新型コロナにより三密が叫ばれ、対面での交流ができなくなった2020年から2021年、NHKラジオ深夜便「五木寛之のラジオ千夜一話」の対話6本
・コロナ禍の時代に思うこと[1]〜[4]
・孤立を恐れず孤独を楽しむ[前編][後編]
をもとに加筆・修正し、編集した本。
これまでも五木寛之の本は何冊か読んできて、その人生観や思想を理解し、定年後の私の生き方に影響を与えてくれていると思う。
『孤独を越える生き方』を読んで、改めて五木寛之の人生観や思想を思い起こした。
私自身はまだ「孤独」ということを強く味わったことがないので、深く共感することはなかったが、「和して同ぜず」的な生き方は、幼少の頃から無意識にやってきたなと思う。
「つらい体験こそが人を強くするかもしれない」は、社会人になってから何度も苦しい立場に立たされることがあり、それをかろうじて乗り切ってきて現在があるので、そのとおりだと思う。
また、五木寛之が親鸞や蓮如に親しんで唱える「他力」も、「自力」だけではとても現在の自分があるとは思えない。
苦境を救ってくれた仕事の先輩・仲間たち、肉親や大勢の関わりのある人たちの支えに感謝しかない。