小田和正のオ-ルタイムベストアルバム「あの日 あの時」が、アルバム1位の最年長記録(68歳7か月)を更新しました。
http://www.oricon.co.jp/news/2070719/full/
 
小田さんは、確か東北大学工学部卒だったなと、検索してみると、東北大学工学部建築学科。
ついでに、東北大学のHP(2016年3月 ※1)で、東北大学校友歌として小田和正作詞・作曲の「緑の丘」を見つけました。
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/midori/
 (You tubeへのリンクあり)
 
歌詞を読むと、小田さんにとって「すべてのことが そこから始まっていった」のが、杜の都の緑の丘なんでしょうね。
そういえば、オフコースに「緑の日々」(1984年 小田和正作詞・作曲)という歌があったなと、これも検索してみると、
「時はゆく すべてのことを 思い出に変えながら その時その場所でまた 僕らは何を思うだろ」。
当時、小田さん37歳。まだ、同窓生は会社で中堅というポジションでしたが、今、その彼らの大半は、「定年退職」されているはずです。
自分が68歳になったときに、いったいどうしているか?? まったく見当もつきませんが、今の小田さんのような「なんの迷いもなく」緑の日々を生きていられれば、いいですね。
「まるで君が望むような 僕にはなれないかもしれないけれど」。
 
※1 上記HPはCD化のお知らせ。歌自体は2013年10月に校友歌になったようで、東北大関係者の制作でしょうか? 初音ミクバージョンなんかもありますね。https://www.youtube.com/watch?v=JFCNbSsBo8w
※歌詞の引用はアメーバブログの規定の範囲内」です
※冒頭写真は、2010年当時、東北大学工学部機械知能・航空工学科3年だったyamatusujiさんのブログ「東北の関西人」
の写真をもとにしています。川内~青葉山キャンパス間は、まさしく山道みたいですね。
同ページには、2010年当時の東北大工学部キャンパス写真等がほかにも掲載されています。
 
江戸東京博物館で開催の特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が終わる間際の記事で恐縮ですが、目玉作品「糸巻きの聖母」を見るには平日の空いた時間帯で1時間待ち、「鳥の飛翔に関する手稿」の複製レプリカ(単体1500円)は3月中旬ですでに売り切れ!! でしたので、つい紹介が後回しになりました。↓ 開催概要(手稿の画像あり)
http://www.davinci2016.jp/exhibition.html
 
●ダ・ヴィンチの手稿 とは?
ダ・ヴィンチは、その生涯のうちに膨大な「手稿」(メモ)を残していまして、500年近い歳月の間に散逸したものも多いのですが、8000枚近い紙片/ノートが現存しています。絵画作品もすばらしいですが、理工系のさまざまなジャンルについてのアイディアを書きとどめた「手稿」群は、科学技術者としてのダ・ヴィンチの業績を知るのに欠かせません。
主な手稿は、イタリア、英国、フランスの図書館が所蔵していて、「鳥の飛翔に関する手稿」は、イタリア・トリノの王立図書館の所蔵品。ちなみに、個人(財団)で「レスター手稿」と呼ばれる研究ノートを所蔵しているのが、かのビル・ゲイツ夫妻※1 。.
 
●鳥の飛翔に関する手稿の展示―ファクシミリ版とは?
作品解説と画像は 下記↓ にあります。
http://www.davinci2016.jp/smartphone/exhibition_works06.html
上のページでは、紹介文の
『観察し素描することによって自然や人間、宇宙の真理に近づこうとしたレオナルド円熟期の思想が集結した手稿。21.3×15.4cmの大きさ、20紙葉からなる直筆ノートで、レオナルドがミラノを離れフィレンツェに滞在していた1505年に記されました。この手稿には、鳥の飛翔・解剖学・建築・水力学の研究のほか、藁や鶏の購入費用メモや、自画像と推測される肖像デッサンなども残されています。』
に続いて、展示は「第10紙葉裏と第11紙葉表以外のページは、ファクシミリ版を展示」とありまして、実際の展示でも確かに、ケースに入った小冊子(手稿の本体)以外に壁面に紙葉が展示されていました。(展示風景のYouTube動画 ↓)
    https://www.youtube.com/watch?v=nDGe_V8hSLs
ファクシミリ版とは、ヨーロッパでは、原典に忠実な高級複製作品を指します ※2。

