こんばんは、不動産芸人のぺんとはうす・世良です
毎日更新13日目、めざせ10000日
緊急事態宣言が出されて、不動産屋さんは不安よな。
世良、動きます。
・・・なんてかっこいいことを言えるほど僕には力がないです
いまの僕にできるのは、アメブロを更新し続けて、僕ができる限りの不動産の知識や経験などをみなさまに広くお伝えすることだけなので、昨日に引き続き、僕が不動産会社に入ってトップ営業マンになるまでの道のりを紹介していきます。
昨日のPart.1を読んでいない方は、まずそちらから読んでみてください
『不動産トップ営業マンになるまでの道のり①』
https://ameblo.jp/penthouse-sera/
本日は、いよいよ田町の営業所に初出勤するところからです。
忘れもしない、2013年4月15日(月)に、僕は初めて営業所に出勤しました。
その年に田町の営業所に配属される新入社員は、売買仲介部門では僕一人だけでした。
一応他に、賃貸部門の女の子が一人配属されましたが、売買部門の事務職で配属される子もおらず、賃貸で同期が一人いると言えども部門が違うので、すごく心細かったのを覚えています。
始業時間が9時30分だったので、1時間前くらいに行っておけば何も言われないだろうと思って、8時30分に営業所に到着しました。
この日は、アラームを5個ほどかけたので、なんとか起きることができました。
内定式は遅刻して大丈夫でも、さすがに営業所への初出勤日に遅刻をしていたら、今頃僕は不動産業界にいないんじゃないかと思います。
いま思えば、この日の朝にちゃんと起きることができたことが、朝激弱男である僕の人生の大きなターニングポイントだったのかもしれません。
結構緊張していたのを覚えています。
さて、営業所に着くと、すでに営業マンの面々は全員出勤していました。
1時間前やで!?なんでなん!?はやっ!?ってなりましたが、それどころではなくて、まずは全員に挨拶をしました。
後々わかるのですが、みなさま結構な人見知りな方が多かったせいで、挨拶の返しがかなり素っ気なく、すごいブルーな気分になったのを覚えています。
その中で、一人の先輩営業マンの方が、僕の自己紹介を社内報ですでにご覧頂いていたみたいで、世界を良くするって書いて世良と読むっていう自己紹介最高におもしろいね!と言ってくれました。
チョロいもんですね。
ちなみにその日は、所長会議というのがあるみたいで、僕の人生初の上司になる所長さんの営業所への出勤は昼頃になるとのことでした。
それまで何をさせたらいいかわからないので、とりあえず僕の教育係となる副主任という役職の先輩営業マンの方の指示に従うことになりました。
ちなみにこの方は、年齢の割に白髪が多く、見るからにザ・おっちゃんという感じの人です。
あ、失礼しました、ジ・おっちゃんですね。これくらいは中学英語で習いました。
先に言っておきますが、そのおっちゃんは、二ヶ月後にやめます。
教育係として受け持った教え子を残して、颯爽とやめます。
やめる直前ということもあったので、そのおっちゃんは、この会社の良いところやダメなところを包み隠さず僕に教えてくれました。
良いところを1割くらい、ダメなところを9割くらいの割合で教えてくれました。
いま思えば、新卒の社員には絶対教えるべきではない情報も教えてくれました。
僕は大好きでしたが、いま思えばとんでもない方でした
出勤初日のおっちゃんの指示は、自転車に乗って、自社で預かっているマンションを見て回ってこいという指示でした。
言われるがまま、ゼンリンの地図を印刷して、自転車に乗って、指示されたマンションをすべて見て回ってから営業所へと戻りました。
さらっとゼンリンの地図を印刷して、と書きましたが、その頃の僕はコピー機の使い方すらわからなかったので、事務職の方に教えてもらいました。
入社の時はそんなレベルでした。そんなやつでも1年ちょっとでトップ営業マンになれますので、不動産業界は素敵です。
さて、その頃には所長会議が終わっていて、人生初の上司となる所長さんと、初めて電話で話しをしたのを覚えています。
声色からとにかく優しそうな感じで、世良くんこれから一緒に頑張ろうね、と言ってくれたのをしっかりと覚えています。
優しそうな上司で、本当によかったと心から思いました。
先に言っておきますが、僕はそれから1年半の間に、その所長のことを都営三田線のホームから蹴り落としてやろうかと幾度となく思います。
とにかくきっちりとした性格で、年齢も若いので、怒り出すとハンパのない所長でした。
というか、今日所長怒ってないね、っていう日を見たことがないです。
朝から夜まで怒号を響き渡らせ続ける所長でした。
でも、その所長じゃなかったら、そんなに早くトップ営業マンになれなかったなとも思います。
実力主義で、やる気のある営業マンが大好きで、努力に対してはしっかりと評価を返してくれる所長でした。
今となっては、僕の人生の恩人ですし、最高に大好きな人です
そんな所長が営業所に帰ってきて、お昼ごはんを誘ってくださったので、一緒に食べに行きました。
