気ままな日常を綴っています。 -5ページ目

気ままな日常を綴っています。

いつか静かに消える時まで。。
一人静かに思いのままに生きたい。。

(物語)

聖ペテロの祭前の斎節の終わり頃、オトラードノエのロストフ家の近所に住むアグラフェーナ・イワーノヴナ・ベーロワという女地主が、モスクワの聖者達にお参りをする為に出て来ました。

彼女は、ナターシャに、一緒に精進を行う事を勧めました。

ナターシャは喜んで飛び付きました。

朝早く外に出る事は、医師に禁じられていましたが、そんな事は無視して、ナターシャは精進を行う事を主張しました、それもロストフ家で普通に行うような精進ではなく、ベーロワのように、1週間の間、朝と昼と晩の勤行を一度も欠かさない精進でした。

 

伯爵夫人は、ナターシャの熱意を好ましいものに思いました。

医師の治療の効果が無いので、伯爵夫人は心中密かに、医師に隠してではありましたが、ナターシャの希望に同意して、ナターシャをベーロワに任せました。

アグラフェーナ・イワーノヴナは、朝の3時にナターシャを起こしに来ましたが、大抵ナターシャはもう目を覚ましていました、ナターシャは朝の勤行に遅れないように気を張っていたからでした。

急いで顔を洗い、謙虚な気持ちで自分の一番粗末な衣装を着け、古いマントで肩を包むと、身の引き締まるような冷気に震えながら、暁の清らかな光を浴びて透き通るように光っている人気の無い通りへ出ました。

 

アグラフェーナ・イワーノヴナの勧めで、ナターシャは自分の教区の寺院にでは無く、信心深いベーロワの言葉によると、実に厳しい高潔な生活を送っている高僧が司祭を務めているという寺院に通っていました。

寺院にはいつも人があまり居ませんでした。

ナターシャは、ベーロワと並んで、左側の唱歌隊席の後ろの壁に嵌め込まれている聖母の像の前の、いつもの席につきました、そして、この起き慣れぬ早朝のひとときに、その前の祭壇に灯っている燈明の明かりと、窓を漏れる朝の光に照らされた聖母の黒い顔を仰ぎながら、祈祷の声を聞き、その意味を考えながら、一言も聞き漏らすまい、と努めていると、極め得ぬ偉大なものに対する、これまで知らなかった敬虔な気持ちがナターシャをおしつつむのでした。

祈祷の文句の意味がわかれば、様々な陰影を持つ彼女の感情が、その祈祷と一つに溶け合ったし、意味がわからなければ、全てを理解したいと望むのは不遜な事で、そんな事は出来るものでは無い、今、この瞬間彼女の心を支配しているーー彼女にはそう感じられたーー神を、ひたすら信じ、その御心に全てを委ねさえすれば、それで良いのだと考えて、いっそう甘美な喜悦に浸るのでした。

 

彼女は十字を切り、礼拝しました。

そして意味がわからない時は、自分の心の醜さにおののきながら、全てに対して、自分の全ての罪に対し神の許しを請い、ひたすら神の慈悲を願うのでした。

彼女が最も打ち込んだのは、悔悟の祈りでした。

仕事に出かけて行く石工達や、往来を掃いている庭番達に出会うだけで、どの家もまだ皆が眠っている早朝のひとときに、家路を辿り着きながら、ナターシャは、自分の誤ちを改めて、新しい清らかな生活と幸福を築く事が不可能では無いと言う、これまで知らなかった感情が湧いてくるのを覚えるのでした。

 

彼女がこの生活を続けていた1週間の間に、この感情が日毎に育って行きました。

そして神に結びつく事、あるいは溶け合う事の幸福が、アグラフェーナ・イワーノヴナが嬉しそうにこの言葉を慈しみながら語ってくれたように、あまりにも大きく崇高なものに思われて、彼女はこの幸福な日曜日まではとても生きていられなそうも無いような気がするのでした。

しかし、幸福な日はついに来ました、そしてナターシャはこの忘れる事の出来ぬ日曜日に、白いモスリンの衣装を着けて、聖餐式から戻って来た時、この長かった数ヶ月の後に初めて、心の安らぎと、目の前に立ち塞がった生活の重圧から解放された自分を感じるのでした。

 

