気ままな日常を綴っています。 -5ページ目

気ままな日常を綴っています。

いつか静かに消える時まで。。
一人静かに思いのままに生きたい。。

(物語)

縛られた2人の百姓(カルプとドローン)は屋敷の庭へ引き立てられました。

2人の酔った百姓達が後について来ました。

「やい、良いザマだ❗️」と、1人がカル部に向かって浴びせかけました。

「いってえ旦那方にあんな口が聞けると言うのかよ❓この野郎、何考えてけつかっただ❓」

「まったく、ばかだよ、おめえは❗️」と、もう1人が言いました。

 

2時間後に、荷馬車の列が屋敷の中に並んでいました、百姓達が威勢良く領主の荷物を運び出して、荷馬車に積んでいました。

そして公爵令嬢マリヤの希望で、納屋にブチ込まれていたドローンが出されて、庭に立ちはだかって百姓達を指揮していました。

「おい、そんなに邪険に置くもんじゃねえ」と、のっぽの百姓が丸い顔をにやにやさせて、小間使いの手から手箱を受け取りながら言いました。

「これだって銭が掛かってるんだぞ。そんな風に手荒に放り出したり、直に縄を掛けたりしたら、傷んじまうじゃねえか、俺はそういうやり方は好かねえな。何でも心がこもって、法ちゅうものに合ってなきゃいけねえ。そら、そんな風にむしろ掛けて乾草で包んでおく、そうでなきゃいけねえ。」

「へえ、見ろよこの本、大した数じゃねえか。」と、もう1人の百姓がアンドレイ公爵の本箱を持ち出しながら感心しました。

「つまづくなよ❗️重いのなんの、まったく、大した本だぜ❗️」

「うん、書き物ばかりしてらしたもんな、遊びもしねえでよ❗️」と、のっぽの丸い顔の百姓が辞典を指差しながら、意味有り気に片目をつぶって言いました。

 

ロストフは、公爵令嬢にお近づきになる事を押し付けたくなかったので、彼女の所へは行かないで、村に残って彼女の出発を待っていました。

マリヤの幌馬車が出ると、ロストフは馬に乗り、ボグチャーロヴォから12露里の、我が軍の勢力下にある地点まで随行しました。

ヤンコヴォの旅宿で、ロストフは丁重に彼女に別れを告げ、初めて勇を鼓して彼女の手に接吻しました。

「その様におっしゃられては痛み入りますよ。」と、公爵令嬢マリヤの救出(彼女はロストフの行為をこう呼んだ)の感謝の言葉に対して、彼は顔を赤らめながら答えました。

「貴女とお知り合いになる機会を持つ事が出来ただけで、僕は幸せです。これで失礼します、お嬢様、お幸せと御心のお安らぎを祈ります、そして願わくばもっと幸福な条件の下でお会いしたいものです。もし、僕を赤面させる事をお望みでないなら、どうかお礼はおっしゃらないで下さい。」

 

しかし、公爵令嬢にとっては、感謝される程の事は無いと言う彼の言葉を、そのまま受け取る事は出来ませんでした。

それどころか、もし、彼が来てくれなかったら、彼女はきっと、暴徒達とフランス軍の手にかかって破滅しなければならなかったろう。。と言う事は疑う余地が無い事でした。

彼が、彼女を救う為に、恐ろしい危険に自分の身を晒した事も、彼女には分かっていたし、それよりももっと明白な事は、彼が美しい高潔な魂の持ち主で、彼女の立場と不幸を理解してくれたと言う事でした。

彼女が自分でも涙声になって、父の死の事を語った時、彼の誠意に満ちた善良そうな目に涙が浮かんだのを、彼女は忘れる事が出来なかったのでした。。

 

彼と別れて、1人きりになると、マリヤはふいに目頭が熱くなるのを感じました、そしてこれが初めてではありませんでしたが、私はあの方を愛しているのかしら❓という自分でも不思議な疑問が彼女の頭に浮かびました。

