当ブログ常連Yさんとは、不定期にネタ交換会を行っています。
最新の話題は、Yさんもいまだ東京都民※1 なので、舛添都知事の公費問題。
交通費の清算で、「電車代がSUICA(ICカード)より切符を買う方が安い区間だった」と注意を受ける職場にいますと、納得できないお金の使い方がたくさんありますが、Yさんの意見は少し違いました。
 
Yさんの職場では、仕事での移動にはできる限り社用SUICAを使い、SUICAデータから、半自動で交通費を処理できる仕組みを使っているので、「1回につき5円以下の料金差の例外を、いちいちチェックさせる方がコストがかかる」とのこと。
なので、公用車問題については、仮に舛添都知事が電車移動した場合、SP※2 が2名で足りるのか? というような問題が発生するので、「すべて公用車で移動した方が総コストが安くなるのであれば、公費であってもそこはセーフ」。
 
で、Yさんから逆に質問。「日本の政治家には、仁義礼智忠信孝悌 の八徳がすべて備わっていないといけないかしらん?」
ちなみに、Yさんの説では、
  仁 >義 > 礼> 智> 忠> 信> 孝> 悌
の包含関係があって、しかも大体5歳きざみになっているそうです。
 たとえば、
5歳…悌 目上を敬う=幼稚園の先生の言うことをきく ⇒北海道・行方不明事件の男の子が7歳でしたね
 10歳…孝 母の日にカーネーションをあげる
 15歳…信 友達から信頼される
 20歳…忠 サークルで仲良く ⇒サークル出禁にならない ※3
 25歳…智 ちょうど大学院・修士、博士課程のあたり
 30歳…礼 社会人としてのマナーが身につく
 35歳…義 管理する立場で、後輩にコンプライアンスを指導
 40歳…仁 思いやり 
「舛添都知事の場合、保育園の視察0回というのは仁×。義も、政治資金の使い方から言って×。礼は微妙。智はあるとして…」。
というのが、Yさんの見解。
 
舛添都知事の進退については、はっきりしませんが、夏には参院選があり、しかも18歳から選挙権をもちますので、立候補する人の資質(仁義礼智忠信孝悌)と、政治能力とを「天秤ばかり」にかけて、それぞれの結論をだしてみてください。
 
※1 以前の記事でお伝えした、Yさんの海外赴任は、このご時世ですので、無期限延期だそうです。で、Yさんなりの「仁」は、Rさんのお誕生日に花を贈ったこと。筆者からは、ADAM at 「CLOCK TOWER」(You Tubeあり)を謹呈します。
※2 セキュリティポリス 都知事には条例により、警視庁から派遣されたSPが警護につくようです。参考 http://kyuryobank.com/komuin/sp.html
    http://politas.jp/features/1/article/8
※3 なお、Sさんの補足意見は、忠について。「大学の研究室に入った時点で、コンプライアンス厳守。研究費は、師弟とも正しく使う。」
フリー写真提供 Catface27  https://www.flickr.com/photos/catsanchez/17236446941/ 
 
■2018年度版 (下記6大学+東京海洋大 2018年5月~)

 

2016年度⇒埼玉大、千葉大、東京農工大、電気通信大、横浜国立大、首都大学東京
 
●できれば、高2までに下見はしておきたい 
理工系Vくんシリーズの序章で紹介した、現・国公立大学工学系2年のZくんは、東京在住の「地の利」を生かして、高1から首都圏の大学のオープンキャンパスに足を運び、さらには都立高校すべてにこういう風習? があるかは不明ですが、高1の課外授業でさっそく、大型バスで「首都大」に連れていかれ、模擬講義まで受けてきたそうです。
東京圏の受験生は、自宅からの通学のしやすさも考慮して志望校を決めますが、地方在住のみなさんの決断ポイントは?  というわけで、交通費・宿泊費はかかりますが、一度は下見をおすすめします。また、文末に書きましたが、「東京の大学」ということで、いろいろ心配になる親御さんも、今回ご紹介する6国公立大学については、ご自分の目で確かめると安心していただけると思います。
地方在住のみなさんは、高3の夏は往復の時間も惜しいと思いますので、できれば高2のうちに、オープン・キャンパスなどで、志望大学の構内や、理工系の設備※1、食堂、周囲の環境などを見ておくと、地元の国立大や地方有力大学(例)との比較もしやすいでしょう。
あと、地方のイベントもいろいろあるので、高1の人も、まずは最寄の会場で情報収集する方法もあります。参考: http://www.saitama-u.ac.jp/nyu/info/faq/kaijyo.html
 
