(101)日本人の独創的科学研究を認めない日本の学会・医学界
荻野久作医師はオギノ式避妊法で知られていますが、かれの発見を勝手に避妊法 にしたのはコンドームを使用しない避妊法を探していたローマ法王庁です。かれが発見したのは産科医学最大のテーマだった。「排卵はいつ起きるのか?」という謎の答えでした。テレビでの再現では自転車をこいで往診し患者さんからデーターを集めていました。夫婦の性生活の内容など秘密のデーターを集めるのだから人格的にも立派で信頼されてなければなりません。医学上もっとも重要なテーマの一つを日本人が解決したのだから世界に誇るべきですが、娘さんの話では若い頃は荻野の名が出るたびに恥ずかしい思いをしたそうです。新潟の開業医だった先生の業績を日本の医学界が内外に正当に 評価しなかったからです。これが今精神医学においても行われているのです。
(100)野口英世の成功とドイツ精神医学(うつ病・統合失調症二元論)の失敗
(84)でも述べましたが野口英世の偉大な発見である進行性麻痺(脳梅毒)の原因発見は初めて精神障害の完璧なモデルを提供しました。しかし、この例外的なモデルを追求したドイツ精神医学はうつ病と統合失調症の存在の証明を百年かけても失敗したのです。現在もMRIなどの幼稚な画像診断や遺伝子研究が失敗への反省なしに性懲りもなく行われています。問題は今でもマンガになってまで伝記が出ている野口の真の業績が進行性麻痺の原因発見だと読んでもわからないということです。おかげでうつ病・統合失調症の証明失敗もわからないということです。これは学歴のなかった野口を日本の医学界が正当に評価しなかったからです。
(99)同じ失敗を重ねても記憶していない多重人格症(PTSDの一形態)
統合失調症と診断されている長期入院患者の中に多数認める多重人格症は頻繁に夜間興奮しトラブルを起こしたりします。朝になると職員がいきりたち何らかの処置(警告、薬の増量、行動の制限)を医師に求めます。診察に呼びこちらから何も言わずに「何があったんだい?」と質問すると、実際には当人は何も覚えていないのです。その様子には責任を回避しようとする意図は全く感じられません。
(98)長期入院患者の中の多重人格症(解離性同一性障害:PTSDの一形態)の見分けかた
DES(解離体験尺度)を考案したアメリカのパトナムは刑務所や精神病院長期入院患者の中に統合失調症と診断された多数の解離性同一性障害患者がいることを指摘しました。わたしの簡便な見分けかたとして異常気候の利用があります。近年の温暖化 の影響か「観測史上初めて」の強風や集中豪雨、大雪などが頻繁に認められます。その後に診察して回り何気ない話題として「大変だったねえ~」とひっかけます。高度の解離性健忘を認めるPTSD患者(多重人格症)は翌日でも答えることができないのです。「あの天気に気がつかないなんてことがあっていいんだろうか!」と記憶障害に病識を集中させることで、あなたは解離性障害だという暗示をかけていきます。
(97)「ラストサムライ」主人公にみるPTSD像
主人公がPTSDに犯されているというパターンの映画がおびただしく制作されたためか、アメリカ映画に一種のパターンとして定着したのでしょうか?トムクルーズの演じる軍人役も騎兵隊員としてインディアンの女子供の虐殺に関与したがために病み、悪夢にうなされ(外傷記憶の侵入)酒が手放せません(過敏性への自己処方)。まともに平和な仕事にもつけず(麻痺)、機会があれば再び傭兵となって戦場にもどる(外傷の再演)のです。