【第26話】 こぶくっしょん
どこから持って来たのか、ふたこぶラクダ号がクッションで遊んでいます。

「あ~、一人占めしてずる~い」
ボクはそう言って、ミルカボちゃんといっしょにクッションへ飛び乗りました。

それはまるでプリンのような柔らかさ。
あまりに気持ちがいいので思わずピョンピョン跳ねてしまいました。
するとクッションがどんどん膨らんでいくではありませんか!
ボクはそれが面白くってひたすら跳ね続けました。
そして気がつけば、もう見渡す限りクッションです。

ボクはなんだかやり遂げた気分になり、大の字になって寝そべっていると、
クッションは急に縮みはじめました。慌てて膨らまそうと飛び跳ねましたが、
もう体力は残っておらず、あっという間に力尽きました。
そしてクッションは最終的にふたこぶラクダ号の背中へと収まっていきました…
「もしかして今の、こぶだったの?」
おっかなびっくり聞いてみるとふたこぶラクダ号はコクリとうなずくのでした。

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「子牛ぺろり倶楽部」書籍化決定!!!
にわかには信じがたいですが
この度、アメブログランプリにてブログ文豪賞を頂くことになりました。
これもひとえに応援して下さっている皆様のおかげです。
こんな小さな小さなブログが受賞するとは思ってもみなかったので、すごく嬉しいです。
書籍化になるのは右のブログテーマ一覧の「絵本ブログ」の項目です。
まだ詳細は決まっていませんが、書き下ろしなど、本が出来るまでの道のりは長そうです。
頑張ってステキな本を作っていきますので、皆さん温かい目で見守っていて下さい。




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【第25話】 みんな大好き!! ミルカボ茶
ボクたちがよほど珍しいのか、水筒の子たちがワラワラと集まってきました。
そしてどこまでもついてきます。

川を渡れば、川を渡り
山を登れば、山を登ってついてきます。
疲れて休憩していると、水筒たちも休憩を始めました。
よほど喉が乾いていたのか、自分のお茶をゴクゴクと飲み始めましたが、
何故か一人泣いている子がいました。

どうしたの? と尋ねてみると、周りの子が
「その子、転んでお茶を全部こぼしちゃったんだよ」と言いました。
それを聞いたミルカボちゃんはボクが行動するよりも先に、
ピュッと熱いお茶を分けてあげていました。

その子は笑顔でお礼を言い、涙を拭いてお茶をゴクゴクと飲みました。

「 お い し い っ ! 」
みんなはその一言に反応して、
ミルカボちゃんの歯がしみるほど熱いお茶を貰いに集まってきました。
ミルカボちゃんは嫌な顔一つせずに、全員に熱いお茶を入れていきます。
そして水筒たちはガブガブとミルカボ茶を飲んだ後、満足げに帰っていきました。

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【第24話】 池花
今日はとても寒いのでフトンに入ったまま冒険をします。
このフトンたちとは昨日、川辺で仲良くなりました。

しばらくあてもなく飛んでいると、前方に要塞のような物が見えてきました。
茎や葉っぱがあるところを見ると、植物なのかもしれません。
その正体を確かめるべく、ボクたちはさらに近づいてみることにしました。
フトンに頼んでさらに高度を上げて見下ろしてみると、それは意外にも池でした。

ボクたちは池のふちへと降りてみました。
見れば見るほど池です。魚も泳いでいます。ボクとふたこぶラクダ号は大の釣り好き!
お互い言葉を交わす事もなく、一瞬目を見つめ合った後、有り合わせの材料で
ササッと釣り竿を作り、池に糸をたらしました。

さっそくボクの方にヒットです!
なんだかフグみたいな魚が釣れました。とてもいい匂いがします。
間髪入れず、ふたこぶラクダ号の方にもヒットです!
これがものすごい引きで、池に引きずり込まれそうになっていたので、
ボクは竿をいっしょに引っぱってあげました。
すると水面に巨大な花がぷかぁ~っと浮かんできました。

ところが、竿を力任せに引っ張ったものだから、
勢い余って花はどこか遠くへ飛んでいってしまいました…

ボクたちはあまりの出来事に腰を抜かしていると、
今度はフッと体が宙に浮き、ズド~ンというものすごい音が辺りに鳴り響きました。
いったい何が起こったんだろうと思い辺りを見回してみると、
池と大地が地続きになっていました。どうやら池が大地に落ちてしまった様です。

原因はすごくボクたちにありそうだけど、
なんだか今日は池が大地に出来るルーツを見たような気がしました。
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【第23話】 地中フルーツ・モグレバナナ
新たな大地にはフルーツの木がたくさん生えていました。
中でもひときわ目を引いたのが、バナナの木です。
青々とみのっているバナナの実が、次々と落下していき、土の中へ潜っていきます。

ボクは不思議に思い、ちょっと掘ってみると、バナナの実が土の中で黄色く色づいていました。
どうやらここのバナナは土の中で熟すみたいです。

目の前では依然として、バナナの実が土の中へと潜っていきますが、
そんな中、地面にうまく潜れない一本のバナナを見つけてしまいました。

ボクは手を貸そうと思い、そのバナナの所へ行こうとした時、
ふたこぶラクダ号に肩をつかまれ、止められてしまいました。

自然の摂理の中、ボクたちに出来ることっていったいなんだろう?
それはきっと相手に気持ちを伝える事だと思い、一生懸命バナナの実を応援しました。
バナナの実もボクたちの声援に気づいたのか、がむしゃらに土を掘りはじめ、
なんとか潜っていきました。

翌朝、あのバナナの実が気になり、こっそりと地面を掘り返してみると、
他のどのバナナよりもキレイに色づいていました。

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