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品群の精巧なファクシミリ版については、下記
  http://phemejapan.com/leonadro_codex_01.html
のように、1964年からのイタリアの準国家プロジェクトによって、全998セットのみが作成され、「ファクシミリ版自体」が、稀覯本(きこうぼん)として価値をもっているようです。
実際に「鳥の飛翔に関する手稿」ファクシミリ版を所蔵している松田さんの解説記事がこちら↓
http://appletechlab.jp/blog-entry-399.html
ちなみに日本では岩波書店が1979年 に、ジュンティ・バルベーラ社のファクシミリ版に翻訳・解説をつけて出版※3。
 
●手稿に書かれた、鳥と飛行体について
斎藤泰弘 京都大学名誉教授の解説が、下記ページの後半に掲載されています。
http://www.tomosha.com/mado/7374
 
手稿の裏に書かれた「巨大な鳥は、偉大なチェチェロ山の頂から最初の飛翔を行い、全世界を驚嘆の声で満たし、すべての書物をその名声で満たすであろう」という言葉は、
  http://www.sankei.com/premium/news/160214/prm1602140025-n3.html
によれば、フィレンツェ近郊の小山からの飛行体の初飛行を夢見たもので、残念ながらこの夢は実現しませんでしたが、1452年にフィレンツェ近郊のヴィンチ村に生まれたレオナルド自身が、「巨大な鳥」として後年大きくはばたき、多くの書物を名声で満たしてきたことは間違いありません。
 
次回は、ダ・ヴィンチの発明スケッチ32枚を3次元CGで復元した著作「ダ・ヴィンチ 天才の仕事」について。
 
※1 下記の記事によると、
http://media.yucasee.jp/posts/index/3678?la=bn02
1994年に3080万ドルで、同手稿を購入。購入できる本のお値段ランキングでは、世界No.1らしいです。他の手稿は、公的機関の所蔵なので、そもそもこのランキング外と思われます。ちなみに、4位にオー・デュポンの鳥類銅版画集、5位にシェークスピアの戯曲集(750部刷られたうちの1冊)がランクインしています。
※2 facsimileはラテン語で「同様に作れ」。そう、FAXとは、電磁的にA地点からBへ同様に送達する装置ですよね。今は、ほとんど、暗号化ファイルで送ってますので、筆者の周囲ではあまり仕事で使ってませんが。
※3 現時点で、岩波版の古書価格は18,000円くらい(アマゾン)のようです。
●写真提供
●今回の記事のBGMはスキマスイッチ「LINE」
 
当ブログではこれまでも「留年」について、記事にしてきました。
前回記事でも触れたように、経済的な損失(最低でも年260万円)が大きい上に、
・「受験浪人」とは違って再挑戦(リベンジ)のような前向きなケースが少ない※1 
さらに、
・いわゆる「負のスパイラル」に陥りやすい(後述)
などの理由です。
以前、農工大・農学部のデータを簡単にご紹介しましたが、ちょうど、電気通信大学(以下、電通大)の比較的新しいデータが見つかりました。
 
