JR高円寺駅から1分のところに引っ越しました。フェニックス整体院です、 -2ページ目

JR高円寺駅から1分のところに引っ越しました。フェニックス整体院です、

コロナなどの影響によって、引っ越すことになりました。住所は杉並区高円寺南4-27-7 ラインビルド高円寺205号室です。駅から1分です。電話は5305-5727で今までと変わりません。今後もよろしく

怪我とか病気とかに対処することを言うときに、
「手当(てあて)」という言葉を使うが、

私は、ある時から、「手当」のもともとの言葉である
「手を当てる」という表現について

気になり出したのである。

それは私の施術のスタイルが、押すでもなく、揉むでもなくて、
まさに「手を当てる」という言葉が一番近いことに

気がついたからである。

そうか、私は手当をしていたのか、とちょっと驚いたのだ。


「胸に手を当てて、よーく考えてみなさい」
という表現があるが、

これが表しているのは、手を当てると
考えるという行為に効果があるということだろう。


「当てる」というのは、ただ置いているのではなく、
手に、施術している人間の意志というか、気持ちというか、

「心の姿勢」のようなものが出ている感じがする。

施術のときに、私はクライアントの体に手を当てるわけだが、
その時何をしているのかというと、

クライアントの体から発せられている信号を
必死に感じ取ろうとしているのである。

もちろん手は施術をするわけだが、
その施術の前に、クライアントの体の状態を

感じ取るという行為をしている。

それで局所的なコリももちろん感じるわけだが、
クライアントの体全体から発せられている「何か」も

感じている。

というのは、ある箇所に来ると、私の手が、裏返しになって、
手の甲をクライアントの体に向けている

というようなことがあるのだが、

やっている当人の自分でも
なんでそんなことになるのか、わからないのである。

手が勝手に裏返しになるのだ。

だから、感じているのは「気の流れ(のようなもの)」
ではないかと思われるが、

ここらへんは謎である。


それで「手を当てる」に話を戻すと、
手を当てると、悪い状態が消えていくのである。

その時何が起きているのかと考えると、

手を当てると、その手の(かすかな)重みで
そこの(滞っていた)リンパ液が動き出すからだろうと思われる。

(この場合のリンパ液というのは、リンパ管の中を通っているものではなく、
体内の細胞の間を動いているものを指している。)


押したりもんだりするような力を加えることは
リンパ液を動かすという目的に対して、

邪魔になってしまうのだと思われる。

だから、手技では
手の圧力の加減としては

「当てる」くらいの力がちょうどいいのであって、
手押しでもなく、手もみでもなく、

「手当」という言葉が使われているのだろうと
私は勝手に思っているのである。

今述べたことは
特に顔の施術のときには重要である。

顔のむくみはリンパ液の滞りだから、
それを動かすには軽い圧でないといけない。

間違っても、ゴリゴリやるのは逆効果である。

(顔の前に首肩、そして頭の施術を
しないと顔は変わらないのであるが、

これについてはまた別のところで
述べることにする。)


