昨日は急遽お休みを取りました。

と言いますのも。

 

前にも触れたことが有りますが、どうにも経済的なセンスが無い僕の甥。

生活に窮していた事情はあるにせよ返す当てもないのにカードローンを組んでおり。

こうなる前に相談してほしかったんですが時すでに遅し。

仕方が無いのでとにかく返してしまえと休みを取って諸手続きを付きっきりで完遂させて僕が立て替えたのが93万円。

 

奇しくもゴクミと題した前回のブログに近いタイトルになってしまいました。

まあそれこそ「ゴクミ」の593万円だったらいくら僕でも直ぐに用意できる金額ではないですけどね。

 

建て替えた分は無利子で返していいってことにしてるんですから我ながらよい叔父さんですね。

これ以外にも家やら車やらで金を貸してるんですから完全に慈善事業です。

さすがに593万まではいきませんが、現時点での貸し付け残高は400万円くらいあるんじゃないかと。

FIREを達成するにはここが足かせかもしれません・・・。

 

年利18%で金を借りるなんて僕からしたら愚の骨頂なわけですが。

恐らくそういうことが全く理解できていないんでしょうね。

100万円借りたら118万円返さないといけないけど、何年かかってもOKってな程度の認識だと思われます。

甚だ残念ではありますが、少なくとも今後二度とこういった借金を負って欲しくないわけで。

素人の僕ではありますが、全くもって無知な甥夫婦に金融セミナーでも開こうと思っています。

 

満男も決して出来の良い甥では無いですが、少なくとも寅さんが金銭面でサポートできる可能性は皆無ですね。

寧ろ甥に金貸してくれって言う伯父さんですからw。

ってなわけで寅さんのお話です。

 

・46作目「寅次郎の縁談」

就職活動に苦戦する満男の物語で幕を開けます。

30社以上も落ちて、しかもそこそこ自信が有り気だったところまで落ちてしまい自暴自棄になる彼。

大学院進学直後に企業から奨学金をいただき、そのままそこに就職してしまった僕は就職活動をしていませんのでこの苦労はちょっと分からないと言うか。

新卒で入ったその会社は結局辞めてしまったわけですし、今となってはもっと真剣に行きたい会社というのを考えて活動してみるのもアリだったかな?と贅沢なことを考えてみることもあるわけで。

いずれにせよ、行先も告げずに家を飛び出してしまう満男はやりすぎですけどね。

まあお約束ではありますが滞在先の島で偶然寅さんに出会うことになります。

で、この島で松坂慶子さん演じるマドンナと出会い恋が始まります。

二度目ですが別役ですね。

満男に話の主題が写ることが多くなってきたわけですが、本作では寅さんがメイン。

珍しくというか、寅さんさえその気なら何とかなったでしょうね。

満男の方は煮え切らないというか。

まあ話にこそ出てきませんが泉が忘れられないということなんでしょうかね。

マドンナ扱いはされていませんが、島の看護師の娘と一緒になるのも彼には悪くないと思いますがね。

東京に戻ったって仕事にありつけるか分からないんですから。

後から知りましたが御前様を演じる笠智衆さんは亡くなっていたそうで。

娘役で初回のマドンナである光本幸子さんが里帰りの体で出てくるんですが、共演シーンが無かったのはそういうことだったんですね。

本作からくるまやの従業員に三平の知り合いである佳代が加わります。

そんなに余裕がある経営状態には見えないんですが・・・。

それから、西田敏行さん演じる釣りバカの浜ちゃんが出演する遊び心もありました。

 

・47作目「拝啓寅次郎様」

どうやら無事就職できた満男ですが、仕事はつまらなさそう。

直接専務に声を掛けられるくらいですから大きな会社ではないんでしょうが、わずか半年でその専務から辞めてしまわないか心配されてしまうレベルですw。

この専務が携帯電話を持っていましたね。

まだごっついやつでしたから時代を感じます。

相談があると満男が呼ばれていった先輩の実家は長浜。

山田雅人さんってのは大学の先輩にしてはちょっと年が離れすぎじゃないかと思いましたが、彼が結婚させたいという妹役はダブルマドンナの一人である牧瀬里穂さんで、まあ満男とはバランス取れています。