その日来診した医師がナターシャを診察して、2週間前に調合したあの最後の散薬を続けるように言いつけました。

「もうじき、また歌を歌ったり、飛んだり跳ねたりが始まりますよ。本当に、あの最後の薬が、てきめんに効いたのですな、すっかり顔色が良くなりましたよ。」

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(解説)

う〜む。。

ナターシャは、これからの人生に、何を希望として生きて行ったら良いのか解らなかったのですね。

おそらく、ナターシャに精進を行う事を勧めてくれたオトラードノエの近所のアグラフェーナ・イワーノヴナ・ベーロワという人は、ナターシャの事件とその後の彼女の病状を聞いて『それなら。。』と思ったのだと思います。

絶望に打ちのめされた人間が救いを求めうるのは『神』だけだ、という彼女の厚い信仰心がナターシャを救うのですね。

 

この部分を読んでいると、かつて、エレンとの結婚が絶望的な間違いだった、自分はちゃんと自分の人生を自分の意思で生きて行っているのか。。と疑問に思ったピエールの苦悩と対応する部分だと思います。

そしてピエールはこの時フリーメーソンの老会員バズデーエフ(ヨーシフ・アレクセーエヴィチ・バズデーエフ)に生きる指針を示され、開眼しています。

 

ナターシャは、これまでこの世での華々しい幸福だけを求めていたような女の子でした。

しかし、自らの過失とは言え、この世での幸せな、夫に愛される妻になるという夢破れて、彼女は自分という人間の浅はかさを知ることになったのですね。

この開眼は、決して無駄では無いと思います。

この失敗なくして何事も無くアンドレイの妻に収まったとしても、アンドレイのような家庭よりも自分のしたい事に夢中な男性は、どこかで妻の感情よりも自分を優先すると思います。

そうなった場合、ナターシャはいつまでも『愛されて当然の自分が無視された』的な不満しか覚えない毎日になる事が予想されます。

そこには『自分が悪いのでは無い、夫が。。』という不満にまみれた毎日になった可能性も無きにしも非ずですね。

そんな状況では、自分という人間を成長させ、高めることは出来ませんね。

だって。。当時みたいに離婚がままならない時代では、ナターシャはほぼ永遠にボルコンスキー公爵夫人という名誉ある地位には居るのですから。。

 

『自分が愚かな人間だった』という認識こそ、人生を清らかに崇高にしうる糧のように思います。

実際、ナターシャはあれほど自分に注目を集めたがっていつも最高のおしゃれをしていたような女性だったのに、一番地味な衣装を着けて謙虚な気持ちで寺院に出向きます。

この気持ちこそ、『真理を尋ねる』姿勢を高めるのだと思います。

そして彼女は未だ若い。。。人生、一度の失敗で終わったように見えても、生まれ変わったナターシャの本当の美しさに感銘を受ける人が現れるような気もするんですよね。

これは、ピエールが居なかったとしても、です。

お早うございます♪  今朝は、令和7年12月17日の日記です♪

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こんばんはー♪   現在17時42分です♪

室温16.5度。湿度43%です。

今日は、雲が多い一日でしたが、外は風が無く穏やかな日だったようです(^。^)

 

はい。今朝はこの時間です。

4時半くらいから、ブログフォローチェックはお布団の中でやっていました。

まだ、痛むので無理をしない事にしています(^。^)

 

朝は、マーマレード付き食パンとコーヒー。

画像はありません、平凡ですからね。

ずっと英語をやっていますが、8時48分にはコーヒー2杯目行ってますね💦

3杯目はありませんよ〜💢

 

損益相殺の仕事を少ししてましたかな。。

英語もダラダラでした。

外が急に暗くなってきて一層やる気を失せています(⬇︎)。

 

そうそう。。『パリコレモデルの1日の食事』っていうショート動画にちょっとハマっています。

日本人の男性ですが、なんか面白いです。

夕方までほとんど食べないので心配していたら。。。(みたいな動画です。顔は整形していないと思うくらい普通なので、それでハマってるかもですね。。美しい人だったら当たり前みたいな感じになっちまうから。意表をついた容貌って面白いです。一生懸命整形して美しくなろうとしている人々とはきっと『努力の方向性』が異なるんでしょうね。。こういうタイプが評価されてよかったです(^。^))

 

(北側のリビングは暗いんですよ〜〜〜。。雲が広がると💦)

 

