こんばんは、不動産芸人のぺんとはうす・世良です
毎日更新17日目、めざせ10000日
いよいよ6日目を迎えました、不動産トップ営業マンになるまでの道のりシリーズです
初契約から順風満帆に、宅建試験にも合格しました。
さてそこからどのように坊主になって、復活を遂げるのか、乞うご期待です!
いままでの内容は、下記リンクからご参照ください。
「不動産トップ営業マンになるまでの道のり①」
https://ameblo.jp/penthouse-sera/entry-12587695179.html
「不動産トップ営業マンになるまでの道のり②」
https://ameblo.jp/penthouse-sera/entry-12587941100.html
「不動産トップ営業マンになるまでの道のり③」
https://ameblo.jp/penthouse-sera/entry-12588178984.html
「不動産トップ営業マンになるまでの道のり④」
https://ameblo.jp/penthouse-sera/entry-12588432011.html
「不動産トップ営業マンになるまでの道のり⑤」
https://ameblo.jp/penthouse-sera/entry-12588678989.html
さて、僕が宅建試験に合格したのは、2013年10月です。
所長からは、この月に関しては宅建試験にだけ集中すればいいから営業成績のことは考えなくていい、と言われていました。
その言葉に甘えさせて頂いて、この月は1件も契約が取れませんでした。
でもその頃の僕は完全に天狗だったので、次の月ちょちょっと頑張ればまた契約を取れるだろうと思っていました。
事実、数人の購入希望のお客様を任せて頂いていましたし、そのうちの何人かが契約になりそうな感じもありました。
しかし結果は、誰も物件を買ってくれなかったのです。
そのうちの一人は、すごく美人な女性のお客様だったのですが、物件を紹介している最中に仲が良くなり、いろいろな身の上話をしていると、最近時給が50円も上がったということを嬉々として語ってきました。
時給?なんの話?となったのを覚えています。
その人は、アルバイターだったのです。
「フリーター、家を買う」というドラマがありましたが、現実は甘くありません。
年収180万円のアルバイターに、住宅ローンを組ませてくれるほど、世間は甘くないのです。
これは、事前にちゃんと聞いておかなかった僕のミスです。
そもそも家なんて買えないお客様にかける時間ほど無駄な時間はありません。
ひっくり返るくらい所長に怒られました。
他には、日本の永住権を持っていない中国人のお客様もいました。
その方には物件も気に入ってもらい、いざ住宅ローンの審査というときに、永住権を持っていないと通常の大手都市銀行では借りられないので金利高くなりますのでご了承ください、とその方に伝えました。
しかし実際は、永住権がなくても、日本の一部上場企業に一定の期間勤めていれば、通常の住宅ローンの金利で貸してくれる大手都市銀行はあるのです。
当時の僕は、それを全く知らなかった上に、調べようともしませんでした。
結果、他の不動産会社の担当から、うちを通してもらえればあなたでも通常の住宅ローンの金利での融資をすることができますと言われたみたいで、その担当にお客様を取られてしまいました。
ひっくり返るくらい所長に怒られました。
そんな最中に、9月に契約した物件の買主から一本の電話が入りました。
物件の図面には「南東角部屋につき陽当たり良好!」と書いてあるのに、全然太陽の光が入ってこないのでおかしい、という内容の電話でした。
そんなはずはないだろうと、実際に現地へ行ってみると、たしかにお昼頃だと言うのに全然太陽の光が入ってきません。
南東角部屋ではなく、北東角部屋だったのです。
ひっくり返りました。
ひっくり返るくらい、とかのレベルを凌駕して、ひっくり返りました。
太陽は、東から出て、南の空を通りながら、西へと沈んでいきます。
南東角部屋だと、とにかくすごく陽当たりがいいのです。
一方、北東角部屋は、朝の数時間しか陽の光は入ってきません。
そのお客様は、仕事が休みの日に、丸一日中、日光浴をしようと思っていたらしいです。
実際にやってみたら、ほぼ日影だったそうです。
夏には、バルコニーで日焼けなんかもできたらいいなと思って購入したみたいです。
でも、ほぼ日影なのです。
とんでもなく、大変なことになってしまいました。
ただ、その物件の図面を作ったのは僕ではなく、売主の不動産会社になります。
僕の会社が作ったのは、契約時の重要事項説明書で、そこには東南角部屋との記載は一切ありません。
それでも、これは大問題になりました。
解決までに、1年以上かかりました。
契約までに僕が気付いていれば、それをご理解頂いた上で購入して頂いていたかもしれませんし、そもそもその物件は購入していなかったかもしれません。
ものすごく責任を感じましたし、取り返しのつかないことをしてしまったと思いました。
いまになって言うと、その物件に関しては購入した時期が良かったので、間違いなく購入したときよりも高値で売ることができているとは思います。
ただそのときはそんなことはわかるはずもないので、とにかく落ち込みました。
それから、他のお客様に物件を紹介するのも、気が引けるようになりました。
そんなこんなで、結局11月も、僕は1件も契約が取れないまま終わってしまいます。
とにかく所長に怒られ続ける毎日でした。
本当に、気分も数字も、どん底の時でした。
iPhoneを遡ってみると、当時の2013年11月の写真が出てきました。
これは誕生日のときの写真ですね。