もう一人のマドンナで寅さんのお相手役の方はかたせ梨乃さん。

夫婦関係はそれほど良好ではないものの鎌倉の豪邸で娘とともに暮らしている設定。

ちょっと寅さんに付け入る隙は無さそうで、満男の運転で家の前まで行きましたが、声を掛けないという寅さんの決断は正しいと思います。

ちなみにこのマドンナの夫は平泉成さんでしたw。

本来ならひょっこり泉が現れそうなお正月ですが、ここは縁が無かったと思われた牧瀬里穂さん演じる菜穂の方。

普通なら結ばれそうなものですけど、遠距離ですから上手くいかないのかもしれませんね。

最後に満男の言葉。

「おじさんに似ているって言われることが増えて、周りは悪口のつもりなんだけど、俺はそうは思わない」ってな主旨のことを言っています。

さくらは別格としても、同じ男であるということを考えると年を重ねれば寅さんの最大の理解者になり得る存在ですね。

気になったのは寅さんのマフラー。

この前の作品から絞め始めたはずで「あれ?」と思いつつもそれほど気にしていなかったんですが、どうやら体調がかなりお悪かったらしく。

そんなに寒そうな場面でもないので不思議に思いましたが、首筋の注射痕を隠す目的があったようです。

話のメインも出演時間も満男に重きをなすのは避けられなかったんでしょうね。

冒頭では売れない歌手役だった小林幸子さんが劇中テレビでも歌ってますが、最後の再会時には紅白を狙えるほどの大出世。

OPは上越市の謙信公祭の場面で最後は銅像のアップでかっこ良かったです。

 

・48作目「寅次郎紅の花」

そんな体調不良の渥美清さんですから、本作が遺作となります。

山田洋二監督もそれを見越して特殊な環境と言える後藤久美子を除けば最多マドンナの浅丘ルリ子さん演じるリリーを出演させたそうで。

残念ながら当時演じていたのは吉岡秀隆さんではありませんでしたが、リリーと一緒に銭湯に行ったのを懐かしむなんて話も出てきましたね。

寅さんは「ポコチンを洗ってもらった」なんて言ってたしw。

ちゃんと引き止めなかったくせに結婚式をぶち壊しに来るという満男は寅さん以上にどうしようもないと言うか。

それであっさり結婚を止めてしまう泉ですから内心嬉しかったんでしょうが、尻拭いをさせられる母親は大変なわけで。

夏木マリさんは凄い髪形で、これぞ夏木マリという感じだったかも。

舞台は加計呂麻島だったわけですが、僕の旅行当時は寅さんに対して全く興味が無く、フーンとしか思いませんでしたね。

リリーの家の位置を調べてみましたが、生間港から瀬相港まで走っただけの僕の道中にはありませんでした。

僕が乗ったのはフェリーでしたが、海上タクシーと思われる船の船長は田中邦衛さん。

ほんの数秒でしたが、『北の国から』の黒板五郎・純の共演ということになります。

その加計呂麻島で満男は水着の女の子と素潜りしてるんですが、あれは誰だったの??

泉が島に来てからなら分かりますし、どうせなら後藤久美子の水着の方が見たかったと思いますがNGだったのかな。

いつものようにひと悶着ありますが、結局リリーと共に加計呂麻に戻った寅さん。

「男が女を送るってことは玄関先まで送り届けることだ」、って勉強になります・・・。

その後また島を出て行ってしまったようですが、ラストは震災後の神戸。

宮川大助さん・花子さん夫妻に蘆屋雁之助さん、それから後から調べて分かったのですが、パンチ佐藤さんが登場。

パンチさんはオリックスの帽子をかぶってましたから、「がんばろうKOBE」ってことですね。

「ご苦労様でした」というのが寅さんのみならず渥美清さんの最後の台詞ということになりました。

満男と泉は結ばれたんですかね?

よく分からん二人ですw。

この前の作品からくらいだと思うのですが、OPの曲のテンポが遅くなったような。

どうやら渥美さんは歌うのも厳しいほどの体調だったようです。

お疲れ様でした・・・。

 

・49作目「寅次郎ハイビスカスの花特別編」

そんな渥美さんを亡くした後の主題歌は八代亜紀さんが受け継ぎました。

まったく趣が変わりましたが、まあこれはこれでアリでしょうね。

満男の回想という形での作品は過去作品の再編集というか大半は副題にもなっている25作目の内容ですね。

個人的には公開する必要はなかったんじゃないかってな感想です。

寅さんが若いな、と言うか終盤の体調不良時を見たばかりなだけにその思いは強く持ちました。

25作目では体調を崩したリリーの看病をしていた寅さん。

一方で前作の48作目では寅さんと言うか死期の迫った渥美清さんを浅丘ルリ子さんが看病しているような感じだったのでしょうか。

同じ南国でしたし、その対比というのを感じましたけどね。

 

これでひとまず完了と言ったところでしょうか。

御存知の方も多いと思いますが寅さんは次の50作目で完結。

ただ、どういうわけだかこの50作目はプラス松竹で観られる作品リストの中に入っていません。

何ででしょ?

無料で観られる方法はないものでしょうか。

とりあえず原作本を図書館で借りてきているので先に読んでみましょうかね。

 

プラス松竹の99円キャンペーンはあと5日ほど。

名作と呼ばれる作品を期限まで観て解約しようと思います。