●東京近郊の6国公立大・理工系
今回の6大学は、「国立大学54工学系学部ホームページ」に掲載の5大学※2 
 埼玉大、千葉大、東京農工大、電気通信大、横浜国立大
プラス前回記事で紹介した公立・首都大学東京です※3。
 
前回記事でお伝えしたように、「高2生以下」は、首都大理工系の学部再編(2018年度からの予定)で、入試の内容が激変する可能性があります。さらに、横浜国立大も、2017年度から学部構成が変わる見込みで、こちらは、詳細がわかる9月以降に当ブログでレポートしたいと思っています。
 
★埼玉大学・理学部/工学部 http://www.saitama-u.ac.jp/entrance/open.html
平成28年8月 9日(火)  要予約 
⇒埼玉大は一つのキャンパスに全学部が同居。北陸(長野)・上越・東北新幹線沿線出身で、休日には秋葉原や池袋に通いたいというみなさんには、地の利が大です。
 
工学部  平成28年8月 5日(金) 西千葉キャンパス
⇒工学部内にデザイン学科、画像科学科、情報画像学科 があります。
・理学部 平成28年8月 6日(土) 西千葉キャンパス
 
★東京農工大学・工学部 http://www.tuat.ac.jp/admission/opencampus/
工学部説明会 平成28年8月 4日(木)・ 5日(金) ※学科別 6月初旬から受付
⇒ほかに、6月11日(土)キャンパスツアーや、学科別の体験教室(6月~8月)もあります…志望学科をある程度しぼりこんだ人/しぼりこみたい人向けです。詳しくは上記リンクから
 
 
★横浜国立大学 http://www.ynu.ac.jp/exam/ynu/opencampus.html
平成28年8月 5日(金)・ 6日(土) 事前登録(7月1日から受け付け)が、必要。 5月末時点では、日程の予告のみです。
⇒2017年度再編構想案 http://www.ynu.ac.jp/ynu-project/index.html
高3の建築・土木・環境系志望の方は、入試への影響を早めに知るためにも、足を運びたいところです。
 
★首都大学東京 http://www.tmu.ac.jp/entrance/faculty/open_campus.html
・南大沢キャンパス
 第1回 平成28年7月 17日(日)
 第2回 平成28年8月 21日(日)
・日野キャンパス <システムデザイン学部>
平成28年7月30日(土)
⇒関連記事 首都大学東京が変わる! 学部再編2018 
また、TMU高大連携室 ↓ で今年も7月~8月に「キャンパス散歩」を実施するかもしれません。http://www.comp.tmu.ac.jp/koudairenkei/ivent.html
 
【付録】
地方のみなさんに、これら6大学の、およその位置関係がわかりやすいように、図をのせてみました。

見てのとおりの「オリオン座」※3。上のますの中に東京23区がすっぽり入り、その外側に、6大学がほどよく分布しているんですね。
 
●地震などの天災には?
ちなみに、「TMU高大連携室スタッフブログ」 http://koudaitmu.blog137.fc2.com/ の記事内に、首都大受験前にご家族が、(たぶん、東京都心、お茶の水あたりのキャンパスをイメージして)地震などの天災を心配されていたという記載がありましたが、首都大の立地を実際にご覧いただければ、安心? していただけるはずです。※4
横浜国大も、「みなと」ではなく、津波にも安全な内陸部(標高50メートル)に位置しています。
 
※1 (1)高価、こわれやすい、(2)機密保持、(3)一般客用に室内の片づけ・清掃をするのが面倒(多分これが本音) などの理由で、見せてもらえるのは一部だと思いますが。なお。電通大は、全研究室を公開するようです(こちらも”全部屋”とは書いてありませんね)。
※2 東京海洋大については、神戸大、長崎大などとともに、「海の日」あたりにご紹介の予定です
※3 なお、図のオリオン三ツ星中央のアルニラムは東京農工大・農。埼玉大はM78(散光星雲)。ちなみに、ウルトラマンに登場するのは架空の「M78星雲」。天体としての「M78」は、メシエカタログのNo.78。http://www.nao.ac.jp/gallery/messiers.html
※4 首都大の本部の住所は、’高尾山’と同じ「八王子市」なので、逆に山の中という心配をされるかもしれませんが、南大沢は、駅前にアウトレットモールがあって、中央線沿線の東小金井よりも、にぎやかな感じです。