『でも、あの方をを愛したとして。。どうなるものかしら❓』と、マリヤは思いました。

恐らく、決してこちらを好きになってくれないであろう相手を、自分の方から先に愛した事を、自分の心に打ち明ける事が、どんなに恥ずかしい事であっても、誰にも決してこれを知られる事は無いし、自分が生まれてから後にも先にもただ一度愛した男を、誰にも言わずに死ぬまで愛し続けても、それは自分の罪では無いのだ、と考えて自分を慰めていました。

 

時々彼女は、彼の眼差しを、彼の思いやりを、彼の言葉を思い出してみました、すると、幸福があり得ない事では無い様な気がするのでした。。

そんな時ドゥニャーシャは、彼女が微笑を口元に浮かべながら窓をじっと見ているのに、気づくのでした。

マリヤは、ニコライがあの様な時にボグチャーロヴォに来た事、そしてニコライの妹がアンドレイ公爵を断らなければならなかった事に、神の意志(※もし、ナターシャとアンドレイ公爵が結婚したら、法律上、ニコライとマリヤは結婚出来ない事になっているらしいです、当時は。)を感じるのでした。

 

公爵令嬢マリヤがロストフに与えた印象は非常に快いものでした。

そして僚友達が、ボグチャーロヴォでの彼の騎士的冒険を知って、乾草を探しに行って、ロシアで最も富裕な花嫁候補の1人にぶつかった、などと冷やかすと彼は腹を立てました。

あの感じの良い、莫大な財産を持つ公爵令嬢マリヤとの結婚という考えが、自分の意に反して、すでに何度か頭に浮かんだからでした。

ニコライとしても、マリヤ以上の妻を望む事は出来ませんでした。

この結婚は両親を幸せにするだろうし、マリヤをも幸せにするはずだーーニコライはそう感じていました。

しかし、ソーニャとの約束は❓それがあるからこそ、ボルコンスキー公爵令嬢との件で冷やかされると、ロストフは腹をたてるのでした。。

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(解説)

ま。ニコライは、マリヤが農民達の暴挙によって立ち往生しているのを颯爽と登場して助けた訳で、この出会いは流石に物語的な。。という感じはします。確かに。

しかし、マリヤは、そういう運をアテにして生きてきたわけでは無い、しっかりと足が地に着いた女性です。

だからこその出会いだったようにも思うんですよねー。

そして、マリヤのモノローグの部分でも記載されているように、兄のアンドレイ公爵と、ニコライの妹のナターシャの婚約が破綻となった事は、実はニコライとマリヤを結びつける為の運命への序章のようにも思えるんですよね。

当時のロシア社会では義理関係とはいえ、兄妹同士の結婚は認められていなかった訳ですから。

 

マリヤは、到底美人でも無い、婚期も逃しつつある、地味な自分がニコライには相応しいとは思っていません。

こういう控えめさが却ってニコライの心を澄み渡らせているのですね。。

こういう心の共鳴があるって本当に稀な事だと思います。

マリヤは、その事(今、思っている出来事)の稀有さ、崇高さをきちんと理解しているのですね。。

もう、自分は一生家庭を持つ事は望めないだろう。。とは思うものの、ニコライとのこの一瞬の心の交流がどれほど今度の彼女の人生の支えになるのか。。彼女はそれを理解し、それでいいのだ、と思うのですね。

 

一方、ニコライの方も、マリヤの清潔感、優しさ、慈愛に満ちた美しい眼差しに心を打たれています。

彼女はロシアを代表する大金持ちの令嬢ですが、ニコライは彼女と結婚したら、両親ばかりではなく彼女もきっと幸せになるだろう。。。と確信はしているのですね。

もちろん、ニコライの純粋な気持ちは、お金目当てではありません、心打たれた女性がたまたま大金持ちだっただけです。

しかし、ニコライは幼馴染のソーニャとの約束を忘れていなかったのですね。。

ニコライは、その事を考えると、無責任に冷やかす僚友達の言葉に腹をたてるのですね。

 

