薬剤師発!健康へのブログ -2ページ目

足のニオイにはこのアロマオイルを

保険薬剤師の米澤よしゆきです。

足の蒸れやにおいが気になる季節になってきました。

普段から清潔にすることにこしたことありませんが、

それでも気になる場合は、

レモングラスのアロマケアをお勧めします。





レモングラスはインドのアーユルヴェーダで大昔から伝統的に

使われてきた芳香性多年生イネ科の植物です。

フレッシュで甘い香りが強く、レモンと草の香りでおなじみですよね。


レモングラスは、ストレスや精神疲労の緩和に役立ち、

さらには血行促進効果があります。

また、にきびや毛穴のつまり、白癬、カンジダなどにも利用されることから、

足のにおいのもとになる菌の除菌にも効果があります。


そこで、レモングラスによる足浴をご提案します。

レモングラスを精油でお使いの場合はベースオイル(ホホバオイル)5mlと

レモングラス精油1~2滴をやや熱めのお湯に垂らして10分間。

足浴の時間がない方は、100均でスプレーを購入後、無香料ボディローションに

レモングラス精油を2~3滴混ぜてスプレーしましょう。

週に2~3回でずいぶんと効果が見れるのではと思います。


(レモングラスは、妊娠中、子ども、緑内障の人への使用は注意が必要と
されています。)

ペタしてね

禁煙するための通院って実際どうなの?

保険薬剤師の米澤よしゆきです。

ここ数年、禁煙するためにお医者さんへ・・とか禁煙外来という言葉を

よく耳にします。

TVのコマーシャルでも流れてますよね。


たばこによる健康被害は決して小さくありません。

ニコチンはしっかりと寿命を縮めてくれます。

そんなたばこからサヨナラしようという方を、無理なく禁煙へ導くのが

「禁煙外来」です。


なんと禁煙外来での成功率は約80%ですから、

やってみて損はないはず!





では、今どきの「禁煙外来」って何をするの?どうやって禁煙できるの?

また、いくらくらい費用が掛かるの?

ということをまとめておきますので、

禁煙してやろう!

という意気込みの方はぜひご参考にしてください。


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・禁煙外来で診断や指導されること。


まず、ご自身がどのくらいニコチンに依存してるのかをチェックします。

時には肺の状態を見たりもします。

結果、「じゃあ禁煙しよう!」となったときに、どのように禁煙をしていくか、

方法や注意点を教えてくれます。

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・禁煙を助ける薬「チャンピックス」とスケジュール

今までの禁煙補助剤とくらべて飛躍的に禁煙成功率が高くなったくすりが

「チャンピックス」です。





最初の3日は1日1回、4~7日目は1日2回、ここまでは1錠が0.5mgのくすり。


ちなみに、禁煙外来に行ったからと言って、いきなりその日から

「たばこを吸ってはいけません!!!!!」

とは言いません。

なんと、7日目までは、たばこ吸っても良いのです!

そして8日目から12週目までは1錠1mgのものを1日2回飲みます。

徐々に1日分の濃度を上げていくんですね。

このあたりになると、たいてい、たばこを吸いたくなくなります。

また、たばこがなくてもイライラしなくなります。

ではどのくらい病院に足を運ぶかといいますと、

初回から治療完了まで5回ほどの通院が必要です。


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・気になる費用は?