【トップ写真】前回に引き続き「TMU高大連携室スタッフブログ」 ↓ より、筆者が加工
http://koudaitmu.blog137.fc2.com/blog-entry-149.html
スタッフ(院生 ※当時)の佐伯さんの記事です。
【オリオン座・イラスト提供】
http://www.sozai-library.com/sozai/6922
BGM:高橋優と【Alexandros】のコラボ版『サテライト』…「必ず」と「いつの日か」を 寝ないで描いた 下手くそな未来   僕が望む方へと 進め
 
 
以下は、2016年5月時点での情報です。
これまでの問題点
当ブログでは、以前から首都大学東京(TMU)の学部について、
◎学部名称等がわかりにくい
『ためしに、「機械工学」を、首都大で勉強したいとしますと、システムデザイン学部システムデザイン学科知能機械システムコースと、都市教養学部都市教養学科理工学系機械工学コースがあります。
つづいては、逆の質問、「都市基盤環境学域都市基盤環境コース」では、何を学べるでしょうか?http://www.ues.tmu.ac.jp/civil/guide/index.htmlによると、「土木(環境)工学」です。』
◎どこに目的の学科・コースがあるか見つけにくい
→「観光学」は都市環境学部自然・文化ツーリズムコース
◎学科の内容がだぶっている→
「都市教養学部都市教養学科理工学系電気電子工学コース」と、「システムデザイン学部 システムデザイン学科知能機械システムコース(実態は、機械工学+電気電子工学 ※左記のリンク先ページの左上ロゴでは、「システムデザイン学科」が省略されています)
などの問題を、ばらばらにではありますが指摘してきました。
で、とにかくフルネームを書くと、長い!! ですね。
「都市教養学部人文社会系国際文化コース表象言語論分野言語科学」
これは、AI関連でも注目されている「言語、認知科学」などを学ぶ分野だと思いますが、受験生で最初から、ここを目指す(目指せる)人は少ないだろうし、多分、在校生からもこの名前では、「就活時に不便」とか、不評だったと思います。
現在の学部一覧は↓ ※下記のリンク先ページでは、学科名の「システムデザイン学科」が省略されています
http://www.tmu.ac.jp/academics/faculty/index.html
 
理工系に関わる再編の概要
2018年度からの予定ですが※1
(1)都市教養学部を、4学部に分割
  「人文社会」、「法」、「経済経営」、「理」
(2)都市教養学部の「機械工学コース」「電気電子コース」をシステムデザイン学部に統合⇒これまで、わざわざ「システムデザイン学部システムデザイン学科」としていたのは、実は布石だったんですかね? たとえば、システムデザイン学部機械工学科 にするとか、学部内の再編はどうなるのか? 
一方で、「生命・化学」については、農工大ですと、工学部の下に
http://www.tuat.ac.jp/department/engineering/index.html
・生命工学科
・応用分子化学科
・有機材料化学科
・化学システム工学科
がありまして、逆に受験生がどの学科をうけようか迷うほどですが、首都大では「理学部」の下に生命科学(コース)や化学(コース)が残るみたいですね。 
 
2018年度の受験への影響
正式決定は、東京都議会の議決を経てということらしいので、「舛添知事の公費問題」がこじれると、こちらにも波及する可能性もありますが、2018年度からの入試では、
(a)現在の都市教養学部の1学年の定員900人が、どう再配分されるか? →一番てっとり早いのは、「現状の理工学系6コース」のうち、「機械工学コース」「電気電子コース」をシステムデザイン学部にスライドし、残り4コースが「理学部」で、定員は現在の各コースとほぼ同じというものです。
(b)システムデザイン学部の再編
(b-1)入試は?
(2)でも書いたように、都市教養学部の「機械工学コース」「電気電子コース」をシステムデザイン学部に統合する場合、「知能機械システムコース」・「情報通信システムコース」ほかも含め、大きく再編するのか? 「システムデザイン学部機械工学科」のように横並びにするか? は不明です。いずれにせよ、「システムデザイン学部全体」で、入試方式を見直す可能性があるので「高2以下の方」は要注目です。
【参考:平成29年(2017年度:現・高3向け)試験予告 掲載ページ↓】
http://www.tmu.ac.jp/entrance/faculty/revision.html
 