お早うございます♪  今朝は、令和8年2月1日の日記です♪

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こんばんはー♪  現在17時53分です。

室温は14.2度。湿度は33%です。

いつもよりは温いですが、体はだるいですね。。日記を書き終えたら寝ます♪

 

はい。今朝は4時58分に覚醒です。

昨夜も、あっさりあの世行きだったような気がします💦

しっかし、本当にお布団から離れたのは5時40分頃でした💦

 

まず、お湯を沸かして、顔を洗い、コーヒーを入れながら着替えをして、じゅんさんのブログにコメントを記入していました。

昨夜は1月のコールドムーンだったらしいですね。

ウチのベランダは北向きなので夜中は見えませんが、今だったらひょっとしたら西の空に見えているかも〜と思い、西側のベランダに行って見ました。

その時は、大きめのちょっと橙色の満月(❓)が見えたのですが、カメラを取りに行って撮影した時は、下半分に雲が掛かってしまいました。

でもいいや。見れたから♪ これおそらく朝の6時15分くらいの映像ですね。

 

朝ご飯は、今日もかぼちゃのお粥です。

明日でかぼちゃは終了しますが、明日はお鍋の残りがあるので、多分かぼちゃのお粥は作らないと思います。

 

8時までブログのお仕事と英字新聞をやっつけていました。

8時5分には自宅を脱出しました。

寒いと言えば寒い。。

 

福岡市中央区もこんな感じ。

 

これは実家の近くの樋井川辺りですが、この辺になると小鳥たちが伸び伸びしているんですよね。

訳わからんお写真で悪いのですが、桜の木の真ん中にジョウビタキさんの女の子が止まってます💞

スズメさんよりも少し小さくて、羽根に白い矢印が可愛く付いているので直ぐにわかります💞

やっとマトモに見れて嬉しいです💞

少し暖かくなると人間への警戒心も薄れるのかじっとしていてくれます♪

 

さらに。。。

電線に2羽の小鳥さんです♪

左側はハクセキレイちゃん、右側はさっきの女の子のジョウビタキさんです(^。^)  

2種類の小鳥のコラボも珍しいかな、と思って♪(^。^)

あのさー。。鳥カメラかえよ〜って言う話になるんでしょうが、引き伸ばしたら、わかりますわ。

どーでも良い話ですけれfど(^。^)

 

はい。川には小鷺ちゃんと大鷺さんです💞

大鷺さんって、とっても優雅で綺麗です✨

 

実家の梅の花はこんな感じ。

まだ蕾がようやく膨らんだところで、開いているのは1、2輪でしたね。

 

介護施設に母親のお見舞いに行って、上記のお写真を見せてあげました。

母親は意識はクリアーですが、私の感覚では1年とかはもう無理かもしれないな。。と思うんですよね。

小鳥の写真も梅のお花の写真も判別可能ですが、食事は半分入るか否か、疲れ易く、10時に面会に行きましたが、少しホールで傾眠していましたね。。

「痛くないの❓」やせ細った母親の手をさすりながら聞きました。

「痛くない。。」と言うので、それだけでもちょっと良かったかな。。と思います。

もう、こうなったら、穏やかに仏様に迎えに来てくれるのを待っていて欲しいです。

人間は、もともと綺麗な魂を持って生まれてきたのだ、と思います。

生きる事は辛い事がたくさんあるので、だんだん本来の心を見失う事が多いのかも知れないですね。

最後は、人間は、もう自分でなんとかして生きようとしなくても良いのだ。。と言う境地になると、自然と心も安らかになるのかも知れませんね。

あの世に向かう人を初めて観察して、そう思います。

父親の場合は急に。。だったから。父親の時も、最後に面会をしたのは私でしたが、話の内容は割と俗っぽい事でしたしね。

 

は。帰宅は11時半頃でした。

ブログにたくさんのコメントを頂いていたのでフォローチェックとコメントを記載しました。

ピーナッツとかおやつに食べたので、お昼は炒飯にするつもりでしたが、面倒になって有るもので済ませました。

 

