書評に魔法はない -19ページ目

The Elements of Investing

The Elements of Investing/Burton G. Malkiel
¥1,913
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バートンマルキールの新刊が昨年の12月に出ていました。
翻訳が待ち遠しい。

【書評】真っ当な株式投資 (NB Online book)/板倉 雄一郎

真っ当な株式投資 (NB Online book)/板倉 雄一郎
¥1,260
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田原総一郎に中内さんの次に失敗例として多く引用されている著者。
帯にも「社長失格」の著者だから書けるとある。

はっきり言って内容は当たり前のことしか書かれていない。
しかし、このような本こそ広く投資家に読まれないといけない。
株式投資の本と言うとチャートやタイミングなど卑近の実利を目的とした、インチキ本が多い中、同書はまともな内容である。
長い時間軸で資産を増やすためにはどのような投資行動を取るべきかについて書かれている。いわゆる「長期投資は善で短期投資は悪。」という立場で論じている。

具体例もわかりやすく、知識の前提がない人間が読んでも理解できる内容になっている。

ある程度良識を持った人なら得るものはほとんどないと思う。
けど、このレベルの常識すら持っていない人が金融機関を含めて大半だと思う。
金融機関にかもられている人(実際にはかもられているのに気づかない人)
はじめようと思っているけど、どうしたらよいかわからない人。

短期投資についての著者の意見は、論理的な部分は賛成だが哲学的な面について
才能のある人が画面に張り付いて売った買ったしているのは能力の浪費である。
たしかにおっしゃられるとおりだと思うが、人間の資源である時間や資金をどのように使うかは個人の自由だと思う。それよりもっと数学的にみて税制面、コスト面からデイトレードをもっとたたき潰して欲しかった。

コスト(手数料)と税制面でも不利であるとの記載がなかったのがちょっと説明不足。
株式の税制ってよく変わるから長く読まれるためにあえて省いたのかもしれないが。

単なる分散投資を勧めるインデックス信者ではなく、ちゃんとわかった上で投資をするなら集中させるのもありという視点を書いているのがプラス。
次回はどのような観点から企業を選ぶのがいいのか?
個別企業の選定について論じてもらいたい。
むしろ、板倉雄一郎さんならこのような会社に投資をしたら失敗するというほうが売れるかな?
各論に移行してもっと深い話を書いたら読みたいと思う。

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ちょっとこれ買ってみようと思います。
アマゾンで11,544円。
中身がサムソン製で音がちょっとうるさいらしいのですが安いですからね。