか限界を迎える彼らに、

詩穂は優しく寄り添い、自分にできることを考え始める――。
手を抜いたっていい。休んだっていい。

でも、誰もが考えなければいけないこと。

『わたし、定時で帰ります。』の著者が描く、

もう一つの長時間労働。

 終わりのない「仕事」と戦う人たちをめぐる、

優しさと元気にあふれた傑作長編!

 

 

 

とってもよかったです!

最初は、主人公が好きになれないわ~とか

軽い気持ちで読んでいたのですが、

読み進めるにつれて、すごく考え込んでしまって、、

まじで正解ないよな・・

ていうかまじで人によるとしかいいようがない!

とか考えたり。

 

それぞれが、自分の選んだ生活に満足していて、

もうそれだけで十分ですよね。

なのに、周りからとやかく言われるから、

変に周りと比べたり、周りをうらやんだり、

自分を必要以上に誇ったり。。

ややこしいな~でも、その気持ちもわかる~

とかぐるぐるぐるぐる考え続けちゃいました。

 

わたしもどっちかというと

アンチ専業主婦派でしたが、

確かに詩穂の状況だったら、

専業主婦にならざるを得ないよなあ・・

夫婦二人とも接客業、

というパターンは考えたことなかった。

 

中谷は影の主人公でしたね。

最初は、すごいくせ強やなあと思っていましたが、

これも、こうなるのはいたしかたないような育ち方・・。

みんなそれぞれ事情があって、こうなってるよなあ。

 

やっぱり、結論、

他人について、周りがあーだこーだ言うのって

本当にナンセンス!

ってことですね。これに尽きる!

本当はもっともっと感想書きたかったのですが、

うまくまとめられず。

皆さんの感想がすごく聞きたい作品です!

 

 

 


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日本に住む二百万を超える外国人たちは、

日頃いったい何を食べているのか? 

「誰も行かない所に行き、誰も書かない事を書く」

がモットーの著者は、伝手をたどり食卓に潜入していく。

ベリーダンサーのイラン人、南三陸町のフィリピン女性、

盲目のスーダン人一家……。

国内の「秘境」で著者が見たものとは?

 

 

 

ひっさびさの高野秀行さんです!

読んでいてお腹がすきました。

やっぱり、文化の違いが一番出るのって、ご飯ですよね。

街にある外国料理屋さん(インドカレーとか)の

外国人の店員さんたちのことについて

すごーく知りたくなりました。

当たり前だけど、その人たちにもそれぞれ家があって、

そこで暮らしてるんですもんね。

 

あとは、外国に移り住んだ日本人たちの、

食卓事情についても知りたくなりました。

高野さん、続編お願いします!

 

 


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アッコ女史&“永遠の部下”澤田三智子みたび! 

「アッコちゃん・ロス」の方々の嘆きが編集部に届き、

期待にお応えして、今回はすべて黒川敦子登場の

「オール・アッコちゃん」短編集。

とてつもない存在感でいつでもブレない、

ご存じアッコ女史が

今回もストレートすぎる叱咤激励を連打します! 

妙に冷めた若手男性社員、

敵意を持ってやってきた取材記者、そして

時間がうまく使えない三智子。

栄養たっぷりのアドバイスはいかが。

さくっと読めて元気をもらえるビタミン小説、

待望の第3弾! 

アッコちゃんの意外な一面も!?

 

 

 

とっっても久々のアッコちゃんシリーズです!

ランチのアッコちゃん」、「3時のアッコちゃん

に続く第3弾。

短編は全部面白かったけど、

ケイコのアッコちゃんがよかったかな。

自分もそうしたくなる!

一見、無駄を省いて効率的に生きているようでいて、

しなくていいことをやめて、

その時間で無駄なことをする。

そうすると人生が豊かになる、って感じかな?

これだけがっつり働きながら習い事もするってすごい。

でも、仕事一本にならないように、

趣味というか習い事って大事かもですね。

 

あとは、アッコちゃん主催の忘年会も行ってみたいな!

私はどんなタイプの忘年会に読んでもらえるかな?

とか考えるのも楽しいです。

 

三智子も今はばりばり働いているけど、

例えば、出産とかした後に

アッコちゃんがどういう指導をするのかが気になる!

読んでみたいな。

 

 


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新宿から電車で50分。

東京郊外に建つ「ハイツひなげし」は、

家賃5万円、6畳の和室と小さなキッチン、

トイレ、バス付きの部屋が10室入ったアパート。

住人たちは一見ばらばらに見えて、

8号室の小田島さんにいく度となく救われている。

アパートから近い遊園地のヒーローショーで

ヒーロー戦隊の「ブルー」を演じる小田島さん。

マスクとスーツを脱いだ彼の存在は、

紛れもなく、住人たちの、そしてみんなの、

ヒーローそのものだった――。

 

 

 

三の隣は五号室」でいいなあ~と思い、

ハイツもの?アパートもの?を探し、

見つけた本です。

とってもよかった!めちゃくちゃよかったです。

ハイツを拠点とした

それぞれの暮らし・生き方が覗けて、とっても面白い。

それぞれ少しワケありやけど、

小田島さんを中心として

なんとなくほわっと解決?されていく。

心が自然とあたたまります。

 

作者の古川さんは、作家ではなく、

編集者?出版社勤め?みたいです。

もっと読みたいなあ!もったいない!