食後は湯船にお湯を張って長風呂をしていました、1時間近くね。

上がってきて、髪の毛を乾かしながら、マクドに行こうか。。なんて考えていましたが、なんか疲れてしまいました。

コーヒータイムに行っても、なんか机の上で寝てしまいそうなので(たまにそう言う事があります)、コーヒー代も勿体無いし、自宅でコーヒーを入れて動画で本業の勉強を少ししたり(動画を丸飲みはしませんが)していました。

その中に『3億円有る人の感覚』と言うのを見ていましたが、1億有る人は『カツカツ』で、3億あると普通に気にせず消費生活ができる、これが4億5億になると贅沢が平気で出来るそうです、お金がうまく回るからです、配当とかでね。

ま、3億を回しながら1人で暮らすのか2人で暮らすのか。。にも依るとは思いますが、1億では全然ダメ❣️て言うのは、恐らく元本を維持しながら生活する場合のセリフでしょうな。

 

 

夜はいただいた白菜がまだ残っているので、お豆腐と鶏肉でお鍋にしました。

明日の朝はお鍋の中のお野菜と食パンにしようかな。。と思います。

 

はい。今日はこんな感じでした。

恐らく。。19時にはこの世には居ないでしょう。。。次に戻ってくる時間は個人的には3時半を予定しておりますの♪

 

それでは、今日も良い一日をお過ごし下さいね💞

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(余談)

A series of powerful earthquakes struck western Japan on Tuesday, measuring up to upper 5, the fourth-highest level on the country's seismic intensity scale, in the prefectures of Shimane and Tottori.

火曜日、日本西部で複数の強い地震がありました。島根県と鳥取県では、日本の地震尺度で上から4番目にあたる「震度5強」を観測しました。

  A series of powerful earthquakes:一連の強力な地震

      measure:〔+補語〕〈ものが〉長さ[幅,高さ(など)]が〈…だけ〉ある(自動詞)➡︎この場合。他に他動詞・名詞

  seismic intensity scale:震度階級

 

 According to the Japan Meteorological Agency, a quake with an estimated magnitude of 6.2 occurred at a depth of roughly 10 kilometers in eastern Shimane at around 10:18 a.m., registering upper 5 in the Shimane city of Matsue and the Tottori city of Sakaiminato.(は原文に無し)

気象庁の発表によると、島根県東部で午前10時18分頃、推定マグニチュード6.2の地震が深さ約10キロメートルの地点で発生しました。島根県松江市と鳥取県境港市で震度5強を観測しました。

  occur:起こる、生じる(自動詞) occurーoccurredーoccurred

  register:登録する、記録する(他動詞)➡︎名詞用法、自動詞用法あり

 

Another temblor struck at 10:28 a.m., logging lower 5, the fifth-highest level, in the Shimane city of Yasugi.

10時28分に別の地震が発生し、島根県安来市で震度5弱(5段階中5番目に高いレベル)を記録しました。

  log:丸太、計測器、航海日記(名詞)切って丸太にする、航海日誌に記入する、(〜の)記録を出す(他動詞)

 

 No tsunamis are expected to occur as a result of the earthquakes.

地震による津波の発生は予想されていません。

(物語)

「やあ、どうでした、美人でしたか❓体調、僕の薔薇色ちゃんは素敵です。ドゥニャーシャっていうんです。。」

だが、ロストフの顔を見ると、インリンは口をつぐみました。

彼の崇拝する中隊長が、まるで次元の違う考えの中に居る事を見て取ったからでした。

 

ロストフはムッとした顔でじろりとインリンを睨むと、返事もせずに急ぎ足で村の方へ向かいました。

「思い知らせてやる、ぶちのめしてやるぞ、強盗ともめ❗️」と、彼は口の中でぶつぶつ呟きました。

アルバートゥイチ があたふたとロストフを追いかけて来ました。

「どういう結論におなりで❓」と、ロストフに追い付くと、彼は言いました。

ロストフは立ち止まりました、そしていきなり凄い剣幕でアルバートゥイチ に詰め寄りました。

「結論❓何が結論だ❓貴様は何を見ていたのだ❓あ❓百姓どもが騒いでいるのに、貴様は鎮める事も出来んのか❓貴様こそ裏切り者だ。俺の目をごまかせると思うのか❓」

そして、憤怒のストックを無益に浪費するのを恐れるように、彼はアルバートゥイチ をその位にして勢い込んで歩き出しました。

 