最後になったが、「胸に手を当てて、よーく考えてみなさい」
という表現を考えてみると、

胸に手を当てることで、
胸にある経絡の経穴が刺激され、

リンパ液が動きだすことで、
首から肩の筋肉もほぐれて、

さらには頭の血流とリンパ液の流れがよくなり、
頭が働きだすのである。

それで思考活動が活発になり、
アイデアも浮かぶ状態になると考えればいい。

長くなったので、このへんで。
 

もう少し面白くなりそうなのに
なかなかならないという

鳴かず飛ばずのドラマ
「G線上のあなたと私」だが、

今季のドラマが大方不調で、
他に見るものがないという消極的な理由で、

私は見続けているのだが、今週の回で、
主役の3人組がコンサートで弾く曲を選んでいるときに

「someone」という曲が出てきた。

「someone」ってなんだろうと思っていると
中川大志が弾き始めたのが

「someone to watch over me」だった。

この曲は「someone to watch over me」というのがタイトルで
単にサムワンとは言わないだろうと

私は心の中でツッコミを入れていたのだが、
まあそれはそれとして、

「誰か、私を見守ってくれる人」という意味だと思うが、
私の大好きな曲の一つである。

私がこの曲を好きになったのは
チェット・ベイカーのボーカルである。

チェット・ベイカーについては
かなり前のブログでも書いたことがあるが、

彼の歌は力を全く入れない歌唱で、
他のすべての歌手とは違っている歌い方である。

初めて聞いたときは、
こんなので歌と言えるのか、と驚いてしまうのだが、

聞いてるうちにハマってしまって、
抜けられなくなってくる。

少なくとも私はもう何十年もの間、
抜けていなくて、

歌というものについて考えたときに、
彼の歌い方が心の中に出てきてしまい、

「声を張り上げて歌う」という普通の歌い方のほうが、
変に聞こえるほどなのだ。

ユーチューブに出ていたのを貼っておくので
聞いてみてほしい。

https://youtu.be/sWODX7DtDPI
気に入ったら、
「Chet Baker sings」というアルバムを聞いてほしい。

いい曲ばかりを選んでいる。

まあとにかく、こんな歌い方をしている歌手は
他にいないと思うが、

どこからどうやったら、こんな歌い方ができるのか、
私にとっては今でも謎であって、

オリジナルな人というしかないが、
彼の人生の晩年がかなり悲惨なことに

なっているのを知っているので、
こういう天才は夭折したほうが良かったのかも

などと無責任なことを考えたりする。
 

今季のドラマが出揃ったのだが、
(私にとっての)面白いものがあまりないので、

ブログを書くのを忘れてしまっていた(笑)。

一番の楽しみは「俺の話は長い」かもしれない。

恋愛ものでもなく、推理ものでもなく、
ハートウォーミングものでもないのに、

こんなふうに面白いドラマが作れるんだ、
ということに、私は驚きすら感じている。


「ニッポンノワール」は、クセの強いというか
クセしかない人々ばかりが登場する

ほとんど意味不明の物語なのだが、
だんだんと面白くなってしまって、

私は中毒患者のような症状が出ている(笑)。

無意味な格闘シーンも気にならなくなってしまった。

といっても、私はこのドラマに
佐久間由衣と立花恵理が出てなかったら、

とっくの昔にみるのをやめていただろうが。


「G線上のあなたと私」

思ったほど面白くならないなあ、と思いながら、
けっこう見ている。

中川大志が出ていると、
なんかコントみたいになってしまうのだが、

その分、重くならないので
いいのかもしれない。

波瑠はどんな役をやっても真実味があって、
ドラマににだんだんと引き込まれていくので、

改めていい役者だと思っているところ。

桜井ユキは「モンテ・クリスト」でファンになった人だが、
このドラマでも、いい味を出している。

他者に対するあの距離感は、
彼女にしか出せない、独特のものがある。

一言で言えば「曰く有りげな女」をやらせると
右に出るものがないのだ(笑)。


「凪のお暇」つけたし。

