最近、10年以上意図的に手放していた「趣味」をまた始めたんです。
 
 
 
それは手芸。
「ハンドメイド」じゃなくて「手芸」。私の中でこれは大きな違い。
 
 
 
 
私、10年以上前に、意図的に手放したものがありました。
 
 
掃除
カメラ
ハンドメイド
文房具
 
でした。
 
 
掃除は苦手すぎて、早々に家事代行サービスにお世話になって、本当によかった!!
もう何年も、引っ越した今でもお願いし続けています。
 
 
好きだけど手放したのは「カメラ」と「ハンドメイド」「文房具」
 
 
ブログにもかなり前にチラッと書いたこともありましたが
 
もう、いかんせん、このブログを始める前にはキッパリ手放していたので、
昔の「写真ブログ」も「ハンドメイドブログ」も、もう消してしまって残っていません。
 
 
 
 
 
藤本さきこを生きる
 
 
と決める前のものは、どんなに好きなことでも、全てが
 
私の価値、それ次第
私の価値、評価次第
 
になってしまっていたんですね。
 
 
 
純粋な「好き」という感覚はあるのに、自分を生きておらず、当の本人が居ないから、「好き」を自分の価値を測る道具にしてしまう。
大好きなハンドメイドも写真も、やればやるほどそこに存在価値を求めて苦しくなってしまっていたんですね。
恋愛も仕事も本当に全部同じですよね。
 
 
 
 
小さい頃から家でおばあちゃんがパッチワークキルトを作っていて、家族みんながそれが好きでした。
 
それは、おばあちゃんが作る作品が好きというよりも、楽しそうに幸せそうにチクチクしているおばあちゃんが家にいる事が好きだったんだと思います。
 
私も手芸が大好きだったので、家庭科の時間も得意でした。
 
中学校の頃、パッチワーク巾着を作る授業があって、残りは冬休みの宿題にりました。
夢中で仕上げて3学期に学校へ持って行ったら、家庭科の先生が作品を見るなり、怒ったんです。
 
 
「大人に手伝ってもらったものはすぐ分かる!縫い目見たらバレるんだからな!」
 
 
理不尽に怒られたモヤモヤと同時に、
めっちゃ褒められた!!という思いが込み上げてきて、帰ってすぐに親に言いました。
 
 
さきこって上手なんだ♡
 
 
そこからますますお裁縫が好きになりました。笑
 
 
 
子供が生まれてからは、子供に作ってあげることも加わって、私のライフワークになりました。
子供服を作ったり、おままごとのおもちゃを作ったり、すっごく楽しかった。
 
 
 
でもそのうち・・・
これだけ時間もお金も使ってるんだから、何かに繋げなきゃ、とか
何かお金に変えなきゃ、という気持ちがすごく出てきて。
 
私はパッチワークキルトという手芸が大好きで、おばあちゃんに教えてもらってそこからスタートしたのに、
 
「売れるから」という理由で他のハンドメイドをするようになりました。
 
 
 
本当は、あのチマチマと時間をかけて布を縫いつなげて、
時間をかけてキルティングしていくパッチワークキルトが大好きなんです。
 
でも、あんなの時間もめっちゃかかるし、一番労力注ぐし
もっと簡単に作れて、可愛くて、いっぱい売れるものを作ろう、としたんですね。
 
 
 
これ作ってなんになるの?
何にもならないじゃん!
 
 
 
 
作ったパッチワークキルトも、全部売ってしまいました。
 
今思っても、残念に思う作品が2点あります。
 
ベッドカバー サイズの「ダブルウエディングリング」というパターンで縫ったものと
同じくベッドカバー サイズの「ヘキサゴン」という六角繋ぎのパターンのキルトです。
 
どちらもヤフオクで4万円くらいの値はついたものの、全く満たされることもなく。
 
 
 
そのうち、布ナプキンに出会い、布ナプキンに夢中になっていった時、貧しい思考に気づきました。
 
 
 
売れるから。
簡単だから。
いっぱい作れるから。
お金になるし、
パッチワークキルトみたいなマイナーなものより
イマドキの布小物を作ってる方がファンも増えるから。
 
 
 
私は、そんな
 
何か得になるから
私の価値が貰えるから
 
そのために、手芸が「好き」なわけではなかった。
 
 
 
もっと、純粋なものだった。
もっと、キラキラしていて、喜びでいっぱいのものだった。
こんな苦しい気持ちになるものじゃなかった。
 
 
それが、完全に見えなくなってしまった自分に絶望したものの、
目に付くとどうしても濁った思考が流れ込んでくるのが嫌で
(これを何かに繋げなきゃ!何かにしなきゃ!という苦しい思考)
 
