札幌駅前 整体・Conditioningサロン 、理学療法士による施術のPhact ふぁくと公式ブログです!!
さて今回のご紹介は、
【 水泳のクロールで、息継ぎの際に肩が挙がらず、無理に練習すると痛めそう 】という事で来店された、40代 女性の方。
クロールのようなうつ伏せ姿勢から、
右肘を持ち上げるような動きをする時に、"肩のつまり感"を感じているようです。
たくさん泳いだあとには不調が出る様子。
こうした場合、
「 肩や肩甲骨を構成する要素 」である筋肉や靭帯、関節包、また、肩甲骨が載っている胸郭(あばら骨)などを主役に、状態を検査して動きの悪さや制限を診ていき、そこに対するアプローチを行うのが一般的です。
しかし、趣味と健康のために行っている水泳の中での不調です。
『痛めた箇所を治す』(これは病院の役目)というよりも、『 泳ぎの中で痛めないように、もっと健康的に快適に泳げるように 』という所に向かいたい。
そして、
治療者側が指摘し修正するのではなく、クライアント自身が自ら気付き、学習していくためのプロセスである、フェルデンクライスメソッドの中での学びが今回もとても 役立ちました(^^)
肘を持ちあげる動きの中で、
余計に努力していたり、動きに参加していない所はないか?
様々な全身の動きを通し、
より楽に 快適に行えるような手がかりを一緒に探していきました。
クラインフォーゲルバッハの運動学の観点からみると、
左肘を更に挙げる(テンタクル活動の拡がり)ために、左胸が土台となっています。
更に高い位置に肘が持ち上がるには、これまで土台だった左胸も持ち上がる必要があります。そのためには、右半身が強い土台となるために効率的に連結する(カウンターウェイトの活性化)必要があるかもしれません。
そうした左半身から右半身への土台 移動が、無意識に行っている左膝で床を押すような努力で、さまたげられているかもしれません。
肘を持ち上げようと努力しすぎて、首や視線が下を向いて固まることで、この図のような背骨の動きの参加がないかもしれません。
そこで、
身体の色々な所に意識を向けてもらいながら、
肘を持ち上げて下げる動きをゆっくりと繰り返し、首や視線の動きを変化させることで「肘の上げやすさ」に変化がおこるかを探索していきました。
また『 肘が床から離れる前 』までの動きに着目し、
・動きがどこから始まるのか?
・肩甲骨に意識を向けたら?
・呼吸の工夫で変化はないか?
などを探索していきました。
今度は肘を持ち上げることにこだわらないで、『 右半身への体重の移動 』に意識を向けてみます。
再びゆっくり繰り返しながら、
・その時の左ひざの役目は?
・左手で床を押すように助けるとどう?
・右半身は床の上でどう感じているか?
などを探索していきました。
『 肘を持ち上げる 』という動きの中で、
いつもとは異なる所に意識を向けたり、動きに制約 (肘は上げない) を加えるように指示しながら、無意識に行っていた全身の反応に気付いたり、これまで行ったことのなかったバリエーションを探すような行程を踏んでいきました。。
そして、
動きの中で得た、気付きや新しいアイディアを活かし、肘を持ち上げると・・
前後では、これだけの変化に繋がりました。
肘を持ち上げるというタスクが、
肩・肘だけの動きではなく『全身の動きとして、より効率的に楽に持ち上げる気付き 』が得られたようです。
そして、不調があったのは実は右側。
左側で得たアイディアをもとに、右の頭の中でのシミュレーションや実際の動きを通して反映します。
『 あれ!? 楽〜〜!! 』と笑顔でした(^^)
言葉で伝え、意識してやってるのと違い、
座ったり立ったりした中での肩 肘の動きも、こちらが何を言わずとも、腰や背中で探るように肩を動かし、不調なく肘を後ろに回せたようでした(^^)