あのドラマで、最後にアパートが取り壊されるが、
そのシーンを本当は吉田羊が運転するシャベルカーで

やるはずだった、という記事をネットで読んだが、
なるほどと思ったのだった。

そのほうが面白かったなあ、と。

吉田羊は「まだ結婚できない男」でも
いい味を出しているが、

年齢が進んできたら、若いときよりも
きれいになった(個人の感想です)。

このドラマのことは今でもよく思い出すのだが、
登場人物たちが、あまりにもうまく描かれていたからだろう。


NHK「ミス・ジコチョー」

第1回を見たときは、鳴かず飛ばずだなあ
と思っていたのだが、

だんだんと面白くなってきた。

「失敗学」というのが目新しい。

脚本家3人によるオリジナルで全10回らしいが、
1回1回推理ドラマを書かなければならないのだから、

他人事ながら、すごい大変だ。
よくやっている。

松雪泰子がうまいのはわかっているのだが、
イマイチ魅力が足りないなあと思うのだが、

では誰がいるのか、と考えると、
すぐには出てこない。

面白いからいいのだけど。

ではこのへんで。
 

新ドラマが続々と出てきたので、
ちょっとだけだが、感想を書いておく。

「シャーロック」

ディーン・フジオカが主役なので
見ないという選択肢はないのだが、

イギリスで作られたデービッド・カンバーバッチ主演の
現代版シャーロックなどが、あまり面白くなかったので、

どうなるだろうと、期待と不安と両方あったのだが、

かなり面白いし、
これから更に面白くなる感じがある。

あとで脚本が井上由美子だと知って、
それならこのくらい面白いのは当然だと、思ったのだった。

といっても、どこがどう面白いのか、
言ってみろと言われても、

言えない。

映像がスタイリッシュでかっこいいので、
頭が空っぽになってしまって、

呆然としているうちに終わってしまったのである。

一秒も退屈しなかったのだから、
かなり面白いことは確かだ。

ワトソン役が岩田なのがどうなのか、
見る前は心配したが、

ワトソン役が原作通りに中年か、それ以上の、
人生に疲れた感じの人間が出てきたら、

けっこう話が陰気になるので、岩田はいいと思う。
(カンバーバッチ版はそこがいけなかった。個人の感想だが)

今回の話は、松本まりかが岩田はもとより、
ディーン・フジオカまで攻撃してくるという

破天荒に極悪非道な悪者だったので、
それに対抗するために、

ディーン・フジオカもモンテ・クリストみたいに
なってしまって、そっちに気を取られてしまって、

なんのドラマを見ているのか
一瞬わからなくなってしまったが、

次からはもう少し落ち着いて見られるだろう。

それにしても、知り合って1週間くらいしかたたない
人間の家に行って、

「一緒に暮らそう」という人はいないだろう(笑)。

そんなふうに生きていられるのなら、
悩みはない(笑)。


「俺の話は長い」

悪びれないニートの話という噂を聞いていたから、
全然期待していなかったが、

非常に面白い。

生田斗真は自然でうまいし、
小池栄子は気の強い女にぴったり。

安田顕の薄い存在感もいいし、
清原果耶という人は初めて見たが、惹きつける力がある。

というわけで、第1回目にして、
非常に好きな世界だ。


「ニッポンノワール」

「Nのために」以来の賀来賢人ファンなので、
期待していたが、

冒頭から、捜査一課の刑事が総出で、会議室で
大乱闘しているという無茶苦茶なドラマなので、

こんなおバカドラマにつきあわされるのかと
一瞬、力が抜けたが、

その後はまあまあ。
なんとかなりそう。

ただ、賀来賢人と工藤阿須加の乱闘シーンも
必然性がほとんどないし、

子供がピストルを撃ったりするのも、
ひたすらバカバカしいし、

二人でカップラーメン食べているのもバカだし、

これから面白くなるのではないかという期待だけで、
私は見続けたのである(笑)。

ただ脇役の女優陣に
佐久間由衣が出ていたのと、刑事の中に

「TWO WEEKS」に出ていて印象的だった
立花恵理という女優が出ていて、

砂漠のようなドラマの中の唯一のオアシスだった(笑)。

まあ次回は少しは面白くなるのではないかと
期待している。

 