12週で禁煙が完了したとして、

トータルの金額は15000~23000円くらいです。

毎日1箱たばこを吸う人よりは安い費用で収まります。

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どうでしょう?禁煙外来。

ちなみに禁煙に失敗する人の多くはこういった方のようですよ。

「チャンピックス飲んでも、オレのたばこ好きは治らないよねーー」

と、たばこ好きをアピールしたい方。実は禁煙したくない人。

無理に禁煙しなさいとは言いませんが、、、、

やめたほうがいいのは間違いないでしょうね・・・。

ロキソニンの誤解

保険薬剤師の米澤よしゆきです。

僕の周りには、頭痛や生理痛、歯痛などの痛みに対してものすごく

ガマンする方が多いです。

もちろん、何でもかんでも薬を飲め~、、という訳ではないんですが、

痛みというのは「プロスタグランジン」という痛みを引き起こす物質が

出てきてる為に起こるので、

あまり我慢せずに鎮痛剤を飲む方が体に優しいと思うんです。


で、今回のタイトルの「ロキソニン」ですが、

ちまたでは「ロキソニン=強いくすり=キツいくすり」というイメージで、

胃が悪くなる・・眠くなる・・だるくなる・・

と思っていらっしゃる方が多いようです。

しかし、ロキソニンは実に高性能にできていまして、市販の他の薬の方が

よっぽど副作用が多かったりします。

ロキソノンは特殊なくすりで、

飲んでから胃を通って、腸から吸収されるまで、

くすりとして成立していない構造をしています。

これを『プロドラッグ』といいまして、

こうすることで胃腸への負担を少なくしています。





そもそも、痛み止めを飲んで胃が痛くなるのは、その薬が胃を通過するときに、

「痛み止めの薬」として通過するので胃に障害を起こしやすくなるんですが、

ロキソノンのように胃を通過するときに「痛み止めの薬」でなければ

胃腸障害は起こりにくいということです。

そういうわけでロキソニンは他の痛み止めよりも胃に負担がかかりにくい

とされています。

ただし、そんなロキソニンもまったく副作用がないわけではありません。

代謝されて晴れて「痛み止めの薬」と化したロキソニンは全身を回りますが、

その時にまた胃の方へやってきますので、そこで胃腸障害のリスクは

伴います。

しかしながら、他剤に比べると、胃腸には優しいと言えます。


また、ロキソニンは単一の成分からなる薬なので、眠くなることは

ありません。

僕は誓って第一三共の回し者ではありませんが、

家族や友人におすすめの痛み止めはと言われると

まよわず「ロキソニン」と答えます。


皆様も痛みは我慢せず、

早めのロキソニンをお勧めします。

PS..市販のロキソニンSも同じです。

市販薬と副作用

先日、「市販薬で年間多くの副作用あり」というニュースが

流れました。

この副作用の原因としてかなりの部分を占めるのが、

「おもな有効成分以外の成分」

というのをご存知でしょうか?


例えば、かゆみを抑える市販薬の目薬には局所麻酔成分が

入っています。

水虫の市販薬にも。

これらは使用直後の「気持ちいい使用感・爽快感」を与え、

麻酔効果でかゆみを止めるもので、使用者に

「あ~この薬、効いてるな~」と

思わせるために入っています。

市販薬はリピートしてもらわないといけないものなので、

こういった成分を入れたいメーカーの気持ちは分かりますが、

これらの成分が多くの「過敏症」を招き、症状を悪化させたり、

効き目を悪くさせたりします。

実際、「市販の目薬を使うのは控えてくださいね」という

眼科医も多いです。



ドラッグストアで気軽に買える市販薬はたしかに便利です。

また、医療費削減の為に、政府も市販薬の仕様を進めています。

しかしながら、症状の完治を目指すなら、

やはり専門医への受診もしくは薬剤師への相談を

お勧めいたします。

お薬があまったら・・

保険薬剤師の米澤よしゆきです。みなさまが薬局や病院で薬をもらい、その薬が余ったり、飲み残しになったりしたものを「残薬」といいます。その残薬について、4/9の産経新聞の記事をご紹介します。

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「残薬」調べて医療費29億円節減 薬剤師会、投薬日数や量見直し

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150409-00000076-san-pol

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この記事は「この医療費が切迫してるご時世に、もったいないですよ。何か手を打たないといけませんね」というものです。

厚労省は、ここ20年ほどで、この残薬を防ぐために様々な施策をやってきました。

かかりつけ薬局をもつように呼びかけ、薬局を病医院から切り離すことで、処方の透明性が保たれて余計な薬が出ないようにチェックします。また複数の病院から同じような薬が出た場合も、かかりつけ薬局がチェックして重複を防ぐことができます。

お薬手用や要介護老人への在宅訪問も一定の効果を生みます。

途中で処方が変わった時に、余った薬を引き取る動きもあります。

それで、実際、ここ20年でずいぶんと残薬は減っていますし、成果は出てます。

しかし、最後は患者本人様の意識の問題なんですよね。

ご家庭の中まで立ち入ることはできませんから。

皆様も、もしたくさんお薬が余ったらお手数で恐縮ですが、薬局までお持ちくださいませ。