(b-2)教員が「日野キャンパス」に移る可能性は?
首都大のシステムデザイン学部は、3年生から「日野キャンパス」で勉強しますが、現・都市教養学部の「機械工学コース」「電気電子コース」のみなさんも、もし「教員」「研究室」が「日野キャンパス」に引っ越すと、必然的に「日野キャンパス通学」ということもありうるんですかね? 
理工系の研究室・設備の引っ越しは、かなり大変だと思いますし、緑の丘の「南大沢」にくらべると、「日野キャンパス」はけっこう“こじんまり”していた印象があるので、逆パターン(たとえばシステムデザイン学部の情報通信コースを電子系と一緒にして新学科を造り、南大沢に移す。数理科学とのコラボもしやすい)も考えられます。
 
オープンキャンパス情報2016
http://www.tmu.ac.jp/entrance/faculty/open_campus.html
理工系のみなさんは、南大沢キャンパスと、日野キャンパスの「日程が別」ですので、注意してください。
・南大沢キャンパス
第1回 平成28年7月17日(日)
第2回 平成28年8月21日(日)
・日野キャンパス <システムデザイン学部>
平成28年7月30日(土)
 
※1 新聞報道(2016年5月10日 読売新聞 多摩地域面) では、 東京都地方独立行政法人評価委員会が、上記再編計画を含む、首都大の中期目標案(2017年~22年度の5か年)を了承した段階のようです。
でも、現段階で、審議の内容は、東京都のHPでは見つからず↓
http://www.soumu.metro.tokyo.jp/08daigaku/hyoukaiinkai.html
しかも、HPの構造が、現在の首都大の学部と同じくらい? ややこしいかったです。こちらも、「再編」をリクエストします。
【トップ写真】「TMU高大連携室スタッフブログ」 ↓ より、筆者が加工
http://koudaitmu.blog137.fc2.com/blog-entry-149.html
スタッフ(院生 ※当時)の佐伯さんの記事で、「日野キャンパスの紹介ページ」ですので、オープンキャンパス前にご覧ください。
【BGM】TK from 凛として時雨 「Secret Sensation」 

 

前回記事で、東北大学工学部機械知能・航空工学科を取り上げ、「機械システム、ファインメカニクス、ロボティクスは、どんな違いがあるのか? 」と書きましたが、そのヒントになるのが、すでに過去の記事で紹介している、電通大の上記図※1 です。
そもそも学科の構成が、東北大とは違いますので、図左側の「情報(通信)系」がくわしく、右側の「理工系」に、「情報通信以外」がまとめて置かれて、化学・材料系が寂しい感じですが、ほかにこのような分かりやすい図が、他大学のHPにありましたら、お知らせください。
●ベン図
上記のような図を「ベン(べん)図」というのは、中学入試「算数」の解説にもしっかり書いてありました
http://jukensansu.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/2012-07a5.html
ので、知っている方も多いとおもいますが、これがイギリスの論理学者J.Venn(1834-1923)の名前に由来するというのは、筆者もつい先日知りました。
 
●ルイス・キャロル
J.Vennの年譜をみると、ケンブリッジ大で論理科学を長年教えていたようです。
「不思議の国のアリス」で有名なルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン)は1832年生まれで、オックスフォード大で26年間数学を教えていますので、この両者に交流があったかも? と、調べてみれば、やはり友人だったようです。
こんな論文がありました↓(PDF 8ページ付近)
さらに興味があれば、
 

●情報を整理するベン図と、マインドマップ

ベン図は、データ集合(要素)の関係をヴィジュアルに表現する上で便利ですが、どちらかといえば、「すでにあるデータ」(既知のデータ)を、どうシンプルに整理・表現するか? という場合に使われます。典型が「論理回路」ですかねhttp://www.eonet.ne.jp/~imagawa/denki_kiso/ronrikairo.html

一方で、情報を整理しつつ、「未知の可能性(正解のない問題)を考える」ときに使うのが、以前の記事でご紹介したマインドマップです。
 
前回は、自筆のマインドマップの字をみて公開を自粛しましたので、今回は友人Dくんに毛筆で書いてもらいました(文末 ※2)。
ダ・ヴィンチ 天才の仕事」で紹介されている、ダ・ヴィンチの32枚の発明スケッチのCG復元が、ちょうど首都大学東京・システムデザイン学部のコースとうまく対応するかも? と作ってみたマップです。
首都大システムデザイン学部の5コース、
 知能機械システム 情報通信システム 航空宇宙システム 経営システムデザイン
 インダストリアルアート
にまたがる分野が、ダ・ヴィンチの頭の中では、ちょうど一体となって、手稿に数々のアイディア(スケッチ)が記されたように思えたからです。
 