「サギデカ」があまりにも素晴らしくて、
強烈な楽しみだったのに、

たったの5回で終わってしまって、
心にポッカリと穴があいてしまったのだが、

なんと「これは経費で落ちません」まで
同時に終わってしまうという

心無い暴挙まで行われており、
私は突然、何をしたらいいのかわからない、

茫然自失の状態に
陥れられたのだった(笑)。


今の希望は、10月5日から始まるという
NHK 「大富豪同心」という

わけのわからないタイトルの時代劇だけという
心細い状態である。

なぜ希望なのかというと、
新川優愛が女剣士として出ているらしい

という話を聞いたからだ(笑)。


まあ、それはそれとして、
「サギデカ」の面白さは異常なほどだった。

見ていて怖い感じがするドラマなんて、
珍しかった。

韓国ドラマのリメイクものは残虐非道なだけで、
気持ち悪いだけで、怖い感じはしない。

それは登場人物の誰にも共感してなくて、
感情移入していないからだ。

「サギデカ」の場合、木村文乃が圧倒的にうまくて、
見ている側は完全に感情移入してしまうので、

どんな場面でもドキドキ、ハラハラしてしまう。

何度も書くが、高杉真宙もうまかった。

青木崇高も敵だか味方だか、よくわからない
気味の悪い人間を演じていて、

面白い味を出していた。

木村文乃と青木の取調室でのやりとりは
傑作だった。

青木が木村に「(あなたが)好きという気持ちは
本当でした」というと、

木村も「私も、(あなたが)好きでしたよ」と応じる。

普通は言語化されない気持ちが
取調室で言語化されて、

それを真顔でいうという面白い設定。

この場面が象徴的なのだが、
このドラマは普通ははっきりとは口に出さないことを

木村が口にだすので、周りの人間も
真情を吐露してしまうという設定になっている。

高杉真宙もまさにそうだった。

このドラマを見ていて、
他のドラマには感じたことのない

爽やかな感じというか、ウソのない明るさというか、
そういうものを私は感じて、

その感じが、私は好きだったのだ。

特殊詐欺という題材をテーマにしたドラマだから
爽やかであるはずはないのだが、

木村文乃が演じるキャラクターが
あまりにもうまく演じられていたので、

爽快感ばかりが記憶に残ったのである。

「サギデカ」4回目まできたが、強烈に面白い。

次が最終回って、それは困る。

7回か8回かに伸ばせないのか(笑)。

高杉真宙が演じている詐欺集団の末端の
優秀な若者(?)が、組織でのしあがっていって、

木村文乃のためのスパイになるのか、
それとも裏切ってダブルスパイになるのか、という

「潜入捜査もの」の変形みたいな話で、
単なる警察が悪者を捕まえる勧善懲悪ではないので、

いつ高杉が詐欺集団の上層部に消されるのか、
という危機感が充満していて、

瞬間、瞬間が面白い。


木村文乃の生い立ちというのが
またやばい。

ものごころもついてないような少女のときに、
両親のサギの片棒をかつがされて、

ウソ電話をかけされられていた、というのだ。

つまりアポ電サギの犯罪者の側にいたのだ。

ここらへんは、グリコ森永事件で、
子供のときに電話をかけさせられた少年という設定の

面白い小説があったが、それがヒントなのかも。

木村文乃がいいのは当然だが、
高杉真宙が非常にいいので驚いている。

彼のちょっと口を歪める不遜な表情などが
このドラマに奥行きを与えている。


このドラマに捜査2課の刑事で、anoneに出てた清水なんとかが
出ているのだが、

「刑事7人」の最終回の1回前の回に
顔がそっくりの若者が出てたのだが、

調べたら清水の兄だった。

それで、「刑事7人」のこの回は
帝銀事件とそっくりな事件が現在起きたという

奇想天外な設定で、

帝銀事件の模倣犯なのか、あるいは帝銀事件の
真犯人の犯行ではないかという筋書き。

闇の中から、旧日本軍の亡霊が突然現れたみたいな話で
けっこうスリリングだった。

この「刑事7人」というのは
ときどきこういうクリーンヒットを飛ばすことがあるので、

侮れない。


それで「凪のお暇」だが、
まあ落ち着くところに落ち着いたという感じ。

「坂本さん」のブレスレットが「役割を終えて」
切れて、パワーストーンが飛び散ったように、

「エレガンスハウス」も役割を終わって、
取り壊されて、住人たちが飛び散ったのだった。


「坂本さん」が「慎二の兄」とくっつくことまでは
さすがに予測できなかったが(笑)。


このドラマは黒木華と高橋一生が
実力をいやというほど見せつけたドラマだったが、