私もハイツひなげしに住みたくなりました。

 

 


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38歳で妊娠。

結婚で生じるあらゆることに納得がいかず、

婚姻届は出さなかった。

区役所に母子健康手帳をもらいに行くと、

想定外のことを言われもやもやし……。

妊娠を機に押し寄せる無数の「うわーっ」。

メリットのない結婚制度の不自由さ、

百点満点の無痛分娩のありがたみ、

ゾンビと化した産後、妊娠線というタトゥー、

恐怖のワンオペ育児に子守歌代わりのBTS……。

“母性”でまとめられたくない、

自分だけの気持ちを掬いあげて言葉にしていく、

最高に風通しのいい育児エッセイにして新時代のバイブル!

 

 

 

ん~まあややこしい人やな~という感じでした。

母ではなくて、親になる」の山崎ナオコーラっぽい感じ。

いきすぎたフェミニズムというか。

そんな無理せんでいいよ・・と

肩をたたいてあげたくなりました。笑

 

こういう人たちって、何かの条件に

自分の生活が変えられるのを、

極端に嫌がるじゃないですか。

でも、妊娠出産子育てって、

それこそ劇的に生活が変わりますよね。

でもそれってさすがに普通じゃない?

それでも自分の生活を変えたくないって、

それはエゴでしょ、と思っちゃう。

それならそれこそ、子どもを作らなければいい。

って言うと、

女性の生き方が変わらないように社会を変えていかなきゃ!

となるのが、こういう人たち、

だという印象があります。;

 

でも、子どもが生まれた後の作者さんは、

ちゃーんと生活が子どもによって変えられて、

苦労したり悩んだりしていて、

そうそう、そうよね~と親近感を覚えました。

それでええねん。それが普通や。笑

変わってええねんで!

 

あとはこれはあまりこの本は関係ないのですが、

最近のこの世の、謎のアンチ母乳の風潮。

ミルク最高!みたいな雰囲気がすごいですが、

それこそ理系的に、母乳のメリットは

変えようがない事実なんやから、

それはそれで認めたらいいのに。

そのうえで、

別に無理して苦しみまくってまで母乳をしなくていい、

だったら納得なのですが、なんで

アンチ母乳、までいっちゃうんでしょうね?

なんかなんでも、

いきすぎた反対意見は不自然やな~と思う最近です。

 

それにしても、この人の旦那さんがなかなかのやばい人!

自分は何にも気にしないタイプ♪

やから周りにもそれを強要する、というか

周りもそうだろうと決めて行動する人、

めちゃくちゃ苦手です。

想像力のなさがすごい。

フェミニストの人って、

そういう人と結婚しないイメージなのですが、

なんで結婚したんかな。気になります。

 

あとは、

男の子と女の子の区別をなくそう!

みたいな昨今の風潮も、いきすぎたら逆に

子どもにとってマイナスでは?と思ってしまいます・・。

極端な例えだと、

親のエゴで、男の子にスカート履かせる、

みたいな。

社会が男女のイメージを作っている!

それに抵抗しないと!

って感じなんだと思いますが、

その社会が変わるのは

きっと何百年もかかるだろうから、

今はまずその社会で生きやすくしてあげるのも

大事なんじゃないかな、と思うのです。

 

なんだか関係のない感想が多くなってしまいましたが、;

いろんな人の感想を聞きたくなる一冊でした。

 

 


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NICU(新生児集中治療室)を舞台にした、
小さな命をめぐる感涙の物語。
著者の経験を元にした新たな代表作誕生!
新生児仮死で生まれてきた赤子の母、
胎児に染色体異常があると告げられた女性、

看護師、臨床心理士、清掃員、医師ーー
さまざまな視点から描かれる、

NICU(新生児集中治療室)という「この場所」。
小さな命のきらめきに、こんなにも心を動かされる。
医療現場を舞台に著者が新境地を拓いた連作長編小説。

 

 

 

内容は重いのですが、あっさりしていました。

短編集だからかな。

個人的には、どの親子よりも、

助産師さんとこの家庭が残酷に感じました。

元気でいてくれたらなんでもいい、とは思うけど、

その状況はつらい・・・。

その後が気になります。

 

よくネットニュースの、障害児子育て系の記事に

関係ないやつらが、あーだこーだコメントしてるけど、

実際目の前にしたら、

トツキトオカお腹の中で育てた子が生まれてきたら、

一生懸命出産した子を前にしたら、

同じことが言えますか?と思います。

命ってそんな簡単な話じゃないと思う。

 

もうちょっと長編で読みたかったな。

生まれてくる

すべての赤ちゃんとその家族が

幸せだったらいいのにな!

