「すい臓のほうに何かあるって」。
大阪で暮らす姉から、
エネルギッシュで毒舌でコワモテの美人の母が、
余命1年のすい臓がんだと告げられた。
釧路で一人暮らしをしていた母は、
看護師をしている姉の元へ身を寄せ、
通院と治療が始まった。
抗がん剤の副作用や痛みに気分が浮き沈みし、
母のイライラは最高潮。心はガチガチに閉じていて。
余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、
家族総出の最後の旅行、そして、緩和ケア病棟へ。
誰もが経験する大切な人との別れは、
想像と違うことばかり……。
決して仲のいい母娘じゃなかったかもしれないけれど、
だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。
思わず「お母さん」ってつぶやきたくなる
コミックエッセイです。
「30と40のあいだ」が素晴らしく良かった、
瀧波さんの作品です。
とりあえず、すい臓がんって怖い!
いや~これまでは、子どもである私のことを
常に一番に考えてくれてた自分の親が、
自分の体や痛みや死について
頭と心がいっぱいになっていく様子って、つらすぎる。
嫌だよおおお。涙
この作品のMVPは絶対お姉さんですよね!
できた人間すぎる。素晴らしい方だ。
もちろん瀧波さん本人もすごい。よく頑張った。
すごーく、良い本でした。
次は子育てエッセイ「はるまき日記」を
読みたいと思います。楽しみ!