ハイジの退屈日記 パリ・東京 -85ページ目

物哀しきパリ郊外の街

パリの街は本当に美しいと思う。



ハイジの日記 in  パリ⇔東京


夕暮れのルーヴルの広場も素敵だし



ハイジの日記 in  パリ⇔東京


こんなさり気ない街角(高校生たちが放課後にたむろしている所です)でさえ絵になってる。



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世界的に有名な「パリのカフェ」の様子も、あまりにも日常の一コマなのに、それなりに絵になる。


しかし、それが一歩パリの郊外に出ると、どうしたことでしょう。



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歴史の長さも違うし、建築様式も違うから、様子が変わるのは仕方ないとはいえ

それにしても、街全体から、「やる気の無さ」および「諦念」みたいなものを感じてしまう。


東京でも、私鉄沿線の先の方に行くと、そういうオーラが出てくる場所はある。


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ここは、とあるメトロの駅を出たところ。駅前広場ってやつでしょうか。


終わっちゃった感じの美容院、昼間なのに閉まってる(休業日かもしれないが)店の

シャッターの落書きが物哀しい。

こういう雰囲気って、東京のはずれの駅でもあるけどね。

郊外の街にユニバーサルに共通する(?)この物哀しさはなんだ?



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駅前広場の飲食店。

ネオンの文字が1つ消えてるのはタマに見かけるが、4文字消えたらいい加減に直そうよ!

諦めてしまった雰囲気が漂う。


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パリでは高級な方のスーパーマーケット、MONOPRIX(モノプリ)。

どうしてか、この街では冴えない場末のスーパーにみえてしまう。


パリの街といえば、街づくりとして統一性があって、美意識が高い(道は汚いけど)という印象だけど

郊外の街では、美意識なんてものは日々の生活の前では二の次で

日常にどっぷりと浸かっている人々が醸しだす「諦めた感」、よくて「負のエネルギー」を感じる。



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通りに面したMONOPRIXのウィンドウから見える店内。

こういうものを一番目立つウィンドウの側に持ってくるってのは、

マーケティング戦略として結構なことだけど、街の雰囲気に生活感を色濃く注ぎこむ。

生活第一、というのが、郊外の街の基本路線というところか。


でも、生活第一だけではなく、楽しみだってある!とばかりに


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子供用のメリーゴーランドがありました。

なぜか涙を誘う。


そして、極めつけに、MONOPRIXの入り口の前に転がっていた、こんな物を発見してしまった。



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これは決して「やらせ」ではありません。



私も郊外に住んでるので、郊外の街の悪口を言うわけではないんだけど

自分から生活感が漂わないよう、意識を保たなければ、と思ったのでした。



音楽で弾むディナー

昨夜は、お友達を家にお招きしたため

夕方から料理を始めた。


最近気に入っている、牡蠣とマッシュルームのクリームソース。これをタリアテッレにからめる。

池尻で大人気のフレンチ「OGINO」のシェフがテレビで教えてくれてたもの。

牡蠣250グラムとマッシュルーム20個をみじん切りにしなければならない。


料理をする際にBGMは重要である。

音楽と料理は根っこが同じ。両方とも生きてる喜びを実感させてくれるような。

相性の良い音楽と料理は、相乗効果をもたらして、気分を上げてくれる。


その日は一日、内田光子さんのシューベルトを聞いていたが


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生牡蠣をメッタ切りにしながら聞くシューベルトなんてエグすぎるし

みじん切りに精を出すためには、もっと明るい曲がよろしかろう。


というわけで、ナタリー・デッセイのオペラアリア集を選んだ。

良い選択であった。

切り刻み、茹でたり焼いたり、炒めたりに、情熱的アリアは拍車をかけてくれた。


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彼女の美声に乗って、料理4品の準備は、お客様が到着する前に首尾よく完了。

お客様がいらして、まずリビングルームでアペロ。

ゆったりとシャンパーニュを楽しむ。

BGMにペーターが選んだのはこれ。


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キース・ジャレットのライブ盤は彼のうめき声が嫌いだ、といったら、うめき声なしのを選んでくれた。

グレン・グールドのうめき声は気にならないのだが、キース・ジャレットのはなぜか気持ち悪い。

GGのは作曲家と交信している感じがするが、KJのは完全に勝手に彼岸にいっちゃってる感が強い。

どうでもいいことなのだろうが。


そして、お客様は大変ピアノがお上手な方なので

ベートーヴェンの悲愴やモーツアルトのピアノソナタ8番などを弾いてくださった。


そうなんです。なんつったって、ペーターはすごいものをもっている


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ペーターも、現在鋭意練習中のベートーヴェンの「月光」を、舌打ちしながら披露。


フランス風に2時間近くピアノとアペロを楽しみ、食事を始めたのは9時半ごろ。

(日本じゃ、人を夕食に招いて2時間食前酒だけ、というのは考えられないと思う)

前菜2品、パスタ、メインディッシュの魚を食す。我ながらどれも美味。デザートはチーズ2種類。
空けたワインは3本。その前に1本シャンパンも飲んでるんだからね。


BGMは、忘れた。

「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」だったような気がする。


食後にまたリビングルームに場所を戻し

赤ワインを片手に、最近のペーターのお気に入り、エレン・グリモーのシューマンを聞いたような気がする。



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良い音楽は、食事に弾みをつけてくれる。

飲酒にも。


飲み過ぎには気をつけましょう。

マンハッタンの青い空

NYへの思い入れの続き。



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中学生の時に映画「マンハッタン」を見て以来、NYへの憧れはあったが

当時、実際には、「カリフォルニアの青い空」にも強い憧れを持っていた。

高校で留学したいと思ったのも、ニューヨークではなくカリフォルニア。

「アメリカン・グラフィッティ」(あー古すぎる)なんかに出てくる高校生活は憧れだった。


当時、あの開放的で自由なイメージに憧れた人は多いのでは。


しかし高校時代に留学先となったのは、なぜかミシガン州。

交換留学のシステムで自分では選べず。

気候からして、カリフォルニアとはあまりにも違うのに

そこで過ごした1年で、カリフォルニアへの憧れも自然に消えていった。

全く違う場所ながら、留学生活を通して映画と現実は違う、ということを知ったからかもしれない。


しかし、マンハッタンへの憧れは消えず。

マンハッタンの青い空を背景にした、マンハッタンのビルを見るだけで

胸が締め付けられるような想いに駆られる。


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なぜだろう。



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なぜかしら。



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来世でやはり縁があるのかもしれない、という気もする。

ちなみに、ペーターも、本当はパリではなくNYに住みたかったのだが

モロモロの事情で流れ流れて、パリに20年以上住むに至っているが

やはりNYには強い思い入れがあり、来世はNYかも、と言っている。



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それを聞いた時は、ちょっと感動した。

今生にて強い縁がある人とは、前世・来世でも縁がある、とはよく聞くので

やはり、ペーターとは来世においても出会うことになるのかも。


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やはり、私にとって、マンハッタンは運命的な街なのであった。