あばれるスライムくんも 

チェリーピッキング左差ししてみるでござるの巻

左矢印

 

シン・仮面ライダー

クモオーグ編

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★私は仮面ライダー初回放映時小学生

多分ターゲットだった年齢層で

リアルタイムで熱中させられた

ど真ん中の世代。

東映マンガ祭り、映画版も

メガネ状のボール紙の左右に

赤と青のフィルムをつけただけの

立体メガネをかけながら見ました。

戦闘シーンに入ると1号2号が

「さぁここで立体メガネをつけるんだ!」

って呼びかけるんだよね^^

鈍感なため全然3Dには感じなかったけれどw

 

★作品が人気沸騰したのは

藤岡弘さんが大ケガをして

佐々木剛さんに交代してから。

それまでは帰マンより

話題性は劣っていたはずだ。

 

 

この辺りのことは過去にも書きました。

大人になってから見ると旧一号編は

設定が凝っていて面白いのだが

お子様にとっては佐々木ライダーに

代ってからの明るさ、わかりやすさ

とにかく等身大の人間が

変身ポーズで正義の味方になるのに

何より憧れ、共感を呼んだはずだ。

余りのブームでケガをするこどもが続出

劇中で藤岡弘さんが

こどもたちを窘めるシーンはあったが

それでもひとり構わず高所から

飛び降りを繰り返したっけ^^

(運動能力には著しく欠けたが

体力持久力ケガに対する強さだけはあったw)

 

爆発的ヒットにつながり

半世紀も続いているのは

反脆弱性(anti-fragile)

昔からある日本の格言に準えれば

「雨降って地固まる」

主役降板による

不自由を嘆くのではなく

むしろ新たな発想で活路を見出した

典型例といえるだろう。

 

★さて、シン仮面ライダー

旧一号編はやや理屈っぽいと書きましたが

今作ってそれを踏襲しているの?

でも方向性が全く違うよね。

 

例えば蜘蛛オーグ

とにかくセリフ過多で理屈っぽい。

最後ライダーに空中でやられるのだが

そのときまで理屈をこねているw

これは声に有名俳優(大森南朋さん)を

配しているためなのだろうが

何なんだこれは

 

本家一号第一話の蜘蛛男

CVは槐柳二さん

レレレのおじさんが

いかにもってステレオタイプな

悪役ボイスで演じているのだが

今回はイケボの頭でっかち

 

典型的な悪役の方が

こちらの想像力も膨らむのだが

一から十までセリフで説明するのって

ヤボじゃないのか

 

怪人は本郷猛自身もそうだが

ショッカーに理不尽にも拉致され

改造手術を不本意にも受けた人って

パターンが多かったはずだが

今回は頭でっかちのエリート

超能力を身につけ世界を支配すべく

進んで改造手術を受けたってことなのか

改造でなくオーグメンテイション

って言い換えもそれを強調したいのか

 

あのセリフの

押しつけがましさ、説教臭さ

聞くに堪えない

自己陶酔……

 

あっ!

ここで我に返る

これってここ3年間の

センモンカ全く一緒ではないか

『何故口を塞ぐ美しさを

お前は理解できない』

一方的な価値観のオシツケ

それを諒としない人間は

ヴァカ、基地外、非国民

全く同じ構図である

 

庵野氏はそれを揶揄したかったのかw

ショッカーは実は

何もこれ見よがしの悪党ではなくって

ケンイやリクツ(誤謬だらけ穴だらけ)を

身にまとい我々に迫ってくるのだという教え

 

仮面ライダーはアンチフラジャイルが奏功し

半世紀も続いた作品だが

現実のショッカーはフラジリスタ左差しである

という対比を分かりやすく

露骨に表現したのか

そう考えると俄然面白くなる。

 

せまる~ショッカー

地獄の軍団

く~だらない陰謀論や政治家ガーではなく

冷静に足下を見つめるべきだと思いますね

ライダーは抵抗したが

彼が守ろうとする我々はどうなのか

ステルスショッカー、フラジリスタに

すぐにセンノーされてしまう

これは80年以上前から全く変わらない

ホントーに恐ろしいのは結局我々市井の人

政治家でもショッカーでもないって事だよね。

あっ!全部見ていないので分からないが

これは作品を掻い摘まんだチェリーピッキング

私の勝手な感想ですよ^^;

 

 

 

ライダー最初の登場シーン

上1971年 下2023年

お見事w

細部にこだわりがあって

ニンマリさせられるシーンも多かったよ

 

リアルタイムの貢献者はこの人よ