●ダ・ヴィンチの創作
機械の復元は、本書の筆者たち以外にも試みられてきましたが、「これまでの研究では、それが何のための機械なのかを解き明かすことに気をとられ、レオナルドがスケッチにこめた知的意味はないがしろにされてきた。」
復元作品(模型)については、
のギャラリーページで見られますが、その背後にある「ダ・ヴィンチが、与えられた課題(舞台装置、土木、武器など)に対して、どのような解答案を考えたか? さらには、自ら考えた課題(飛行装置など)をどう発展させたか? 」は、今後、AIと競走しつつ、ものづくりを志すみなさんの参考になると思いますので、書籍版をおすすめします。
 
ちなみに、4月12日の東大・入学式の総長式辞で、
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/b_message28_01_j.html
東日本大震災も「復興はまだ道半ばです。私たちはそのことをしっかり心に留めて置かねばなりません。」とあって、その後すぐ熊本の地震がおきました。高校生のみなさんは、合格した後でけっこうですので、「自分にいま何ができるか? 将来は、何ができるか? 」考えてみてくださいね。
「科学技術自体は課題を解決しません。それを活用し、解決に向かわせるのは人です。」
 

※1 受験生の利便を考えて、
http://www.uec.ac.jp/department/kaiso2016/pdf/201506_gaiyo.pdf
 の[3]より、図を転載しています。
※2 当然、元ネタは「SPEC」「時効警察」あたりですよね。図中★は、アイディアを書き加えたところ。

 
前回、東北大学工学部出身の小田和正さんを記事にした縁? で、2010年当時、機械知能・航空工学科在籍の、Yamatsutsujiさんの写真を使わせてもらいました。※1
 
●2016年 REBORN
この「機械知能・航空工学科」という名前、当ブログでこれまで紹介している※2 昨今の大学・工学部の学部/学科再編の趨勢からいいますと、今は名前が変わっているかも? と調べてみると、学科名は同じですが、2016年から、国内生向けコースが下記7コース 
  機械システム、ファインメカニクス、航空宇宙、ロボティクス、量子サイエンス、
  エネルギー環境、機械・医工学
になり、大学院進学時には、工学研究科に加えて、情報科学研究科、環境科学研究科、医工学研究科にも進学できるそうです。
 
●中くくり募集?
この「航空宇宙」とか、「エネルギー環境」、「機械・医工学」は、名称から、どんなことを学ぶかある程度イメージできると思いますが、機械システム、ファインメカニクス、ロボティクスは、どんな違いがあるのか? 高校生のみなさんには分かりにくいはず。
ただし、上記のコースが「3年次」(2年の後半に振り分け)からなので、漠然と「機械系」ということで進学して、じっくり考えてからコースを選ぶことができます。
このあたりは、当ブログで東工大・電通大入試の「類別募集」(大くくり募集)を紹介 ※2 してきましたが、実質「中くくり募集」とでも呼べるシステムのように見えます。
そして、「類別募集は選べるけれど、選ばれる」に書いたとおり、進コースは「成績順」。
「航空宇宙コース」をめざすなら、「再履修判定」は論外として、「学科何位」くらいが目安になるかといえば、2011年の参考情報では、
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1160034871
260人中50位以内くらい。
首都大のシステムデザイン学部ですと、入試の段階で「航空宇宙システム工学」コースのくくりで募集します。このような大学、学科ごとの「くくりの違い」は、早めに認識しておきましょう。
 