●電通大のデータ(下記PDFの30ページ から抜粋)
http://www.niad.ac.jp/sub_hyouka/ninsyou/hyoukahou201603/daigaku/no6_1_1_uec_d201603.pdf
【学士課程(大学4年)の進級・卒業状況等についての、平成22~26 年度までの平均値(以下、すべて昼間生のデータ)】
・2年次終了時期のコース選択審査での合格率は79.6%
・3年次終了時期の卒業研究着手審査の合格率は84.3%
・標準修業年限(4年間)内での卒業率は72.0%
・「標準修業年限×1.5 年」(6年間)内卒業率は86.4%
・履修者に対する単位取得の割合(学部単位修得率)は、80.4%
・休学者率は、3.9%
・退学及び除籍者の割合は、2.6%
なお、修業年限内卒業率は他大学の工学系学部に比べて低い値になっているが、これは、2年次終了時での「コース選択審査」、3年次終了時での「卒業研究着手審査」を設け、厳格な進級審査を行っており、留年者数が比較的多いためである。ただし、退学及び除籍者の割合は高くなく、留年者の多くも卒業している。
 
●解説
電通大では、平成22~26 年度時点で、
『情報理工学部の昼間2年次終了時に「コース選択審査」3年次終了時に「卒業研究着手審査」をそれぞれ実施し、学業の進捗管理を行うとともに、学生支援担当によって適切な指導、助言に努めている。
また、基礎学力が不足している学生に対する補習授業として「数学補習授業」を実施』(上記PDFの21ページから抜粋)
というように、
『2年終りと3年終りにも「ハードル」を設ける』ことで、4年間で卒業できる学生は、4分の3足らず(途中のハードルでひっかかる人が上記データのように結構いるため)で、そして、6年間(+2年)で学部卒業できるのも約86%。
その代わり、退学・除籍者は2.6%で、たとえ時間はかかっても97%以上が”卒業は”できていることになります。
つまり、電通大では、2年次から早めにチェックをしているおかげで、学力不足などが手遅れになる前に『数学の補習』ほかいろいろな対策ができるために、「退学という最悪の事態は防げている」ように見えます。
留年から退学、そしてーーーという危険については、次のデータ。
 
●高知工科大学 ※2 のデータから見る「負のスパイラル」
「負のスパイラル」とは、単位を落とす→翌年再履修→(負担増)他の科目にしわ寄せ→単位を落とす というような構図のことです。
平成17年のデータですが「留年傾向からみたニート予備軍に対する基礎的研究」
http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00035/2005/60-6/60-6-0330.pdf
では、高知工科大学での2005年のアンケート調査等による分析が掲載されています。
調査時点での高知工科大学は、全科目が選択制(必修なし)、4年生まで進級できるが、要件をみたさないと卒業できず「過年度生」になる というシステムでした。「過年度生」の落とした科目の「再履修」は、
・足切り→開講学年の学生優先で、人数制限あり
・再履修不可規制→教員の判断による
・時間割の重複(あるある)
などの理由で簡単ではなく、再度留年→退学→ニート予備軍? という観点から、防止策が提言されています。
で、現在の高知工科大学のシステムについては↓。
http://www.kochi-tech.ac.jp/kut/undergraduate_school/characteristics/index.html
全科目選択制は、「特長」として残しつつ、履修については、「指導教員」がアドバイスする方式。また、順調に単位を取った生徒は、逆に、3年で大学院に進める「早期卒業」制度もあります。
 
以上のように、
 電通大で4人に1人が留年という現実
から、工学部新入生(在学生)とその親御さんにとって、「留年」はけっして他人事ではありません。※3 
反面、「4人のうち3人は留年しないで卒業できる」とも言えるので、新入生は今から焦らなくてもいいですが、前期の結果次第では、どこの大学にでも履修や勉強についての相談窓口がありますので、「早めに」相談をしてください。
 
■参考
電通大の「情報理工学部」の制度については、下記「情報理工学部履修規定」 
http://www.uec.ac.jp/about/basicinfo/rule/pdf/1-gakusoku/1A001.pdf
に掲載されています。電通大では、
第62条 授業科目の履修成績は、優、良、可、不可(不可がいわゆる単位を落とすこと)
2016年4月からの「情報理工学域」の「履修規定」は、現時点(4月3日)では検索しても見つかりませんでした。「類別募集」と「大くくり入試」については、2017年入試に向けて、東工大などと一緒に、いずれ記事にするときに再調査の予定です。
 
