小型画面で「Photoshop Elements」を最大限に使う

「小型ノートPC」はディスプレイサイズが12型~10型の製品が珍しくなく、購入し易い「小型液晶タブレット」も普及しつつあります。 こういった小画面の狭い環境で「Photoshop Elements」を利用する場合に「Tabモード」は有効です。

 

 

タブモード (Tabモード)

小型画面で低解像度の環境で、メニューボタン、ツールアイコン等の表示を拡大させた時、「Photoshop Elements」は、主要な画像編集領域がそれらに押されて小さくなる事を改善する「Tabモード」を備えています。(呼び名は勝手に付けたもの)

 

ここでは、「縦横比16:9」を設定可能な Windowsの最低解像度「1152×648」を設定した環境での説明です。 この解像度でも左下の「カラーピッカー」がなんとか使える様に、「Photoshop Elements」は設計されています。

 

 

●「Tabモード」は文字通り、キーボードの「Tab」キーを押すと機能し、もういちど「Tab」キーを押すと解除されます。

 

上は通常の状態ですが、下は「Tabモード」にした状態です。

 

 

左側の「ツールボックス」、右側の「パネルバー」、下方の「ツールオプション」が小型のバー状に縮小しています。 これによって、画面の殆どを画像編集エリアとして使えます。 特に小型ディスプレイでは、このレイアウトは有効です。

 

●「Tabモード」で、例えば「ツールボックス」が必要な時は、「Tab」キーで全てのパネルを表示できますが、以下の方法で「ツールボックス」だけを表示できます。

 

▪ マウス操作ではポインターをウインドウの左端に寄せると、「ツールボックス」が表示されます。(この方法では、カラーピッカーが全て表示されます)

 

 

▪ ポインターを「ツールボックス」上から退けると、ボックスは元に縮小します。

 

▪「XPPen Artist second」では、画面の左端より外側をペンでポイントすると、「ツールボックス」を表示させる事が出来ます。

 

 

● 右側の「パネルバー」、下方の「タスクバー」も同様の方法で、個別に表示させる事ができます。 下は画面外側で、ペンによるポイントが有効な場所です。

 

 


 

 「ツールオプション」の縮小・拡大について 

「Tabモード」では、左右の「ツールボックス」「パネルバー」の開閉はシンプルですが、「ツールオプション」の開閉に関しては戸惑う場合があります。

 

 

「フォトエリア」「ツールオプション」の切換えは「Tabモード」をOFF 

描画作業の最初で戸惑う事が多いのですが、「ツールアイコン」を選択して「ツールオプション」を表示しようとすると、「フォトエリア」が表示されて「ツールオプション」がどうしても表示できない事があります。

 

 

これは、「フォトエリア」と「ツールオプション」がこのパネルを共用しているためです。 このパネル表示の切換えは「Tabモード」を一旦OFFにして、下のボタンで切換える必要があります。

 

 

切換えた後は、再び「Tabモード」に戻ります。

 

 

 「ツールオプション」が縮小しない場合

「フォトエリア」「ツールオプション」のパネルは、デフォルトでは自動的に縮小しません。 しかし、一旦「Tabモード」をOFFにして再びONにすると、自動的に縮小する様になります。 縮小した後の操作は、左右のパネルと同じです。

 

「ツールオプション」の右隅のボタンを押すと下のメニューが表示されます。

 

 

「ツールオプションの自動表示」はパネルの縮小・拡大に関係ありそうですが、実際は無関係です。 これにチェックがあるとツールアイコンのクリック(選択)で同時に「ツールオプション」が表示されます。 チェックが無いと、ツールアイコンのダブルクリックで「ツールオプション」の表示になるという違いです。

 

 

「ツールオプション」を開こうとするとタスクバーが表示される 

「XPPen」は、ペンがポイントできる範囲を画面下部より2dot程度上にして、ペンがタスクバーを開かない様にしているのではないかと思います。

 

▪ この様な設定の液タブの場合は、ペンで画面下端より下側をポイントすると「ツールオプション」を開く事が出来ます。 ただしマウスを使った場合は、画面下端外のポイントはタスクバーが開き、画面下端の細いバーで「ツールオプション」を開く操作になります。

 

▪ 前ページの調節をした「XPPen」や、画面下端より下側をポイント可能にした液タブ等では、画面下端の細いバーをポイントして「ツールオプション」を開く必要があります。 画面下端より下をポイントするとタスクバーが開いてしまいます。

 

▪ Windowsの設定でタスクバーの場所を画面上などに変更すれば、縮小化した「ツールオプション」は開き易くなります。(PCの他の操作に影響しますが)

 

 

 

 液晶タブレットでは「キー登録」がお勧め

以上の様に、パネルの縮小・拡大は、必要なパネルだけを表示できて便利ですが、慣れないと操作に戸惑うかも知れません。 そんな場合は「Tabモード」をON/OFFすると解決する場合が多く、「Tab」キーでさっさとやりなおすと早い様に思います。

 

液タブで「Tabモード」を使う場合は、ショートカットボタンに「Tab」を登録すれば、操作性を向上できます。「Tab」で切り換えれば、勝手にパネルが閉じてしまう事がなく、画面外をポイントする方法とボタン操作の両方を使うと良さそうです。

 

 

 

 ショートカット一覧

「Photoshop Elements」は、沢山のショートカットがあります。 キーボードが手元で使えるなら、ショートカットを覚えると、操作が快適になりますね。 液タブの場合は、良く使う機能を選んでショートカットボタンに登録することになります。

 

以下は、「Photoshop Elements」のショートカットを纏めたAdobeのページです。

 

 

「Elements」はペンの操作をかなり考慮している様で、隠れた便利な操作方法は多そうです。