しかし、お昼ご飯は食べます♪

塩鯖を1切れ焼きましたが、背側の半分だけ食べました。

残りは明日のお昼におにぎりの具材にしようかな。。とか思っています。

昨日作って冷蔵庫に保管していたお野菜たっぷりの味噌汁が美味しいww💞

 

(2杯目のコーヒーは空になっちまってますな💦)

 

15時までダラダラ英語のノート整理をして、それから郵便局にゆうパック用の段ボール箱を買いに行きました。

140円のヤツでいつも送っています。

 

(外は曇っていますが、あったかいです💞)

 

(お花。。いいですね✨)

 

(素材にこだわったシフォンケーキのお店の前のお花。。買った事ないけど。)

 

段ボールを買って、帰りにローソンに寄りました。

そうしたら、あと45分で賞味期限が切れるという『エビカツバーガー』が半額だったので、ウハウハ言いながら買って帰りました。

なんとなく。。外食の雰囲気がします✨

今日の、一番楽しかった事ですね(^。^)(^。^)(^。^)

 

(卵焼きとミニトマトを添えてちょっとオシャレにしました(笑) コーヒーの3杯目は禁止ですので、嫁から貰った有機紅茶です💞 トップのお焦げは大目に見て欲しいワン♪)

 

カツの厚さです♪

マクドナルドくらいありますね。。こうして見ると。。エビ寄せフライは『ただの練り製品』だと思います。

ローソンのエビカツには、エビがゴロゴロ入っていましたよ♪

千切りキャベツが挟んでありました。

マクド様と異なり、マヨがわからないくらいしか掛かっていないのがGOODでした✨✨

あああ。。美味しかった〜💞

 

今日も、こんなに良い一日でした💞

 

それでは今日も、良い一日をお過ごしくださいね💞

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(余談)

The Japanese government and ruling parties are considering making large companies ineligible from fiscal 2026 for a program to reduce the corporate tax burden for firms that raise employee wages, it was learned Wednesday.

水曜日、日本政府と与党は、2026年度から従業員の賃上げを行った企業に対する法人税の負担軽減措置について、大企業を対象外とすることを検討していると報じられた。

  ineligibleインエリジブル):資格がない、不適格な、不適当な〔…に〕不適格で 〔for)(形容詞)

  corporate:法人(組織)の、団体の、集合的な(形容詞)

  (the) corporate tax:法人税

  burden(バーデン):重い荷物、負担、重荷(加算)

  firm:会社、企業(加算)

  

 This comes as pay hikes have taken root at large companies, many of which are financially strong, and the effectiveness of the program is decreasing as a result.

大規模企業では賃上げが定着し、その多くは財務基盤が強固であるため、結果としてこのプログラムの効果は薄れてきている。

  This comes as 節:これは~の結果として生じる

  take root:植物が根付く、考えや習慣などが定着する、広く受け入れられる

   financially(フィナンシャリー):財政的に、財政上(副詞)

  effectiveness:有効性、効力(不可算)

 

 On the other hand, the system will be maintained for small companies struggling to raise wages.

一方で、賃上げに苦しむ中小企業のために、その制度は維持されるでしょう。

   maintaine:維持する、保持する(他動詞)

 

The government and the coalition of the ruling Liberal Democratic Party and its new partner, the Japan Innovation Party, also known as Nippon Ishin no Kai, aim to reflect the plan in the fiscal 2026 tax system reform package, which is scheduled to be adopted by the end of this month.

政府と、与党である自民党とその新しいパートナーである日本維新の会は、この計画を「2026年度税制改正大綱」に盛り込むことを目指しています。この大綱は今月末までに採択される予定です。

  coalition:連合、連立(不可算又は加算)

  the fiscal 2026 tax system reform package:2026年度税制改正大綱

    adopt:採用する、(自分のものとして)取り入れる、(会議で)採択する(他動詞)

(解説)

はい。ここは難しい部分だと思います。

ナターシャは、身体の方は次第に落ち着きを取り戻して来流のでしたが、晴れやかな気分にはなれないのですね。。

 

彼女は、妻帯者のアナトーリと駆け落ちをしようとして失敗、結果として婚約者のアンドレイ公爵を裏切った形となり、婚約は破談となっています。

この話は、ロストフ家内では表立っては話題にはなっていない様子ですが(流石に最愛の娘のナターシャが傷つくような話題は出さないだろう。。ナターシャに生命の危険があった場合は尚更)、モスクワの社交界ではその話題が面白おかしく登っていたはずですね、心無い人達の集まりですからね、社交界って。