私としては、多摩川流域のロングショットと
唐田えりかが出てくるだけで、

相当に心を動かされてしまったのである(笑)。


まあ、これだけ面白いドラマは10年に1回くらいしか
出ない感じがする。
 

「サギデカ」

木村文乃が刑事をやっているドラマが
NHK で始まっている。

彼女が出ているもので面白くないというのは
ほとんどありえないわけで、

これも期待通りの出来だった。

いわゆる「オレオレ詐欺」を扱ったもので、
NHkでは以前、ドラマ仕立ての半ドキュメント的なもので、

この題材を詳しく扱った番組があって、
かなり取材されていた力作だったが、

このドラマも同様に、相当に詳しく
このテーマを扱っている。


木村文乃が演じる刑事が、
詐欺集団のトップをあげないとだめだと言っているのに、

警察の上の方が、あまり乗り気でなく、
たとえ末端でも、逮捕しているほうが

一般市民が喜ぶのではないか、などと言っているのだが、
このやり取りには、私は驚いてしまった。

これが取材に基づく事実に近いものだとしたら、
「オレオレ詐欺」がなくならないのは、

そういうこなのか、とわかる気がするのである。

アタリマエのことが通用しない組織なのだな
という感じ。

ドラマでは、木村が、高杉真宙が演じる、逮捕された末端の男を
わざと泳がせて、スパイに育てようとしていて、

この高杉が、本当にスパイになるのか、
あるいは詐欺集団のほうの、ダブルスパイになるのかという

日本のドラマとしては珍しく複雑な話になっている。

高杉真宙というのは、私は「サイン」に出ていたのを見て
初めて知ったのだが、

あっちのドラマでは単なる軽い男で
面白くもなんともなかったが、

「サギデカ」では、複雑な役柄を演じていて、
かなり面白い。

「サギデカ」は全5回で2回まで終わったところ。

「これは経費で落ちません」もそうだが、
NHKが狂ったようにいいドラマを作っているので、

私はNHkが潰れると困るのである(笑)。
 

「凪のお暇」第8回

今回は言いたいことは、
タイトルに尽きてしまうかもしれない。

凪の隣のゴンの部屋に住み着いてしまって、
朝から晩まで、ひたすらボーゼンとしているところなどは、

魂の抜け殻で、ゾンビそのもの。

会社でうまく振る舞って、仕事もバリバリこなして、
営業部のエースで、モテ男で、、、

というすべては、どこへ行ってしまったのか。

しかし風体、身なりはゾンビ化しているのだが、


精神的には「正気に戻った」というべきなのが
このドラマの面白いところ。


本当のことが見えないようにして
自分で自分に目隠しして、

必死に社会的な営みをやり続けて
「空気を読んでいる」のが、

今の日本の社会人たちではないのか。


そう考えると、社会人(会社員)たちのほうが
魂の抜け殻、本当のゾンビじゃないのか

と思えてくるわけだが、

まあそれはともかく。


凪が必死になって、とうもろこしを食べ、
母親に送金している姿も

まさに魂の抜け殻、
ゾンビみたいに見えたのだった。


子供というのは、親の催眠術にかかって
育っていくものなのだが、

それが大人になっても解けない人が
たくさんいる。

催眠術にかかっている人は、
かかっていることがわからないから、

親の支配が延々とつづいていく。


「本当の親」の支配と
象徴的な意味での、「社会という親」の支配。

精神の病に陥らないで、この世界を生きていくのは
それだけで大変なことなのだ。


それはともかく。

このドラマは本当に演出がうまい。

夢遊病のように母親に送金してしまう凪のシーンなど
ホラー映画のように怖いのだ。

それはともかく。

このドラマのプロデューサーの話が
スマホニュースにのっていたが、

原作には川辺という設定はなかったが、
風を感じさせるために、

ロケ地として、ほんとどの川辺を
調査した、みたいなことが書かれていた。

それで見つけた立川周辺の
多摩川流域というのは

演出陣のアイデアだったわけだ。

たしかに川辺を渡る風が感じられなかったら、
これほど面白いドラマになってなかったかも。

というか、私は、これほどこのドラマを
好きではなかったかもしれない。

私は去年、野川を発見して、
毎日のようにその川辺を歩き回っていたことがあって、

多摩川も、このドラマとは違う中流域だが、
好きになっていたので、

魂の再生とか浄化とかにとって、
水辺が重要であるということがよく分かるのだ。

まあそれはともかく。

あと数回になったが、
まだまだこのドラマは楽しませてくれる。

 