※1 東大などの場合は、たとえば「航空宇宙工学に進みたい」などの理由での「自主留年」が、昔からあるようです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1289165707
こういう「覚悟留年」は除く。
※2 平成9年に高知県が設立し、学校法人が運営。公立大学法人になったのは平成21年から。
※3 留年が多い=チェックが厳しい ということは、逆にチェックをクリアした人は、「ブランド米」やブランド果物みたいに、品質保証されているという、プラスの側面もあります。
●今回のBGMは、アジアン・カンフー・ジェネレーション 君の街まで
 
首都圏国公立大学工学部の新2年生になるZくんに、この1年間の勉強(留年との闘い)、アルバイトなどについて、桜満開の季節、中央線某駅近くの中華料理店で聞きました。
夏バイトについてはこちら
以下、Pは筆者(文章は再構成版)。
 
●単位を制するには
P:さっそくだけど、単位はとれた?
Z:後期も、落とした単位はゼロでした。
P:格言「単位を落とさなければ、留年はしない」。で、その勝因は?
Z:朝イチの授業に、とにかく無遅刻無欠席で、最低ラインを確保したことでしょうね。あと、提出物も期限内に出す。期末試験一発勝負より、気は楽ですが、毎週締め切りに追われていた記憶が。
P:聞いてると、昔よりも出席重視で、授業の直後にミニレポート(プリントに板書を書きうつさせたもの)を提出させる先生さえいたみたいだね。
Z:数学・物理の授業では、小テストもあったりで、何だか塾での勉強みたいな感じがしました。
 
●数学・物理について
P:今の1年生は「行列」を大学に入ってからやるし、微積分とか、高校生の延長という印象はあるのでは?
Z:でも内容はやっぱり難しくなりますよ!! 新入生のみなさんも、これから思い知るだろうけど、受験の時は、鬼か悪魔が出題したんじゃないの? と思った「入試問題」が、実は「これくらいできないなら、うちの授業にはついてこれないから、ここで進路変更をしたら?」という、ありがたい? メッセージだったんだとーーー。?

P:今まではあくまで基礎講義で、2年になると、数学の演習とか、物理の実験や実習とかの割合が増えるよね。
【参考】たとえば首都大学東京システムデザイン学部航空宇宙工学コースの場合
1年 工学共通基礎科目と、航空宇宙工学概論
2年 流体力学1・2、熱力学1・2、基礎振動工学、基礎制御工学、応用数学力学演習、設計製図
で、レポートなどが、さらに増えるわけで。
 
●平日バイトと留年の「天秤ばかり」
Z:ぼくの周囲で、「時間がない」と言っている工学部生はやっぱり、平日もバイトしている人ですね。
P:土日働けば、月5万円以上は稼げると思うけれど、それだと足りないかな?
Z:「魔の時間割」で月曜の朝から、金曜5時過ぎまで目いっぱい大学にいたんですから、「休日」は休みたいですよ。
P:一人暮らしだと、掃除、洗濯をして、あと外食は高いから自炊って、休日も何かと忙しいんだよね。Zくんは、自宅通学だからその点いいよね~。
Z:親からも「高校時代と生活パターンが何も変わらない」と言われてます。
P:親御さんも、キミに「留年」されると、学費(国立)+交通費だけで60万円以上出費が増える上に、キミの逸失利益(就職していれば稼げた1年分の所得※1)も200万円以上になるからね。仕送りでは足りなくて、バイトしなければきつい人は気の毒だけど、夏休みや春休みにけっこうまとめて稼げるから、留年リスクを考えると、新1年のみなさんも、平日バイトはほどほどに。
 