そこで、世良くんの目標はなんだ?と聞かれました。
やべ、なにも考えてなかった!と焦った僕は、とりあえず、
「し、新人賞を獲ることです!」
と答えました。
すると所長から、俺が入社してから新人賞を獲った新卒は一人しか見たことがないし、簡単に穫れるもんじゃないからなかなか難しいと思うけど頑張ろうな、と言われました。
なんていい所長なんだ、最高の上司じゃないか、とそのときは思いました。
先に言っておきますが、僕はそれから1年半の間に、こいつをグーでパンチしてから会社に辞表を提出してやろうかと幾度となく思います。
ただそのときは、とにかく優しくて、底抜けにいい人だと思ったのです。
ちなみに、新人賞がなにかを説明しておくと、新卒1年目に年間1,500万円の仲介手数料の額を稼ぐことができれば、新人賞として表彰されます。
1,500万円の仲介手数料の額を稼ごうと思うと、最低でも2億5,000万円以上の取扱高が必要で、場合によっては5億円近くの取扱高が必要なケースもあります。
200名ほど新卒の営業マンが売買仲介部門に配属されますが、その中で新人賞が5人いれば大当たりの年だと言われるくらいの難関で、年によっては新人賞が1人しかいない年もあります。
ちなみに、新人賞の中でも仲介手数料額が1位の新入社員は、通称・新人王と呼ばれます。
新入社員研修の自己紹介の抱負で一番多いのが、必ず新人賞を獲ります!です。
絶対に新人王になります!と言い続けていた同期もいました。
ちなみに僕が言ったのは、好きなスパゲッティはケチャップです!でした。
結論を先に言うと、絶対に新人王になります!と言い続けていた同期は新人賞すら獲得できず、好きなスパゲッティはケチャップです!と言い続けていた僕は新人賞を獲りました。
世の中、なにが起こるのかわからないものです。
というわけで、所長の前で言ってしまった手前、その日から僕の目標は新人賞を獲得することになりました。
ランチが終わって、所長にごちそうしてもらい、営業所で新しく預かることになったタワーマンションを見させてもらってから、営業所に戻りました。
それからは、自社で預かっている物件の一坪あたりの単価を電卓で出し続けるという作業をさせられました。
相場観を養うためにやらせてくれたんだと思いますが、そのときの僕は電卓をとにかく速く入力することに必死になっていたのを覚えています。
そんなことをやっていると、定時の18時20分が近づいてきました。
日報を記入して定時には必ず退社するように、との指示をされたので、その通りに動いていたのですが、所長や先輩が普通に仕事をしている中で自分だけ先に帰るのもよくないよなぁと、帰るのを躊躇していました。
そうこうしているうちに、時刻が18時21分になった途端、所長にバチ切れされました。
俺の指示が守れないのか!?俺に対する反抗か!?俺をナメているのか!?お前は何者だ!?
とにかく怒声を立て続けに浴びせ続けられ過ぎたせいでうろ覚えですが、そんな内容だったと思います。
申し訳ありませんでした!と言って、その日は退勤しました。
帰り道の電車の中で、先輩社員が仕事を続けている中で世良くんだけが先に定時で帰りづらいだろうからおそらく所長はあえて僕のことを怒ってくれて、帰りやすくしてくれんだ!と思いました。
いま思えば、たぶん違います。
その所長は、自分の指示を聞かない社員と、時間を守らない社員をものすごく嫌います。
2つとも該当したので、単純に腹が立ったんだろうと思います。
というわけで、その日から僕の波乱の不動産営業マン人生はスタートしていくのです。
・・・みなさま、お気づきでしょうか?
前回のブログから、現時点でまだ一日しか経過しておりません
ただ、営業所への初出勤日というのは、僕が新人賞を獲るという目標を定めた原点の日でもあり、ものすごく色濃く思い出に残っている一日なのです。
僕と同じように2週間くらい新入社員研修を受けてから営業所に配属される、この春の新入社員の方がいれば、これからこの日を迎えると思います。
僕はこの日、「し、新人賞を獲ります!」と所長に言わなかったら、トップ営業マンになれていないような気がします。
過程はどうあれ、大きな目標を定めることは、非常に大切なことなんだと思います。
あともうひとつ気づいて欲しいのは、入社のときからものすごく何かに秀でていたというわけではないということです。
たしかに人と喋ったりすることは得意でしたし好きでしたが、強いて言うならそれくらいで、コピー機の使い方もわからなければ、ビジネス文書も知らないし、宅建なんてもちろん持っていませんでした。
なので、誰だってトップ営業マンになれると思います。
みなさま、こんなときだからこそ、一緒にがんばりましょう
ちなみにその初出勤日の夜は、同期と飲みに行って情報交換しました。
初日から上司に大怒られしていたのは、僕だけでした。
というわけでかなり長くなってしまったので、本日のブログはここまでです、ごめんなさい
明日からも続けていきますので、ぜひブログフォローやいいねをよろしくお願いします