書評に魔法はない -26ページ目

「公共心が旺盛ならオービルライトを暗殺していたはずだ。

「公共心が旺盛ならオービルライトを暗殺していたはずだ。未来の投資家の利益を守るために。」とバフェットが語った。
スノーボール (上) ウォーレン・バフェット伝/アリス シュローダー
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航空会社って株式投資手はパフォーマンス悪いからね。
赤字と破綻に取り付かれている。

バフェットがUSエアを買った理由が、
① 独占事業(政府の認可によって)高い航空チケットでも売れる。
② 圧倒的シェア

政府によって保護されているので競争力がなく、非常に非効率な経営である。
航空チケットは高く、サービスも悪い。

適者生存されたものが、消費者にとって一番好ましい。
実際に、アメリカではかなりの数の航空会社が潰れている。

ただ、30年間という長期でバークシャー・ハサウェイを株価上昇率で上回っている会社があるのはご存でしょう。
そんな会社ひとつしかない、
あまりにも有名すぎるので問題にもならんけど。

ピーターリンチは株式投資の法則で「ニッチな会社の偉大な戦略」とたたえている。
P234に記載されています。
ピーター・リンチの株式投資の法則―全米No.1ファンド・マネジャーの投資哲学/ピーター リンチ
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投資に魔法はない



セクターによる分類は古いと思うよ。
どのような業界でも優れた企業は出てくると思う。

【書評】革命家100の言葉/山口 智司

革命家100の言葉/山口 智司
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名言集みたいな本はあまりよまないのだが、日の目のあたらないわりとマイナーな革命家や政治家を取り上げているところが面白かったので買ってみた。

以下、私のベスト3

「私は、また敵にも感謝しなければならない。彼らが私を失望させようとしたことがかえってこの仕事をやり通す力を与えてくれたのである。」ジョモ・ケニヤッタ ケニア初代首相

「独立のためなら悪魔とも手を握る。」チャンドラ・ボース

「パンを得る過程においておのれの潔白さを失うようなら、むしろひと思いに餓死した方がいい。」ヘンリー・デビッド・ソロー

【書評】マグネシウム文明論 (PHP新書)/矢部 孝

マグネシウム文明論 (PHP新書)/矢部 孝
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マグネシウムといったら豆腐のにがりぐらいしか思いつかない。

マグネシウムを新たなエネルギーとして提唱する。
車の燃料としてマグネシウムを使う。

燃料電池自動車に使われる水素は微細で金属をもろくする性質があり貯蔵と運搬が難しい。
日本中の地下を水素貯蔵タンクにしないといけないだろう。
白金に代わる決定的な触媒もない。

電気自動車は、車体より電池がもろくなるのが早い。リチウムは高く、海水から取る場合1KGあたり2万円近くかかる、リチウム電池からリサイクルするなら1から作った方が安い。

マグネシウム空気電池車が注目される。

マグネシウムは、熱量はあるし、世界で6番目に豊富。
燃料として注目されなかったのは、コストがかかっていたからだ。
現在ピジョン法は、マグネシウムそのものより燃料のコークスつまりは石炭代がほとんどである。現在1Kg300円程度。それを太陽光励起レーザーといって太陽光から直接レーザーをつくる方法が確立されれば、安価に1KG20円から40円でマグネシウムが取れる。
マグネシウムは燃やしても酸化マグネシウムになるだけでこれをまた金属マグネシウムに戻して使える。
マグネシウム循環社会少しでも実現したら環境にとっていいだけでなく、安全で効率的である。
そもそもマグネシウム自体がどうやって作られているかもしらなかったので、基礎教養にもなった。