●春バイト「確定申告補助」
P:Zくんは、春休みは「確定申告」関連のバイトをしたんだって? ※2
Z:今回も守秘義務契約があって、詳細は言えませんが、手書き書類をデータ処理するような仕事で、週5日(土日出勤はありのシフト制)、9時―5時の残業なし。ちょうどバレンタインだったので、職場の女性職員一同からの義理チョコももらえて、うれしかったです。
P:職場チョコは、実は課長(男性)のポケットマネーだったりするからね(でも、うらやましい)。
 今回は、工作系でなく、事務系の仕事だったけど大変じゃなかった?
Z:専門知識は不要。ただし、他人の手書き文字を、データ化するのは、けっこう大変でした。画像認識ソフトでサクサクとは行かないこともよ~く分かりました。
P:今ここでメモってる字も、他人(およびAI;人工知能)には絶対読めないという自信? があるしね。
ところで、Zくんは、バイトで稼いだお金が全部お小遣いでしょ?
Z:でも、親との必要経費の交渉は、けっこうシビアですよ。「学業継続に必要な費用」は親持ちという取り決めですが、春休み中に花粉症で通院した時の費用は、「休み中でバイトもしてるから」という理由で自腹。消耗品の電池も自腹とか。「必要経費」については、今回のバイトが参考になったかも。
P:大学によっては、3年生くらいに「インターンシップ」を授業科目として設定しているところもあるけれど、バイトも、将来の職業選択の幅を広げるために「戦略的に」選んでほしいね。
 
●おまけ
当ブログで出題した「記述式のお題」:招き猫 について、この機会に、Zくんに出題してみました。その答えとは? ↓
 
写真提供:足成
 
※1 交通事故被害で1年留年した場合の、損害額の算定方法
http://www.miraio.com/accident/faq/service/022/
※2 「確定申告」関連のお仕事は、大学と提携しているアルバイト紹介サイト等に、1月の試験あけころから、税務署、税理士事務所ほかのホワイトなアルバイト求人が掲載されます。Zくんによれば、先着順(面接はあり。定員が埋まったら募集打ち切り)とかの場合もあるので、早めにチェックした方がいいとのこと。
 
3月26日、北海道新幹線開業の話題がニュースになった中で、読売新聞・夕刊の広告※1 で、北海道の「北見工業大学」が、2017年4月からの学部改組についての予告を掲載していました(後述)。
 
●国立大学54工学系学部
とその前に、そもそも「北見工業大学って国立大学? 」と思った方も、残念ながら多いと思います。
国立大学で、「工業大学」とついているのは、
  北見工業大学、室蘭工業大学、東京工業大学、名古屋工業大学、九州工業大学
まぎらわしいけれど、北海道工業大学、大阪工業大学などは私大です。
ほかに、私大と間違われやすい国立大としては、
  東京農工大学※2、電気通信大学、京都工芸繊維大学
など。なお、大阪電気通信大学は私大です。
工学系の学部がある、地域の国立54大学※3 の情報は、下記「国立大学54工学系学部ホームページの学校検索」
http://www.mirai-kougaku.jp/search/index.php
から、調べられます。できれば、54大学一覧(リンク付き)とか、地域別一覧があれば良いのですがーーー。
  北見工大だと↓
http://www.mirai-kougaku.jp/search/school.php?schid=2
 
●国立大学理工系の学生は実質「奨学金」をもらっているのに等しい
3月25日のニュースには、“現在の日本学生支援機構の奨学金が「貸与型」(実質的な借金)なのに対して、「給付型」(返還しなくても良い)を求める署名が300万人分集まった”というような報道がありましたが、
 国公立大学理工系は、私立大学との学費差で、少なくとも月5万円の給付型奨学金をもらっているのに等しい
という事実を、とくに「お金(学費)を払う」立場の親御さんは知っておいてください。その意味で、上記の「国立大学だという認知が低い」大学は、逆に新高3生とご家族にとっては「穴場」? かもしれません。
 
