書評に魔法はない -20ページ目

巨乳レストランが日本進出。



投資に魔法はない 投資に魔法はない 投資に魔法はない


巨乳レストランが日本進出。
http://newsweekjapan.jp/column/machiyama/2010/02/post-134.php
フーターズwiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
%E3%82%BA

フーターズ公式HP
http://www.hooters.com/home.aspx

フーターズ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
%E3%82%BA

写真にいる男性は言わずもがな、世界丁番付け1位と2位のビル・ゲイツとウォーレン・バフェット。
VIPカード持っているらしい。

メイドカフェの次は巨乳レストランかもしれない。
当てたら後発がたくさん出るんだろうな。

【書評】医薬品クライシス―78兆円市場の激震 (新潮新書)/佐藤 健太郎

医薬品クライシス―78兆円市場の激震 (新潮新書)/佐藤 健太郎
¥735
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ブロックバスターと言われる売上1000億円を超えるドル箱大型医薬品も美人と同様である。どんなに長くても特許は25年で切れて独占販売期間がなくなる。

2010年問題とは大手製薬会社の売上を占める大型医薬品の特許が2010年を境にたくさん切れて、後発医薬品メーカーがジェネリック医薬品を多数参入することによってシェアが食われて売上を激減する事をいう。
大手製薬会社というのは個別商品による売上構成が集中している。
武田薬品は2007年から2011年の間に3つの主力製品の特許が切れる。この3剤の売上合計は1兆円を超えており、現在武田薬品は売上が1兆5千億だ。

しかし、著者が語る問題の本質は2010年前後に多くの医薬が特許切れになることではなく、それをカバーする後継品がないということ。
現在の大型医薬品のほとんどは90年代に作られたものでそれ以降、新薬は出来ていない。

現在は臨床段階が極めて複雑になり、稀な副作用を事前にあぶり出すため非常に多くの症例データーを要求される。

発酵創薬については後先が暗い。
地球全土には100兆トンを超える細菌がいるが、この無尽蔵とも言える微生物もわずか数十年で掘り尽くした。
手に入るあらゆる細菌を培養し、未知の細菌を求めて、熱帯雨林の奥地、絶海の孤島、古代の洞窟までが新薬借りの対象になっている。
このような事情でほとんどの会社が発酵部門を閉鎖した。

特許のジレンマについても
競合の激化している分野では一日も早く申請しなくてはならないが、あまり早くに申請しすぎると独占販売期間が短くなる。
成立の有無を問わず、化学の合成法、薬理活性などを公表しなくてはならず、指定した化合物を一歩でも超えれば「特許抜け」できる。こうした、原子を一つ二つくわえて効能敵には何も変わらないゾロ新薬が後を絶たないそうだ。

新薬が出来ないのは、大企業の保護主義、複雑な臨床段階、稀な副作用への過剰反応、開発者への低い報酬など問題は根が深そうだ

【書評】思考する豚 ライアルワトソン

思考する豚/ライアル・ワトソン
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ライアルワトソンの最後の著作。
訳者が役している時に亡くなったそうである。
この本、かなり面白かった。


「猫は人を見下し、犬は人を尊敬する。しかし豚は自分と同等として人を見つめる。」
ウィンストン・チャーチル

「豚のことがわからないものを大統領にしてはいけない。」
ハリー・S・トルーマン

野生の豚はめちゃくちゃかしこい。
過酷な状況でも生きて行けるようにその都度適応進化を繰り返してきた。

同書では「豚を我々人間と同じく脳が最大の武器」と定義している。

実際に豚はどの草食動物よりも脳が大きい。
草を食うだけの草食動物と違って雑食動物は簡単ではない。
食物を得るための技術がいろいろと必要だからだ。

多肉多汁組織の棘を持つ植物、いわゆるサボテンを棘が少なく有毒性の低レベルなものを選んで、みずみずしい内側の果肉だけを食べることもできる。

熱帯雨林に生息するものだと、ココナッツの割り方まで知っている。

イボイノシシは120センチもある毒ヘビの後頭部を砕き殺して食べる。
毒ヘビの殺し方も集団の大人のイボイノシシから学ぶ。

空間認識能力も高い。
餌を得るために160キロぐらいの行動範囲も持っている。


また、かしこいだけでなく身体能力が抜群で獰猛な種類もいる。

1912年ノースカロライナ州で狩猟隊が組織されレイザーバックを狩ろうとしたこともあったが、おびただしい数の猟犬が殺され、猟師がひとり殺されて終わった。
レイザーバックを評して「馬のように足が早く、ジャックウサギのように素早く、追い詰められるとトラのように獰猛。」と言われる所以。

豚の天敵といえば食物連鎖のトップに居るようなネコ科の肉食獣だ。

中央アフリカのザンビアやコンゴにいるアカカワイノシシは熱帯雨林が減り食物活動の範囲を広げている。ヒョウを追い払って獲物を横取りすることもある。

一番印象に残ったのが、セオドア・ルーズベルトが1914年にブラジルへ猟に行った際に目撃したクチジロペッカリーの話。
「悲惨なジャガーはがっしり噛み合う犬歯の持ち主12頭の分の威力を身を持って感じ、細切れにされ食べられてしまった。」
つまり、狩りを使用とした対象に逆に狩られてしまったのだ。
いやはや恐ろしい。
通常豚は子供を8匹以上産み乳房も8組程度はあるが、クチジロペッカリーは、子供を2頭しか産まない。
乳房も2組しかなくそれも通常片方は機能していない。
乳首争いに遅れた、子供の死ぬ確率は2倍だという。

生まれてから即競争を強いられる。
まさに少数精鋭。


人間の醜悪さや下等さを言い表す際に豚を引用される。
コレほどまでに賢い動物はいないだろう。
豚は偶蹄目である。
牛や羊や山羊、鹿と非常に近い。
しかし、序列をつければ間違いなく豚がナンバーワンである。

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