「凪のお暇」第7回

最近の「凪のお暇」はあまりにも情報量が多くて、

一度見ただけでは、何が語られていたのか
全部を思い出すことができないほどである。


ゴンが「胸が痛くなった」といって、
それは「初恋に目覚めたのね」などと言われたり。

高橋一生が過呼吸になって倒れて
凪に、泣きながら「大好きだった」と告白したりしているが、

つまりは、状況がすべて、
前半に起きたことの裏返しになっているのだ。


このドラマは、真ん中で折って
重ね合わせて見ると、

完全な対称形になっている事がわかる。


新しい情報としては、
コインランドリーの経営とか

慎二の兄の慎一というラッパー(?)が
登場したりしているが、


それにしても、まさか「坂本さん」と共同で
コインランドリーをやるとは

誰が予想しただろうか(笑)。


「東大卒」のくせに、
明らかにブラック詐欺企業に就職したりして、

何やってるんだろう、この人は、
と思われていた「坂本さん」も

コインランドリーで、初めて「東大卒」の肩書が
役に立ったというのもブラックジョークだし、

詐欺企業の広報係みたいなことをやってる
明らかに厄介者と思われていた「ラッパーの慎一」が

「お前が守ろうとしてる家は、土台が腐ってるじゃないか」と
一瞬で慎二に逆転してしまう。

このドラマでは、次から次に
「一本勝ち」が決まるのだ。

こんな胸のすくドラマ、
今まで、見たことがあるだろうか。

いやない(笑)。

細かく見ていくと、
いくらでも細かく見られるが

「人間の生き方」という大きなテーマでも
他を寄せ付けない、圧倒的な面白さ。


情報量が多すぎて、まだ頭が整理できないので、
箇条書き的にしか書けないので、

またしばらくしたら、書くかもしれない。
 

「凪のお暇」第5回

前回のままだと、人生リセットも何も関係ない
単なる泥沼恋ドラマになってしまうので、

困ったものだと思っていたのだが、
このドラマはそんなヤワではなかった。

また、一段レベルがあがって、
ものすごくおもしろくなってきた。

何が面白いって、まずは吉田羊の設定。

キャリアウーマンといっても、
どこかのオフィスで事務をしているとしたら、

インパクトがないのだが、このドラマは
そんなつきなみなことはしない。

クレーンの運転をしているガッテン系で、
男たちに指示を出している女だったのだ。

この設定をこれまで全く隠していた
というのが実に優れている。

(新川優愛が一般人と結婚したと発表されたときは
「どうせまたどこかのIT社長だろう」と思っていたら、

相手はロケバス運転手だった、という意外性に
似ていなくもない。。いや、似ていない(笑))

吉田が3人組の世間体だけで生きている
「おばさんシンポジウム」で

ネチネチと嫌味をいわれているときは、
シングルマザーがいじめられる悲惨な話に見えたのが、

クレーンの運転手で、
一瞬で、完全に逆転したのも、

フォクションながら、
最近ドラマでも見かけないような、痛快な設定だった。


このドラマは、意外性だらけである。

二階に住んでる三田佳子演じるおばあさんも、
普通のドラマだと単に生活に困っている人物

としてでてくるだろうが、

このドラマでは一人の生活を楽しんでいる
余裕の人間として描かれている。


さらには。

「どこへ行っても「八方美人」と言われる人間
どう思いますか?」

と唐田えりかに聞かれて。「「八方ブス」といわれるよりも
いいんじゃね」、という高橋一生のいい加減な言葉も彼らしいが、

それを聞いて、唐田が高橋の小指に
自分の小指をからませてくるというのも、

意外な展開。

こういうところの演出が
このドラマは実にうまい。

スナックバブルで黒木華が働くというのも、
フィクションのいい加減な設定だが、

そこに高橋一生と唐田が二人でやってくる、
というのも、

いい加減の極致で、言葉を失う(笑)

こうやれば、面白いドラマができるということを
全部やっていて、

他のドラマが、なぜそんなつまらないことばかりやってるの
といいたくなるような面白さなのだが、

とはいっても、これは
役者がうまくないと、話にならないドラマである。

黒木のうまさはいうまでもなくて、
それがあってこそのドラマであるが、

とはいっても、高橋一生はもう見ているだけで、
鳥肌がたつくらいである。