だから、ナターシャはもう自分には未来は無いのだ。。と20歳になるやならずやで自分の人生に絶望している訳ですね。

 

ナターシャは(お金は無いとは言え)伯爵令嬢であり高い身分で、しかも今絶頂期の美貌を誇り、性格も明るいのです。

男性だったら、ナターシャの恋人になりたいと思うでしょう。。『何も無ければね。』

だったら、ナターシャは気分を変えて社交界に行って新しい恋を見つければ良いのでは無いか。。なんて思う向きもあるでしょう。。

しかしね、世間はそんなに甘く無いのですよ。

それをもう、20歳になるナターシャは熟知しています。

だから、自分の身分や若さや美貌にあぐらをかいて、何事も無かったように新しい結婚相手を見つけよう。。なんて恥さらしな真似は出来ないのですね。

 

彼女は、かつてのように自分が魅力的でどの人間よりも優れている。。と思う事はもうしません、と言うか出来ないのですね。

だって。。そんなに美しくて素敵で有能な人間だったら、光の中を歩むような人生を歩んでるはずじゃ無いですか。

だからね、自分がこんな闇の中をゴゾゴゾ這い回っている、そんな自分は最低の人間なのだ、と考える事によって、『今の彼女の状況』を受け入れようとしているのだ、と思います。

 

彼女は、男性は全て女装趣味のナスターシャ・イワーノヴナのようなものだと思うようにします。

だって、男性を、自分を一人の女性として愛してくれる異性、と見る事はもはや許されないのだから。。

だから、自分の中の『女性』を、『異性への愛情への渇望』を、『男性を意識しない目で男性を見る』と言う事によって、彼女は心の奥深くに閉じ込めてしまうのですね。

そして、男性を求めて媚態(しな)を作る事は元より、慎みを守ることさえ不要と思うのです。

ああ。。慎みを守る以前にね、彼女はもう化石のように慎みの極みを生きているようなもんだからですよ。

 

そして、彼女は自分の事件の噂から自らを守る為に、その事件が面白いか若しくは重大な利害を有していた者達から遠ざかって生きるのですね。

だから社交界も劇場も彼女には不要どころか邪魔な存在なのです。

大好きな両親でさえ、彼女は、もしボルコンスキー家の長男の嫁になるとしたら、ロストフ家の危機は当然救えたでしょうし、ニコライのロストフ家建て直しの責任も無くなりソーニャに対しても面目が立ったのに、それが全部台無しになったのですからね。。

だから、両親ともソーニャとも顔を合わせたく無いのですよ。

特に母親の伯爵夫人は、ナターシャの身体が回復して来れば、その『せっかくの縁談をぶち壊したナターシャ』をなじり始めるでしょうから。。そう言う性格の人ですよ、この母親は。

 

ナターシャは、そんな中、全くこの事件から遠くに位置している弟のペーチャだけに心を開きます。

彼は事件の事を知っていたとしても、もっとも客観的にこの事件を観察出来る人間だったからですね。

 

そして、来客の中でもピエールだけを待ち遠しく思います。

ピエールは彼女が絶望の淵に沈んでいる時に、自分の気持ちを理解して接してくれたのを彼女はちゃんと感じていたからですね。

そして、あの重大な言葉『彼女の前にひざまずいて御手と愛を請うたであろう』と言うピエールの愛の言葉も、彼女は、少し距離を置いて見るのですね。

ピエールが真心からそれをナターシャに言っていた事はもちろんナターシャには分かっています。

しかしね、これはピエールが妻帯者と言うよりか、ピエールに彼の来訪を喜ぶ自分以上のものを受け入れて欲しいなどと思う事はピエールに対して失礼だろう。。と言う彼女なりの『良識』なのだと思います。

ナターシャは、ピエールと自分との間に『特別の友情』すら求めるもんじゃ無い、自分はそんな立派な人間でも無いし、何よりも、こうして来訪してくれるピエールそ自身を失いたく無い。。そう言う事だと思います。

うまく言えませんが、彼女は、ピエールが結婚していようがいまいが、こうして自分を訪ねて話をしてくれる事だけで、それ以上が無くてもピエールが大好きで尊敬していた、と言う事では無いか。。と思います。

そして、もしそれ以上を求めるとピエールがどこかへ行ってしまう。。そのように思っていたように思います。