アルバートゥイチ は、屈辱の思いを抑えてロストフの後を追いながら、自分の考えを述べ続けました。

彼の意見では、百姓達はのぼせ上っているから、軍隊を持たずに今立ち向かうのは賢明では無い、それよりかまず軍隊を呼びにやった方が良いのでは無いか、と言う事でした。

「俺が奴らに軍隊をぶつけてやる。。俺が立ち向かうのだ」と、彼は無謀な獣じみた憤激と、その憤激をぶちまけなければ口から火が吹きそうな血のたぎりに、肩で息をしながら、前後の見境も無く口走りました。

何をどうするか考えもせずに、火の玉のようになって、彼は決然とした足取りで群衆の方へ突き進んで行きました。

そして、彼が群衆の方へ迫って行くにつれて、アルバートゥイチ は次第にこの無謀な行為が却って良い結果を生むかも知れぬと言う気がして来ました。

百姓達も、眉根を寄せた、決意をみなぎらせた顔を見ながら、同じ事を感じていました。

 

軽騎兵達が村へ乗り込んで来て、ロストフが公爵令嬢の所へ行った時から、百姓達の群れの中に狼狽と分裂が生じました。

ロストフが、インリンとラヴルーシカとアルバートゥイチ を従えて、群衆の前に近づくと、カルプが腰の革帯の間に指を突っ込んで、薄笑いを浮かべながら前に進み出ました。

群衆は、ひしひしと固まり合いました。

 

「おい❗️貴様らの村長はどいつだ❓」と、群衆の前に足早に近づきながらロストフは叫びました。

「村長だと❓何の用だね❓。。」と、カルプは言いました。

しかし、言い終わらぬうちに、その頭から帽子が吹っ飛び、強烈な一撃で頭が横へ揺らぎました。

「帽子を取らんか、逆賊ども❗️」と、ロストフの声が一喝しました。

「村長はどいつだ❓」と、彼は狂暴な声で叫び立てました。

「村長だとよ、村長出ろよとよ。。ドローン・ザハールイチ、おめえだよ」と、そちこちであたふたした神妙な声が聞こえました、そして帽子が脱がれ始めました。

 

おら達が騒ぎを起こすなんて滅相もねえ、規律を守ろうとしているのだ。」と、カルプがぼそりと言いました

すると、それを合図のように、後ろでいくつかの声が急に言い出しました。

「年寄り連中が決めた事だ、何しろあんた方の命令がまちまちなもんで。。」

「減らず口を叩くな❗️暴動だ❗️強盗ども❗️逆賊め❗️」と、カルプの胸ぐらを掴みながら、ロストフは意味もなく、上ずった自分のものとも思われぬ声で叫び立てました。

「こいつを縛れ、ふん縛れ❗️」ラヴルーシカとアルバートゥイチ の他は、彼を縛る者は誰も居ませんでしたが、構わず彼は叫びました。

ラヴルーシカは、それでもカルプの側に駆け寄り、その両手を後ろへねじり上げました。

「丘の下に居る部隊を呼びましょうか❓」と、彼は叫びました。

 

アルバートゥイチは百姓どもに向かって、2人の百姓の名を呼び、カルプを縛る事を命じました。

2人は素直に群衆の中から出て、腰の革紐を解き始めました。

「村長はどこだ❓」と、ロストフが叫びました。

ドローンが青ざめた顔をしかめて、群衆の中から進み出ました。

「貴様が村長か❓こいつをふん縛れ、ラヴルーシカ❗️」

この命令が妨害に遭うはずが無い、と頭から信じ切っているように、ロストフは叫びました。

そして実際に、もう2人の百姓がドローンを縛りにかかりました、ドローンも彼らの手を貸すように、自分で腰の革紐を解いて、彼らに渡しました。

 