 
今、大好きな布ナプキンだけに集中して、
一度、ぜーんぶ、手放したんです。
 
他の全ての布と道具を手放しました。
 
 
 
 
だんだん社員も増えて、縫製工場もできて、よりクオリティの高い製品が作れるようになり、
私がミシンを踏む必要もなくなり、ミシンさえ手放しました。
 
 
今では、生地のセレクトとデザインなどを私が決めて、縫製はクオリティの高いプティラドゥのアトリエにお任せです。
私の自宅の部屋にはもう、何年も前からミシンも消え、それが当たり前になっていました。
 
 
 
 
 
 
でも、晴れた空の下ドライブに出掛けた時。
大自然の中にある素敵なおうちを見た時。
窓の外に雪が降る日。
子供とベッドの上でゴロゴロしてる時。
 
 
パッチワークキルトがここにあったら、絶景だろうなぁ〜♡
 
 
と妄想する事がよくあったんです。
 
でも、「おばあちゃんになって時間ができたらやろう」とか
「生まれ変わったら次の人生でやろう」とか思っていたので
その時限りで忘れていたのですが
 
 
 
先日、社長と温泉に出かけ、車が木々の中を通った時、なんかその時は強くそう思いました。
 
 
 
社長に、
 
「ねえ、ばあさんになったら縫い物していいかな」
 
と聞いたら
 
「ばあさんになったらいいんじゃない」
 
と言われたその時。
 
 
 
 
今やりたいんじゃーーーーーー!!!!
 
 
と噴出したのです!笑
 
 
 
何にもならないことを、したい!!
 
 
 
この一人鎮まり大好きな布と戯れる蜜蜜時間こそが、これまでの私を作る養分になっていたことがハッキリ分かったのです。
ノートブックと同じだ。一見何にもならない「大好きな時間」が一番大切な建設資源になるのだ。
 
 
 
 
というわけで、ほんの少しの必要な道具だけを入れていた
お裁縫箱を引っ張り出し開けてみたら
 
最後まで捨てられなかったまち針がマグネットにくっついていました。
(ピンクッションすらなく、新たに買いました。)
 
 
 
これは、長女が赤ちゃんの頃なので15年位前になりますが
樹脂粘土でまち針を作っている作家さんがいて
チマチマとゲットしたもの。
 
 
ティータイムや
 
 
 
七匹の子やぎや、赤ずきんちゃん、三匹の子豚など
いろんなテーマのまち針をセットにして販売されてて、更新日にはいつもポチポチ頑張ったのです!
 
 
 
 
 
 
 
これだけは、どうしても捨てられなくてずっとお裁縫箱の中に眠っていました。
過去に私が作ったキルトも、どこかの誰かのお気に入りになってたら嬉しいけど。
 
 
 
道具が全然ないので、また新しく裁ち鋏や糸切りも買いました♡
 
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ピンクッションも♡
 
 
そして工場に余ってたミシンも、社長が持ってきてくれた♡
そしたらやっぱりロックミシンも欲しくなった!笑
(ロックミシンも手放してしまったのです。)
 
 
 
 
全部手放してしまった、コレクションしていたアンティークやヴィンテージの生地も、もう一度集め直しています。
これも最後まで手放せず、とーっても悩んでいたのだけど
 
「また欲しくなったら、ちゃんとお金払って買える自分であろう!」
 
と決めて、このブログで譲った事もあります。
 
その通り、その時以上に、お金も純粋なエネルギーも注げる自分で今在れる事がとってもとっても嬉しい♡
「自分のためだけに作る」事が、心からできる事が嬉しい♡
 
 
好きなものを、ただ好きでいられる事。
それがどんなに幸せな事か♡
 
 
 
 
 
 
 
 
3年前に伯爵邸で「優先順位」について話した事があったのですが、本当に大事なものに集中するために他を手放しても、やっぱりちゃんと後からグレードアップしてついてくるのです。
 
これ本当に不思議なんだけど。
 
 
 
 
カメラもすっかり辞めたのに、いつの間にかまた使うようになっているし、
 
 
しかも当時は手が届かなかったカメラ♡
 
歴代のかわい子ちゃん♡
 
 
 
 
 
 
大切なことは、自分で在ることに集中すること。
その上でならば、好きなものはぜーんぶ同じ器にいつの間にか自然に入っているのだよな♡
 
ブログでも、このマイナーな趣味をちょこちょこ書いていくかもです。笑
 
 
 

 

 

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