あれ、旅行に行っていますね。
あ、当時の彼女の誕生日を祝ってるんですね。
あれ、また旅行に行っていますね。
え、またまた旅行に行っているぞ。
結果、誕生日2の旅行3でした。
あれ、すごい落ち込んでいたはずだったのにな・・・。
とにかく落ち込んでいたので、営業所の先輩がご飯やら飲みやら誘ってくれて、めちゃくちゃ励ましてくれたのを覚えています。
みんな、大きなクレームは経験してきてるから。必ず通る道だから。と言って励ましてくれたのが、すごく自分としては大きかったです。
またそのタイミングで、僕の大学の同級生で、同じ不動産会社に入った同期が、6億円の契約を決めて一撃で新人王確定と言われるポジションにいきました。
それも、自分として大きかったです。
絶対に新人賞を獲ると改めて決めました。
ただ、今までと同じやり方では、結局何も変わりません。
それまでは、購入希望のお客様ばかりに頼った営業をしていました。
それでは何も変わらないと思い、売却希望のお客様を見つけて、まず物件を預かるところからスタートしようと思いました。
そのために、営業所での業務が終わる21時から、物件売ってくださいチラシの投函を毎日続けました。
原点回帰ですね。
飲みに誘われても、23時までは必ず投函して、それが終わってから飲みの席に参加していました。
7時半に出社して、21時まで営業所で仕事して、そこから23時までチラシ投函して、終電まで飲んでから家に帰るような一日のリズムです。
若かったからできたんだと思います。
とにかくできる限りの努力はなんでもしようと決めて、毎日の業務に臨んでいました。
ちなみに、僕がいた会社は、投函するチラシの内容からデザインまで、すべて営業マンが作成します。
どんなチラシを作ればいいのかわからなかったので、こっそり他の営業所の同期の事務員にデータを送ってもらいました。
その中で良さげな要素をすべて取り入れたチラシを作成しました。
それを、毎日1,000枚~1,500枚の量を印刷して、投函し続けていたのです。
すると、ある日から、僕のチラシを見たお客様からの電話が鳴り止まなくなりました。
12月はとにかく忙しかったのを覚えています。
忙しすぎて、新卒1年目の僕には完全にキャパオーバーでした。
昼ご飯を食べる時間すらありませんでした。
コンビニで買ってきたサンドイッチを食べる5分の時間すらも勿体ないと感じるくらい、莫大な業務の量だったのを覚えています。
結局その月は、3件くらい契約をしたんだと思います。
これまでの購入希望のお客様からの契約ではなく、すべて売却希望のお客様から頂いた契約でした。
担当物件の数は、その一ヶ月で10件以上増えました。
新しい問い合わせの電話があったとき、「うわ、また俺かい、仕事増えるやん」って思ってしまうくらい、物件の数が一気に増えました。
所長に指示された業務を終えることができずに、怒られすぎて、怒られている時間すらももったいなく感じてしまい、それが態度となって現れて、さらに怒られる、といったこともありました。
そのたびに反省文を書かされたりしました。
その結果、机の上がこんなことになりました。
これをやらせる所長も所長だよ
毎日出社したらこの机の上で仕事をしていました。
でもそんな机が気にならないくらい、忙しかったです。
年が明けてからも、忙しかったです。
1月には、2件くらい契約をしたと思います。
その中で、初めて1億円を超える物件を契約しました。
2月も、3件くらい契約をしたんじゃないかと思います。
ここで、僕が一年間で積み上げてきた仲介手数料の額は、1,350万円くらいだったと思います。
3月に、あと150万円の仲介手数料の額を稼げば、新人賞を穫れるのです。
取扱高で言うと、5,000万円くらいの物件を契約すれば、150万円の手数料は確実に入ってきます。
喉から手が出るくらい、新人賞を獲りたいと強く思いました。
どうしても仕事に集中したかったので、3月は先輩からの飲みの誘いも断っていたのを覚えています。
とにかく、新人賞を絶対に獲ると決めて、3月を迎えました。
結果、3月だけで500万円くらい稼ぎました。
余裕で新人賞でした。
営業職として入社した約200名の同期の中で、2位でした。
新人王は、同じ大学の同級生が獲得したので、僕の出身大学でのワンツーフィニッシュになります。
ちなみに新人王の子は、6億円の物件のほぼ一撃だけでなので、契約件数は多くありません。
契約件数だけで言えば、新卒の同期の中では圧倒的に僕が一番多かったです。
でも、仲介手数料の額だけでランキングが決まるので、契約件数なんて誰も評価してくれません。
業績表彰式では、新人王の同期は登壇して挨拶をしますが、僕には登壇してしゃべる機会なんて回ってきません。
内定式のとき「好きなスパゲッティはケチャップです」と言って爆笑をかっさらった僕に、喋らせてくれないのです。
悔しかったです。
業績表彰式で、表彰金という形で現金をもらえるのですが、新人王は33万円で、僕は17万円でした。
めちゃめちゃ端数やし、どういう金額やねん、ってなりました。
ただ、ほぼ倍違いました。
ちなみに僕たち以外の新人賞の子は、10万円でした。
そのときに、1位と2位の差を痛感させられました。
そして、絶対に1位になってやると決めて、2年目を迎えるのです。
というわけで本日のブログはここまでです
やっと作中で一年が経ちました
このブログはノンフィクションですが、小説チックに書き直すので誰か出版してくれませんでしょうか?
もし、出版してもいいよって方がいらっしゃいましたら、お気軽にコメントください
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