「さあ、お前達、よく聞け」と、ロストフは百姓達を睨み回しながら言いました。

「直ちに家へ戻れ、ぶつくさ抜かすと承知せんぞ❗️」

「なんてこった、おら達は何も無礼を働いた訳じゃねえ。つまんねえ事をしたものよ。。だから言ったべや、理が通らねえってよ。」と、互いに非難し合う声が聞こえました。

「見ろ、わしがお前らに言った通りだ、飛んだ事をしてくれたな、お前ら❗️と、自分の立場に戻りながらアルバートゥイチは言いました。

「おら達がばかなもんで、ヤーコブ・アルバートゥイチ」と、幾つもの声が答えました、そして群衆は直ぐに解散して村へ散って行きました。。

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(解説)

ロストフは、一体農民達は何をしたのだ、と言う話を公爵令嬢マリヤから聞いて、余りの百姓達の狼藉ぶりに憤怒します。

ニコライ(ロストフ)の真っ直ぐで直情的な性格からしたら、ここは早めに一喝しておく必要があると無意識に思ったのだと思います。

 

ここで、ですが、トルストイは確かに農奴達の悲惨な状況に疑問は持っていたとは思います。

もっと、帝政ロシアという国を民主化する必要性も強く感じていたでしょう。。

しかし、従来の制度というか秩序を、暴力で破壊する、というフランス革命的なやり方は正しい民主化への移行ではない、とも思っていたのだと思います。

内部的に国家の体制を変化させるのは、法律や慣習に基づいて穏健的に徐々に移行するのが理想的だと思っていたのではないか。。その考えをおそらくニコライの言動を借りて表現しているように思います。

トルストイは、貴族階級の中で、ピエールやマリヤやアンドレイと言った、比較的知的な物事の道理を深く洞察出来る登場人物を散りばめている所を見ても、やはり『上流階級』が民主化の必要性に覚醒する事をまず望んでいたのではないか、と思います。

 

ニコライも、結局、農奴は押さえつけられた身分ではあるものの、今の社会秩序を暴力で壊して自分達の自由や権利を主張する、というその農民達のやり方を怒っているのだと思います。

特に、マリヤは、彼らに地主の麦を放出し、彼らの生活と身の安全を守ろうとしている、この時代においてはむしろ『見習うべき地主』ですから。。

今、戦争という時代において、村で分裂を起こしている場合ではない、今こそ、従来の規律を守って国を守るべきではないか、というニコライの愛国心も隠れていると思います。

そうでないとフランス軍に負けてしまう恐れがあるからですね。

 

とにかくニコライは激情に任せて農民達に一喝しているように見えますが、心底には上記のような心理が隠れており、結局は農民もなんとなくそれを理解できた、という事ではないかと思っております。

本文の下線部のカルプも「規律を守る」という言葉がそれを象徴しているように思うのですけれどね。。どうかな❓

 

(追記)

『戦争と平和』を読み終えて2ヶ月くらい経過して記憶もおぼろげになっているのですが、第4巻『エピローグ』第1部は、ピエールが政府の執政について貴族を中心とした市民が監視する必要性がある、と言って、ロシアの民主化を目指すという所で終了します。

そして、そんなピエールを『英雄視』して自分もピエールのように国を良くする人間になるのだ❣️と自分が民主化の英雄になるのだというアンドレイ公爵の息子ニコーレンカが描かれています。

 

そしてこの2人の向こう側には、従来の枠組みで自分の出来る改革を試みて農民達に尽くすニコライの、彼らの行く末を心配する眼差しが描かれています。

ニコライは、従来の体制を変えることの難しさを実感している人です。

なぜなら、彼は、動機は正しかったデニーソフ の失脚事件を見ていますし、闇雲に敵陣に突っ込んでいって犬死した弟のペーチャも知っています。

この両者の考え方は、どちらが正しいというのでは無く、恐らくトルストイの葛藤を、この両側の考え方に置いたものだろう。。と思います。

先の事を記載して悪いけれど。。ちょっと読み返していて思ったので記載しておきました。