●国立大学に国から支払われるお金
一方で、国立大学に、国から支払われるお金(運営交付金といいます)はイコール国民の税金ですから、「無駄遣いしないで、学生をちゃんと教育してほしい」と思いますよね。
でも、いったい何が「ちゃんとした教育」なのかが難しいわけです。
その工夫については、平成28年度分より、各大学に競走させ、競争の「結果」を見て、各大学に支払う「運営交付金」の配分に差をつけることになり、その配分が決まりました。
下記記事を見ても、大学関係者でないと分かりにくい点は沢山ありますが、
 http://kakichirashi.hatenadiary.jp/entry/2016/03/10/225417
大まかにいいますと、国立大学自体に、
(1)地域密着型 (2)専門特化型 (3)グローバル研究・教育型
の3タイプ(枠組み)のどれかを選ばせて、その枠組みの中で、どんな工夫をしたかによってもらえるお金の額が、増えたり減ったりするということです。
当ブログで、2016年4月からの変貌ぶりを取り上げた、「電通大」(2型)は配分が増えました。一方、北見工業大学(1型 以下、北見工大)は、減らされた側になります。
 
●北見工業大学 2017年4月改組構想中
北見工大の2016年現在の学部は、工学部1学部で、学科は6学科(機械工学科、 社会環境工学科、電気電子工学科、 情報システム工学科、バイオ環境化学科、マテリアル工学科)。
これが、構想段階ではありますが、2学科(下記)、8コース(略)へ変わる予定です。
・地球環境工学科
・地域未来デザイン工学科(こちらが地域密着重視でしょう)
新高3生にとっては、これまでの入試が、3系別(機械・社会環境系、情報電気エレクトロニクス系、バイオ環境・マテリアル系)だったのが、どうなるか? が最大の関心事でしょうが、これは現時点ではわかりません。
しかし、今の大学HPでも、
http://www.kitami-it.ac.jp/topics/15026/
など、雪と氷、極地に関わるいろいろな教育・研究は知ることができますので、「砂丘・砂漠」の鳥取大学と同様、大学の特色を、より前面に出した構想を期待しています。
 
●大学が変われば「入試」も変わる
今、ニュースで話題になっている「大学入試改革」は、主にセンター試験に代わる「新テスト」のことで、新中2~新小5は、マークシート式に加えて、国語・数学の「短文記述」、新小4以下は、コンピュータを使った選択式回答+長文記述を予定しています。とはいっても、当ブログで、ためしに600字自由記述を出題してみましたが、いったい誰が「記述内容」から思考力、表現力の点数化ができるのかしらん? 
AIの利用を検討するらしいですが、それには、某テレビ番組の歌のうまさを採点するマシーンみたいに「基準」との一致(歌ですと音程)+加算(ビブラートとかですね) のような方式にするんでしょうか?
いずれにせよ、「新テスト」(1次)とは別に、各大学の「改革」が進むと、それに伴って募集のくくり、ひいては2次試験の出題も変わる可能性が高いので、新高3生(新受験生)のみなさんは、候補大学の動向には注意してください。

当ブログ:理工系Vくんシリーズ では、今後も、首都圏の大学(公立首都大を含む)を中心に、上記54工学系学部と公立大(工学系)を随時紹介していくつもりです。※4
 
※1 読売新聞・首都圏版。ちなみに、新幹線の伸びた函館市と北見市との移動は、同じ道内ですが、「ルート検索」では、走行距離約600キロ、時間約10時間とでました。
※2 農工大関係者が「国立 農工大」と言うのは、逆に「国立」を付けないと、たいてい私大と思われるせいですので、大目にみてあげましょう。
※3 54大学とは、「東京大、京都大など旧帝大と東工大、筑波大を除く、都道府県を代表する国立大学工学系学部(54学部)」
※4 理工系Vくんシリーズの基本構想や「戦略(STRATEGY)」については、記事「ただいま競走中」に書きました。受験生のターゲットである「大学」そのものが「ポケモンの進化」のように、刻々変わっていく現状を、当ブログでは「戦略レベル」お知らせし、具体的な「勉強」については、作戦レベルとして塾(通信制含む)・学校にーーーというのが、当ブログのスタンスです。