●電気情報物理工学科のコースと微妙に重なる
一方で、同じ工学部の「電気情報物理工学科」のコースは、
  電気工学、電子工学、通信工学、情報工学
と並び、「バイオ・医工学コース」や「応用物理学コース」があります。しかも、「知能ロボット・知能システム創造への挑戦」をうたっていますので、「機械知能~」※3 学科との差がさらに紛らわしい印象が。
 もちろん、ベースになる学問が、前者は「機械工学」、後者は「電磁気学、情報工学」という違いはありますので、大部分の受験生のみなさんは、ばくぜんと「機械」、「電気・情報」くらいの区分で入学して、2年間の勉学により「コースを選択できる立場」で、それぞれの進路を決めていただければよいわけですが。
 ちなみに、少し古い記事ですが、瀬名特任教授(在任2006~2009)が、「瀬名秀明がゆく!!!」
 http://www.mech.tohoku.ac.jp/sena/series.html
で、主に機械系(機械知能・航空工学科)の研究、たとえばロボット、EMS(微小機械システム)、超音速複葉翼機等、さらにVR(バーチャルリアリティ)などについて、紹介をされています。
 
●説明会やオープンキャンパス日程
 他方、すでにやりたいことが決まっていて、「東北大で量子物理+工学を勉強したい」と思う受験生は、いったいどちらの学科を受けるべきか? もしくは、「スピントロニクスだと材料系?」とか、両学科の守備範囲がどちらも広いがゆえに、迷うかもしれません。
 
そういう場合は、高3生のみなさんも、まだ、時間はありますので、やはり東北大の進学説明会(4都市)
  http://www.tohoku.ac.jp/japanese/target/learn.html
札幌 6/12 静岡6/19 大阪7/17 東京7/23
や、オープンキャンパス
  7月27日・28日
で、直接、聞いてみてくださいね。
 
●高2生以下は、冬場の下見もおすすめ
あと、東北大工学部志望者の場合は、できれば実際に広いキャンパスの「山道」や「並木道」※1、※4 や、アパート・交通手段(参考:↓)など
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1283262502 
を下見するといいでしょう。
とくに太平洋側に住む高2生以下のみなさんは、「雪が降る季節」に下見することをおすすめします。東北大に限らず、東北地方以北と、日本海側の大学を受験する予定の人は、「冬の寒さや雪」を体験してみてください。
ただし、雪国出身のSさんによれば、「雪道は、自動車がスピードを出さないからかえって安全? だし、暖房も完備しているので、室内は東京の住宅より暖かい」とのことですが。
でも、自転車だとどうなんでしょう?
 
実をいえば、こういう点でも、Vくんはじめ、「東京の公立進学校生」は有利なんですね。
たとえば、新宿高校の2016年東北大学合格者数は5人。他のグループ作成問題高校でも、「合格した先輩に聞く」という手段が、ごく普通にとれます。
地方のみなさんも、高校のイベント(「合格者座談会」とか)にターゲット大学の先輩が来た時は、いろいろ聞いてみてください。
 
※1 今回も、写真はブログ「東北の関西人」
http://d.hatena.ne.jp/yamatsutsuji/20100517/1274103247
から、「青葉山キャンパスの街路樹」。なお、筆者のyamatsutsujiさんは、この春、東北大の大学院修士課程(船舶プロペラ研究)を終えて、長崎の会社に就職されたようです。
http://d.hatena.ne.jp/yamatsutsuji/20151216/1450268745
当ブログの「工学部Zくんシリーズ」も、Zくんの大学院修了まで続けられるか??
 
※2 【参考:大学・学科選択に関わる過去の関連記事】
工学系学科の増殖現象 http://ameblo.jp/pernas/archiveentrylist-201512.html
類別募集は「選べる」けれど「選ばれる」 http://ameblo.jp/pernas/entry-12103302286.html
東工大の類別募集 http://ameblo.jp/pernas/entry-12105444637.html
航空と宇宙に関わる学科のある国立大学 http://ameblo.jp/pernas/entry-12115548012.html
電通大2016 大くくり入試 http://ameblo.jp/pernas/entry-12118489117.html
 
※3 ちなみに、国立大学54系学部HPのキーワード検索
  http://www.mirai-kougaku.jp/search/index.php
で、「機械知能(システム)」とすると2大学(群馬大・理工学部、富山大・工学部)、「知能機械(工学)」とすると3大学(弘前大学・理工学部、電気通信大学・理工学部、香川大学・理工学部)の学科名がヒットしました。
 
※4  高木 訷元著「空海の座標」(10ページ)によれば、昔の中国の、大学キャンパス街路には、槐(えんじゅ)の樹が植えられていて、そこから大学のことを「槐市(かいし)」「槐林(かいりん)」と呼んだそうです。冒頭写真の樹は、農工大の街路樹と同じ「ケヤキ」でしょうかね?