 

 


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「予定日まで来たいうのは、お祝い事や」。

にぎやかな錦市場のアーケードを、

慎二と園子は、お祝いの夕食にと、はもを探して歩いた。

五年前には、五ヶ月で

お腹の赤ちゃんの心音が聞こえなくなったことがある。

今回は、十ヶ月をかけて

隆起する火山のようにふくらんでいった園子の腹。

慎二と迎えたその瞬間、園子に大波が打ち寄せた――。

新たな「いのち」の誕生。その奇蹟を描く物語。

 

 

 

以前「トリツカレ男」を読んだ、いしいしんじさんです。

今回は、出産がテーマ!

神秘的としかいえない出産というイベントが、

とても詩的に描かれていて、とてもよかったです。

ねっとりとした関西弁が、

余計に雰囲気を濃くしていました。

 

おなかの中の赤ちゃんが、へその緒を

”友達”と言っているのがかわいかった。

生まれた瞬間のことも、

赤ちゃん側から見たら本当にそうなのかもな、

と思わせる内容。

 

助産師の手で、

タオルにくるまれた「いきもの」は、

園子の腹の上にそっと置かれた。

そのとき感じた気配も、やはり光だった。

はっとして、わずかに顔をあげると、

でたらめに動き回る影と、

もうもうと立ちこめるもやのなかを、

まっすぐにこちらへと延びてくる一条の光が見えた。

自分と関係もないものばかりのこのひどい場所で、

かぼそいその光の筋だけが唯一好ましく、

あたたかみを帯び、

じっと見まもっていてくれる感じがした。

「いきもの」が躊躇なく、光のやってくる、

その一点をめざし這いだした。

ぎごちなく手を伸ばし、身を左右によじって、

にじりにじり進んでいく。

ときどき腕を立て、斜めになったからだをまっすぐに戻し、

自分の指をくわえ少しの間休む。

光はじっと待っていてくれた。

見ているだけでなく、なにかむこうから、

語りかけてくる感じさえした。

帰っていく、

「いきもの」は再び動きだしながらそうおもった。

あのあたたかいところへ、たったいま帰っていく。

淡い光が全身にうつり、皮膚ごしに、

なつかしい気配がじわじわ浸みてくる。

 

赤ちゃんはお母さんのことを

そんな風に思ってくれてるんだ。

なんてかわいく、いじらしいんでしょう。

赤ちゃんがおっぱいや抱っこを求めて泣くのも

無理ないわ、と思えますね。

 

陣痛の痛さの表現も本当にすごい。

とてもおすすめな一冊です。

 

 


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「これは、梯結子の問題解決及びその調達人生の記録である。」
大阪で代々続く海産物問屋の息子を父に、

東京の老舗和菓子屋の娘を母に持つ、梯結子。

幼少の頃から「おもろい子やなー。才能あるなー。

なんの才能かまだよう分からんけど」と父に言われ、

「商売でもいけるけど、商売にとどまらない、

えらいおっきいこと、やりそうや」

と祖母に期待されていた。

その彼女の融通無碍な人生が、いまここに始まる――。

 

 

 

図書館で見つけまして、

これが恩田陸??

と驚いて借りてみました。

特に異世界や異能力は登場せず、まさに“朝ドラ”物語。

特に何も起こらない設定でも、

最後まで読ませる筆力で、

改めて恩田陸の作品の幅には驚かされますね。

 

合間に挟まる、恩田陸さん自身のボヤキが

意外と面白い。

あとは、朝ドラに必須の恋愛は

あまり期待しないで!

と書いていましたが、

智との恋愛模倣はぜひ読みたかったなあ。

 

まあでも、身近に結子みたいな人がいたら、

ちょっと苦手だったかも。笑

人生にはままならないこともある、ということを

わかっていない感じというか・・。

そんななんでもうまく割り切れないよ、

って思っちゃうというか・・。

さくさくなんでもできる人よりも、

もがき苦しみながら頑張る人に、私は共感する。笑

まあなんでもうまくいく人ってうまくいくから、

そういうもどかしさを結子は感じずに

今後も生きていけるのかもね。

 

とはいえ、

社会人になってからの結子の活躍のほうが気になる!

続編が出たら、、読んじゃうかも。笑

 

 


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どこにでもある日常が、どうしてこんなに愛おしいんだろう。

かけがえのない「今日」を描く、芥川賞・大江賞作家の最新作。
夫婦と5歳の息子が暮らす築50年の大型マンションに、

今日もささやかな事件が降りかかる――。

日本に「住む」すべての人へ、エールを送るマンション小説!
「しゅっ」「ぱーつ!」――5歳の息子コースケと僕たち夫婦は、

今日も小さな冒険の旅に出る。

子育てのため、郊外にある大規模マンション

「Rグランハイツ」に引っ越してきた美春と恵示。

管理組合の理事になった妻とリモートワークの夫は、

築50年のマンションに集まり住む住人たちとともに、

どこにでもあるけれど、かけがえのない日々を重ねていく。

 

 

 

ほんとーーーに何も起きない小説でした。笑

三の隣は五号室」で感銘を受けた長嶋有さんです。

これまたマンションが舞台!表紙とあらすじが素晴らしい。

いいよね。みんなこうやって暮らしてるんだ。

淡々としていて、でも説教くさくもなく、辛気臭くもない。

読みやすかったです。

また長嶋有さん読みたいな!

 

 


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